09月06日放送 第732回

我が家の"価値" どう守る?

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放送概要
住宅ローン金利が空前の低水準となったいま、"我が家"を手に入れようという動きも活発なようだ。マンションの場合、特に重視されるのが物件の立地、設備、環境...。しかし実は「管理状況」の大切さが今、クローズアップされようとしている。かつては「住宅すごろく」とも言われ、"上がり"となる「一戸建て」への通過点とされていたマンションだが、永住志向の高まりで、自らが住む建物の手入れや管理が新たな問題として浮かび上がってきたのだ。マンションの一部では、住民が資金をきちんと積み立てていなかったことなどが原因で十分な修繕ができず、深刻な痛みが発生している物件が目立ってきている。一方、戸建て木造住宅では、新築から20年ほど経つと家屋の価値がほとんどゼロになる、という現状が。たとえその時期に綺麗にリフォームしたとしても、その価値が認められにくいという状況だ。どうすれば我が家の「価値」を守ることができるのかーー。住民や企業の、新たな取り組みを追った。
大規模修繕ができない!?築約30年マンションの"落とし穴"とは...
東京・足立区のあるマンションは、大規模修繕が約15年間、行われていなかった。理由は、修繕積立金の不足。管理会社に任せきりで、自らのチェックが甘かったことも理由の一つだ。建物の痛みは進み、住戸によっては深刻な雨漏りが発生することも...。ついには、マンション修繕に巨額の資金が必要なことが明らかに...。「このままでは、マンションの資産価値がどんどん落ちてしまう」。困難な修繕への道を切り拓こうと、住民の一人が立ち上がった。
我が家の価値は、自ら守る!"マンション自治"の新たな形とは...
438世帯が暮らす千葉のあるマンションは、"住民経営マンション"と呼ばれている。長く住み続けられるマンションにしようと、住民たちが自らさまざまな環境作りを行っているからだ。例えば、マンションの公式ホームページを作って物件の魅力を発信、資産価値の向上を狙ったり、新たに入居する人たち向けにパンフレットを作り、マンション運営の指針などについて理事会が説明したりしている。更に、修繕費用を補うために、管理組合自らが収入を得るための新たな仕組みづくりも始めていた。
我が家にも"管理会社"を...「戸建て」の価値を維持する新たな試み!
マンションとは違い、戸建て住宅には「管理会社」がないため、自ら"我が家"の修繕計画を立て、そのための資金を積み立てていく必要がある。それを怠れば建物に深刻な痛みが生じ、寿命にも影響しかねない。実際に、修繕を先延ばしにしたために、戸建ての価値が低下するケースも少なくないという。そこに着目した新たなビジネスが、「家ドック」と呼ばれるサービスだ。建売住宅の販売やオフィスビルの賃貸などを手がける「創建」(大阪市)の子会社、「日本戸建管理」が2014年末に本格スタートさせた。毎月1000円を支払えば、年に1回、200項目に及ぶ我が家の定期点検を受けることができ、各戸建ての痛み具合に応じた「修繕計画書」も提案してもらえる、というものだ。家の点検、修繕の履歴は「家歴書(かれきしょ)」と呼ばれるものにまとめられ、中古として売り出す際の"付加価値"につなげようと狙っている。「家ドック」を全国へ拡大しようとするなか、「日本戸建管理」が今、力を入れているのは、各地の工務店との連携だ。少子化で生き残りが厳しくなる工務店にとっても、「家ドック」の試みは起死回生への一手となる可能性を秘めている。果たして、新たな挑戦の行方は...。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
PENGUIN CAFE

曲名
Moonbo

アルバム
THE RED BOOK

本編27分58秒。
マンション価格が年々上がり続ける「ブラウシア」。住民が自ら住みたいマンションを作ることが結果的に資産価値の上昇にも繋がっている。

このシーンで使用している曲は「ムーンボ」。ペンギン・カフェによるアルバム「ザ・レッド・ブック」に収録されている。