09月30日放送 第634回

シリーズ「復興への道」第17章 福島の未来のために...

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放送概要

福島第一原発の事故により多大な被害を受けた、福島県。
昨年4月から20キロ圏内でも一部で昼間の出入りが自由となった。そして、いずれ帰還できる時に向けて、産業を復活させようという動きが...。
少しずつ復興へと動き始めた福島の今を追う。

番組案内人・江口洋介はこれまで、3回に渡って宮城県・福島県の被災地を取材してきた。今回は、原発から20キロ圏内の復興の現場を取材する。
まず、原発から6.5キロの浪江町の海岸や、復興を目指す元東電マンの半谷氏や産業復活を目指す37歳の和田さんのもとにも訪れる。


【案内人・江口洋介のコメント】
テレビのニュースで福島での除染の様子や港を作り直す様子などを目にしてはいましたが、実際に福島第一原発から20キロ圏内の場所に行ってみて、放射線量も東京とあまり変わらない場所が多かったですし、テレビで見ているよりもほのぼのとしている印象を受けました。
今回、番組で取材している、半谷さんと和田さんに実際にお会いしてみると、福島の被災地に、帰ってこられる場所・コミュニティーを作って、地元の人たちを元気づけたいという行動を起こしていて、思っていた以上に前向きだなと感じました。
最終的には子供たちが選ぶことだと思っているのでしょうが、子供たちが帰ってこられる場所を作りたい、自分のやりたいことをやって、その姿を子供たちに見せたい、というすごい信念を感じました。 最初に被災地に来た時には(2011年8月)、土地がひび割れ、家がひっくり返っていて、その様子を見て私も言葉が出ませんでした。
しかし、それから3年がたって、道路も開通して、港もある程度できてきてはいますが、これからは家族の絆とか、親が子に伝えたいものとか、そういう精神的なもの、ある種、生き方という意味での復興が、ものすごく大事になってくるのではないかなと感じました。

福島第一原発から6.5キロを歩く江口洋介

福島第一原発から6.5キロを歩く江口洋介

南相馬ソーラー・アグリパークを訪ねた江口洋介

元東電マン・・・福島復興のために一生を懸ける
半谷(はんがい)栄寿さん、61歳。福島県の南相馬市の出身で、元東京電力の執行役員だ。東京電力で新規事業などを担当、東日本大震災前の2010年には東京電力を退任していた。しかし、自分のかつて所属した会社が、生まれ故郷に大被害を与えたことに責任を感じ、残りの人生を福島復興に懸けることを誓う。まず、ソーラー事業を立ち上げ、雇用を生みたいと考えた。また、福島の復興に役立つ若者を育てたいと、小学生への体験学習や、高校生へのオープンスクールなどを行っている。
20キロ圏内に"働く場"を作りたい・・・37歳の挑戦
南相馬市の南半分である、福島第一原発から20キロ圏内の地域は、2012年4月から、「避難指示解除準備区域」となり、特別な許可が無くても日中は出入りができるようになった。そこで、戻った時のことを考え、新たなビジネスを地元で立ち上げようとしている人がいる。和田智行さん、37歳。和田さんが考えたのが、もともと南相馬の地場産業だった「絹織物」。現在は仮設住宅で暮らす全くの素人たちが、廃れてしまった絹織物を復活させようと挑戦を始めたのだ。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
Hayley Westenra

曲名
ザ・ウォーター・イズ・ワイド

アルバム
アメイジング・グレイス~
ベスト・オブ・ヘイリー

本編41分20秒。
原発から20キロ圏内のため避難区域となっている南相馬市小高区。1年半後の避難指示解除を目標に復興に役立つ事業を生み出そうと奮闘している。

このシーンで使用している曲は「ザ・ウォーター・イズ・ワイド」。ニュージーランド出身の歌手、ヘイリー・ウェステンラのアルバム「アメイジング・グレイス~ベスト・オブ・ヘイリー」に収録されている。