05月31日放送 第718回

ニッポン製"再起"に挑む!

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放送概要
円安や海外の人件費高騰で、日本の各メーカーが生産拠点を海外から日本国内に戻す動きが相次いで久しい。そうした国産回帰を機に、「メード・イン・ジャパン」を売りに打って出ようと、地方の家電メーカーと小さな腕時計ブランドが挑んだ。家電も腕時計も、かつては日本の〝お家芸〟だった。しかし、部品メーカーに協力を仰ぐも、一度手放した技術を再び復活させるのは難しい。逆に、技術移転した中国企業から教えを請うという事態に...。ニッポン製"再起"に向けた挑戦を追う。
アイデア家電メーカーが地元生産"回帰"...立ちはだかる壁
年間70〜80種類の商品を開発・販売する家電メーカー『ツインバード工業』。本社は新潟県燕市、社員300人、年商130億円の中小企業だ。かつてはメッキ工場だったが、70年代に結婚式の引き出物を作り始め、電気ポットや携帯型テレビラジオ付きライトなど、人々が求める〝アイデア商品〟を次々に世に送り出してきた。これに加え、他メーカーに近い品質ながら低価格の"ジェネリック家電"も多く生産。こうした多品種の開発を実現できたのは「何でも試作する開発力」と「生産を支える協力会社」だった。燕三条は古くからモノ作りの街、どんな商品でも量産化できる部品工場が数多くあった。しかし、90年代の円高で生産拠点が中国へ...協力工場とも疎遠となっていった。
 そうした中、ここ数年の円安と中国の人件費高騰で戦略の変更を迫られ、国産回帰を検討していた。その第1号が扇風機...今までにない商品の開発を目指すという。さらに金属加工が盛んな地元・燕三条の技術である「磨き」や「絞り」をうまくいかした家電製品に作り上げる計画だ。しかし、大きな問題が...それは、かつての部品供給してくれた工場が協力してくれるかどうか...。実際、多くの地元の協力企業が規模縮小を強いられてきた。果たして国産回帰を前面に出した新商品はできあがるのか...。
新時計ブランドが目指す純日本製..."師匠"は中国?
メード・イン・ジャパンを前面に打ち出して人気となったベンチャー腕時計ブランド「ノット」。これまで機械部分の日本製ムーブメントを使い、日本で組み立ててきたが、ボディや文字盤、針などの部品は中国製だった。しかし、これらの部品も日本製にして〝純日本製〟の腕時計復活を目指そうという。さらにノットの遠藤社長は、これを機会に、機械式高級腕時計づくりに挑戦しようと言う。しかも価格を5万円以下という破格の設定にする。
 しかし例えば、文字盤製造のできる工場をいざ探してもなかなか見つからない。文字盤に字を埋め込む「植字」などの技術は、中国側に渡って日本国内は衰退していたのだ。そこで遠藤社長は、秋田県仙北市の」精密機器メーカーを訪問。ノットの時計を組み立てている工場で、文字盤も製造ができないか...依頼する。すると、中国側の工場に教えを請わないといけない現実が...。 一方、福島県須賀川市にある林精器。長年、国産高級腕時計のフレーム部分を製造してきた。特に"磨きの技術"は高い評価を受けている。この林精器にノットの新商品のフレーム部分を作ってもらいたいと遠藤社長は考える。しかし、林精器製のフレームは1つ10万以上の機械式腕時計でしか使われない部品...コストが合わないとして、難色を示される。様々な壁が立ちはだかる、新たな腕時計作りの挑戦に密着した。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
塩谷哲

曲名
爽やかな野望

アルバム
無痛~診える眼~

本編18分53秒。
高い技術力でiPodを磨いた事でも話題となった小林研業。
燕三条伝統の磨き加工を活かし、ツインバード社の新商品に携わる事になった。

このシーンで使用している曲は「爽やかな野望」
塩谷哲氏によるサウンドトラック「無痛~診える眼~」に収録されている。