テレビ東京|池上彰の戦争を考えるSP ~戦争はなぜ始まり どう終わるのか~

池上彰の戦争を考えるSP ~戦争はなぜ始まり どう終わるのか~

2010年8月15日(日)よる7時放送

池上彰さんコメント

「8月15日ってなんの日ですか?」って聞いて、答えられない若い人たちが増えているというのは、やっぱりとても悲しいことだと思います。
8月15日に何があったのか、あるいはその前に日本はどうして戦争に突入したのか、何故その戦争を早く終わらせることが出来なかったのか、そして、戦争は日本だけじゃないその後も世界の各地でおき続けている。どうしておきるのか?どうすれば終わらせられるのか?
あるいは事前に防ぐことが出来るのか?そんなことを、番組を通して、みんなで考えていきたいと思います。戦争を知っている世代の人も、戦争を知らない子供達も、そして、戦争をまったく知らない今の若い人たちも、みんなで考えられるそんな番組になればいいなと思っています。

長谷川京子さんコメント

行く前に多少なりとも、と思い、ボスニアとその周りの国々の歴史を勉強したのですが、その時に知った、『民族と宗教の違いから起きた争い』という簡単な言葉では収まりきれない、他の要因がたくさんあって戦いが起きたのだと、現場に行って知りました。
人々は戦うことを求めていなかったし、以前は仲良く、調和して暮らしていた他民族の人と殺し合うなんて考えてもいなかった、と。
考えてみれば当たり前のことですが、遠く離れた日本からでは想像することが難しかった事を、サラエボに直接行って知る事が出来ました。
また、戦いによって子供を亡くした女性を取材させてもらいました。
子を持つ母親として、彼女たちを通して争うことの無意味さと、それによって失うものの大きさ、失望感をより具体的に感じることが出来ました。もしわたしも自分の子供が、と、想像するだけでも辛すぎて胸がしめつけられるし、彼女たちの辛さを受け止めるには、わたしは恵まれた環境にいすぎて相応しくない、どうしたらいいのか分からなくなりました。

『戦争』について語ることはとても難しいと思います。
人々が殺し合うなんてもう起きてはいけない行為、とはもちろん思いますが、サラエボでまだ生々しく残る戦いの跡や人々の癒えない傷を目にした後では、さらに、簡単な言葉では言うことができなくなりました。
ただ、女性、母親という視点からの意見では、殺し合うことで、生きる未来を無くすことで、失うもの以上の代償がそこにはあるのだろうか、と、素朴な疑問が残ってしまいました。