03月07日放送 第756回

シリーズ復興への道 第20章 立ち上がる!若き担い手たち

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放送概要

東日本大震災から丸6年。地元を支える漁業や農業の後継者を探すのは大きな課題だ。一方でこの課題は、"全国各地の地方が抱える課題"でもある。そんな中、「若き担い手」を呼び込む新たな取り組みが始まった。大手ネット企業が仕掛ける「漁師候補者のシェアハウス」、大手百貨店も絶賛する最新IT栽培の「イチゴ農園」。被災現場から漁業や農業で自立を目指す、若者たちの挑戦を追う。

三陸の漁師になる...若者たちが始めたシェアハウス
6年前の震災で東北4県の太平洋側の漁業は大きな被害を受けたが、中でも高齢化が進む小さな漁村では震災以来、多くの漁師が離職、担い手不足が深刻化している。そんな中、宮城県石巻を中心に活動する「一般社団法人フィッシャーマンジャパン」は、地元の若手漁師8人が結成、これまで全国への産地直送で実績をあげてきた。協力するのは大手ネット企業ヤフージャパン。フィッシャーマンジャパンはヤフーの流通システムを使って水産物を販売を続けている。発起人の長谷川琢也さん(39歳)はヤフーの現役社員でありながら石巻に移住、事務局長としてイベントなどで販路開拓に奔走する。そして今、彼らが石巻市や地元漁協と始めたのが、「漁師のシェアハウス」。漁師希望の若者を募り、共同生活を通じてお互いを励まし合い、未来の漁師へ育てようというプロジェクトだ。そして長谷川さんの期待に応えるように2人の若者がシェアハウスにやってきた。その一人、滋賀県からやってきた大野さん(27歳)は、生き物に関わる仕事がしたいと漁師の世界に飛び込んできた。さっそく研修生としてフィッシャーマンジャパンのメンバー鈴木一樹さんのもとで、牡蠣養殖の仕事を手伝い始める。大野さんの目標は最終的に"漁師として独立する"こと。そこで、問題となるのが漁業をする権利『漁業権』の取得。多くの場合『漁業権』は地元漁師に受け継がれるもので、他所から来た新人漁師が取得するのは難しいというのが現状だ。独立を目指す大野さんの前に立ち塞がる『漁業権』の問題、担い手を増やそうとする長谷川さんたちはどう対処するのか?
IT農法で"イチゴ農家"名人を増やす!
宮城県山元町、震災前は日本で有数のイチゴの産地だった。しかし多くのイチゴハウスが津波に流され、さらにその塩害で半分以上の農家が栽培を断念した。そんな中、2012年1月、「農業生産法人GRA」を設立したのが、社長の岩佐大輝さん(39歳)。これまでにないIT技術を駆使した栽培方法を開発した。その名も『ミガキイチゴ』。インパクトのある大きさや甘さに加えて〝被災地の奇跡〟と呼ばれたことで全国に知られるようになり、大手百貨店では一粒1000円にもかかわらず、売れている。岩佐さんは山元町出身。震災前までは東京でIT企業を経営していたが、震災を機に戻りこの事業を立ち上げた。そんな岩佐さんが昨年から始めたのが『担い手プロジェクト』。イチゴ農家を目指す人に全てのノウハウを伝授し、『ミガキイチゴ』を供給する農家を地元や全国に広げたいという。その第一期生が7人、メンバーの中に、すぐ隣の福島県から参加する高橋俊文さん(40歳)がいた。震災時、自動車の部品工場で働いていたが、地元の農業を復興しようとGRAへ。GRAの栽培方法は、温度管理や採光、水や肥料の量まで数値化するという方式。そのノウハウの源は地元のイチゴ作り名人橋元忠嗣さん(67歳)だ。もう一度、山元町のイチゴを復活させたいと岩佐さんに全面協力、『美味しいイチゴの作り方』を全て提供してきた。栽培のIT化に加えて、イチゴ名人の技を伝授してもらう、担い手候補生たち。彼らの初めての栽培が始まった。

今週の一曲

あの場面でかかっていたあの曲はなに?
ガイアの夜明け音楽効果担当が今週のピックアップ曲を紹介します。

アーティスト
jizue

曲名
old story

アルバム
story

本編2分2秒。
震災をきっかけに設立されたフィッシャーマン・ジャパン。
津波で被害を受けた三陸の水産業を復活すべく活動している。

このシーンで使用している曲は「old story」
日本のインストゥルメンタル・バンド、jizueによるアルバム「story」に収録されている。