03月10日放送 第656回

シリーズ 復興への道 第18章 "知られざる特産品"に光を!

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放送概要
東日本大震災から4年。甚大な被害にあった三陸海岸には、これまで地元以外ではほとんど知られていなかった特産品がある。そうした特産品に目をつけ、全国に売り出そうという企業が出てきている。被災地に産業を生み出すことで、一過性の支援ではなく長期的な復興支援につなげようという狙いだ。そうした取り組みを取材する。
ネバネバした新しい食感!「アカモク」を全国へ
三陸沿岸の浅瀬に自生する海藻「アカモク」。ワカメやコンブの仲間で湯がいて刻むと、メカブに似た粘り気のある食感となる。一部の地域ではご飯のお供として食されているが、地元漁師の間では「船のスクリューや網に絡む」という理由で、これまでむしろ嫌がられる存在だった。宮城県塩釜市で水産加工会社を営む赤間俊介さんは震災前からアカモクに着目し、商品化してきたが、地元以外には販路が広がらなかった。その赤間さんに手を差し伸べたのが、「東の食の会」。オイシックス、カフェカンパニー、キリン、キユーピー、ぐるなびなど、食を通じて被災地を支援しようという企業の集まりだ。赤間さんと東の食の会、さらに岩手県の水産加工業者も手を組んで、アカモクを全国に売り出そうと動き出した。
大手化粧品メーカーが注目する"気仙椿"とは!?
津波に負けずに残った「奇跡の一本松」で知られる、岩手県陸前高田市。その町で昔から愛されてきたもう1つの木がある。「気仙椿」だ。岩手県大船渡市から宮城県の気仙沼市あたりまで、三陸沿岸に自生する。昔から地元の人々は、気仙椿の種から採った油を様々な用途に使ってきた。肌や髪の手入れ、やけどの塗薬として、また郷土料理であるけんちん汁を作るときなど、料理にも利用されてきた。しかし、地元以外ではほとんど知られていなかった。その気仙椿に注目したのが、大手化粧品メーカーの資生堂。復興支援の一環として、気仙椿を新たな産業に育てるプロジェクトを立ち上げた。第1弾の商品として開発したのが、気仙椿の油を使ったドレッシング。去年11月に系列のレストランである資生堂パーラーなどで約5000本を売り出したところ、瞬く間に完売した。今後、新商品の開発を進めていくという。また、ハリウッド化粧品も復興支援として気仙椿の油を使ったハンドクリームを商品化。これも予想を上回る人気のため、今後、全国で売り出していくという。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
Hayley Westenra

曲名
The Water is Wide

アルバム
アメイジング・グレイス〜ベスト・オブ・ヘイリー

本編46分18秒。
東北で唯一の「椿油の製油所」を営む石川さん夫妻。
震災後、一時は製油所を畳もうとしたが、良い商品作りのため、製油所を再開した。

このシーンで使用している曲は「The Wate is Wide」
ニュージーランドの歌手、Hayley Westenraのアルバム「アメイジング・グレイス〜ベスト・オブ・ヘイリー」に収録されている。