02月21日放送 第754回

その"便利"、必要ですか?〜追跡! 「サービス激化」の裏側〜

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放送概要
深夜でも気軽に食事や買い物ができる「24時間営業」や、家にいながらPCのボタン1つで商品が届く「ネット通販」−−。消費者にとっては、どこまでも便利なサービスだ。一方、サービスを提供する企業側は、厳しい競争を展開している。利用者の思わぬところで、そのサービスを支える人たちに競争のしわ寄せが及んでいることも...。当たり前と思ってきたサービスの裏側に潜む課題や問題を追い、「便利」はどこまで必要かを考える。
「もっと便利に」の裏側...ネット通販の光と陰
"便利を競う"ネット通販会社
20〜40代女性に人気のファッション通販サイト。神奈川県内にある運営会社の広大な物流倉庫では様々な効率化が行われ、午前中に注文すると最短で翌日に商品が届く「即日配送」、さらに「全品送料無料」を実現していた。少しでもライバル他社より見劣りすると、客を奪われてしまうという。発送までのスピードを少しでもあげようと、日々、頭を悩ませている。

"再配達に疲弊... 宅配ドライバー密着
朝7時半、自宅から軽貨物車で出勤する男性。大手運送会社から宅配業務を委託されているドライバーだ。1日に配達する荷物は、150個ほど。約9割がネット通販の荷物だという。ネット通販の拡大で、個人宅への荷物が急増。大手だけでは捌ききれず、男性のような軽貨物の委託ドライバー無しには荷物を届けられないのが実情だ。そんな彼らを悩ませているのが「再配達」。会社員が帰宅する18時過ぎには、再配達を依頼する電話が鳴りっぱなしになる。しかし中には、時間を指定しておきながら、配達員が訪ねると誰も出て来ないケースも。ネット通販で「送料無料」が定着して客の運送コスト意識が薄れ、安易に再配達の依頼をする人が多いのでは、という指摘もある。男性は配りきれない再配達の処理に追われ、帰宅が23時になる日も...。彼らは荷物をひとつ配達するたびに「配達料」が入る歩合制。仕事を明日に積み残すことは難しいのだ。便利さを追い求めた結果として生まれた "過重労働"に、終わりは来るのか?

過重労働を解消できるか? 再配達の解決に挑む新たな一手
個人宅への宅配は、最大手のヤマト、そして佐川と日本郵便の3社で9割を占める。その1つ、日本郵便でも、やはり再配達は大きな課題となっていた。解決へ協力を求めたのが、宅配ポストのシェア4割を誇る住宅設備メーカーのナスタだ。「再配達問題を解決できるのは当社しかない」と言い切る笹川順平社長。日本郵便と大和ハウス工業も合わせた3社での"次世代ポスト"開発が今、大詰めを迎えていた。笹川社長が手掛けるのは、「一戸建て住宅」向けの商品。実は、集合住宅では宅配BOXの普及が進んでいる一方で戸建てには浸透しておらず、再配達問題が深刻化していたのだ。ネット通販の荷物の形状を分析した結果、新たに開発するポストは、約50%の荷物の形状に対応しているという。 新たな挑戦は、「便利」の裏に隠れた問題を解決するのか?
時代に逆行!? あえて「24時間営業」に挑む!
飲食業界では「ロイヤルホスト」「ガスト」など、続々に24時営業を取りやめる動きが・・・。そんな中、時代に逆行するかのように「24時間営業」に商機を見出す企業がある。全国に1500店舗を展開する、業界第2位のドラッグストア「ウエルシア」だ。2015年から、それまでの「深夜0時」までの営業を延長し、24時間営業への転換を始めていた。池野隆光会長は「24時間営業を行い、地域に寄り添った店舗を作ることが他社との差別化になる。10年後を見据えたとき、今の姿のまま薬局では生き残れない」と狙いを話す。カギとなるのは、薬剤師の存在。薬剤師がいないと販売できない薬や、処方箋がないと買うことができない薬を求める人のニーズは大きいという読みだ。早速、店に薬剤師を24時間配置したが、人材不足や深夜時間帯の売り上げが赤字になるなど、次々と課題が...。果たして「24時間薬局」は、望まれるサービスなのか? それとも"過剰サービス"なのか?

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
Boom Boom Satellites

曲名
A MOMENT OF SILENCE

アルバム
ジョイライド

本編1分1秒。
ファッション通販サイト大手の「マガシーク」
少しでも早く商品を手にしたいという客のニーズに答えるべくスピード重視の戦略が練られている。

このシーンで使用している曲は「A MOMENT OF SILENCE」
日本のロックユニット、Boom Boom Satellitesによるアルバム「ジョイライド」に収録されている。