• 東京の伝統工芸「東京くみひも」の魅力をもっと多くの人に知ってほしい!

10/24 #106「組みひもの魅力を現代に」
福田隆太さん

TOKYOガルリ。私のギャラリーへようこそ。 今回は、東京都の伝統工芸品である「東京くみひも」の職人福田隆太さんがいらっしゃいました。福田さんは江戸の粋を現代に活かす試みに挑戦されています。

組みひもは昔、武具甲冑(ぶぐかっちゅう)やお茶道具などに利用されていたそうです。今は主に着物の帯締めとして使われています。
福田さんが持って来てくださった帯締めを手に取ってみると、手触りはとても柔らかくしなやかでした。この感触はななめに繊維を組んでいく製法から生まれるそうです。

福田さんが組みひもの職人になろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
高校に入る前頃に、福田さんはおじい様が組んでいた “御岳組”(みたけぐみ)という組みひもを見たそうです。その時、7色のひもから作られた多色使いの組みひもが、存在を主張し過ぎず、帯に溶け込んで帯を引き立てる役割を見事に果たしているのを見て「これだ」と確信し、職人になる決意をしたそうです。

福田さんが帯締めを作る時大切にしていることは「帯や着物があって、初めて帯締めというものがあるので、脇役に徹しながらも、存在感を出すこと」なんだそうです。
福田さんは「組みひもは、組む時の心の状態がすべて組目に現れる」と言います。組みひもを作る際に使う道具「丸台」の最上部の天板部分は、通称「鏡」と呼ばれ、「組んでいる人の心を映し出すもの」と言われているんだそうです。この天板の組目が乱れていた時に、お父様から「おまえ、何かあっただろう」と心の乱れを指摘され怒られたことがあったそうです。

福田さんが感じる「東京くみひも」の魅力は、オシャレな色合いだけでなく粋であることだそうです。時代に合わせて少しずつ変化させながら作り続けていくというのが粋な文化であると福田さんは考えていて、「粋は進化する」をキーワードに日々組みひもを作っているそうです。

東京の伝統工芸品を進化させ国内外へ発信していく取り組み「東京手仕事プロジェクト」の中から、新しい製品“組紐ブレスレット”や、津軽塗りとコラボした“くみひもうるしペン”などを見せて頂きました。これらの商品は着物を着ない方や若い世代にも、手に取ってもらおうと考えて作られた商品なんだそうです。斬新で、オシャレで、かわいい、どれも魅力的な物ばかりでした。

今後の福田さんの夢は、帯締めを中心に作りつつ「常に最先端なものにチャレンジしていくこと」だと言います。
これから、いったいどんな商品を作ってくれるんでしょうか。今後の福田さんの挑戦から目が離せません。

【東京手仕事展】
日本橋三越本店本館5階 10月26日(水)〜11月8日(火)
東京手仕事プロジェクト支援対象の新商品を中心に販売。
各種ワークショップも開催。

【期間限定ショップ】
東急プラザ銀座7階HANDS EXPO和のコーナーで開催中 11月30日(水)まで
東京手仕事プロジェクト支援対象の新商品を中心に販売中。
各種ワークショップも開催(土曜日、月2回開催)

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