定例社長会見

2000年11月30日

一木社長11月定例会見

■ 平成12年度中間決算について ■

 全般に個人消費が低迷、雇用環境も好転していない中で、放送業界では年度当初から活況が続いた。特に通信・IT関連・外資系を含む金融機関、コンピュータ関係のスポット広告が好調、加えてシドニー五輪も加わり、我が社も営業収益は487億1千万円、前年比8.4%増と当初予想を上回る成績をおさめることができた。内訳として、放送収入は426億8千7百万円で前年比9.7%増、タイム・スポットともに半期の売り上げとしては新記録を達成した。番組販売は25億7千5百万円で前年比8.0%増、台湾を筆頭に海外番販が好調だった。ソフト収入は25億2千1百万円で前年比10.2%減、イベント収入は7億7千4百万円で前年比4.2%増となった。この結果、当中間期の経常利益は47億3百万円で前年比33.6%増となり、半期ベースで過去最高の記録である。税引き後の中間純利益も28億6千1百万円で前年比63.3%増でこちらも新記録となった。


■ 11月の営業状況について ■

 11月の営業状況は、タイム102.8%(前年比)・スポット101.7%(同)・合計102.4%(同)であり、予算達成の見込み(11月27日現在)。12月以降は景況が厳しい見込みだが、予算達成に向け努力している。あとはBSがどれだけ売れるかにかかっている。


■ 10月クールの視聴率について ■

 10月クールの視聴率(10月2日~11月26日・第8週まで)は、GH8.5%(前年同期比−0.4%)、全日3.5%(±0%)、PT7.5%(−0.5%)である。夏場は低迷したが、やや上向いてきている。
 また、10月クール第7週(11月13日~19日)は、GH平均視聴率9.3%で、テレビ朝日を0.1ポイント抜いた。これはほぼ1年ぶりである。第8週は0.1ポイント及ばなかったが、テレビ朝日を抜くことで勢いをつけたい。レギュラー新番組については比較的好調。水曜と金曜の縦の流れが見えてきた。対4月クールで+0.4%、対7月クールで+0.7%と改善されてきている。このまま年末年始に駆け込み、前年を上回りたい。
 主な番組については、「絶品!地球まるかじり」(水:夜8時)が全7回終了で平均視聴率8.1%(後番組「あっぱれ!日本一」)、「ペット大集合!ポチたま」(金:夜7時)は6回の平均視聴率7.6%と、2番組とも前番組に比べ視聴率が大幅に改善された。「期間限定!ピカピカ天王洲LIVE」(日:夜9時54分)は全8回終了で平均視聴率3.7%だったが、BSとの同番組である「MUSIX!」が12月3日にスタートするので期待したい。テレビ東京の看板と言える経済・情報新番組は少しずつだが視聴率も上昇傾向。「ワールドビジネスサテライト」(月~金:夜11時)は第6週・第7週と4%台に乗り、5%台も見えてきた。経済・情報番組の流れが縦横でうまく行ってくれれば、我が社の特色も出る。良い傾向だ。
 特別番組では「史上初!東京~ロンドン大陸横断2万キロ 日本のタクシー大冒険」(11月23日放送)が、ドキュメンタリー特別番組として、ここ10年間で最高の13.4%を獲得した。


■ 年末年始編成について ■

 年末年始は、あまり新世紀を意識せず"おせち"ではない落ち着いた番組でじっくり楽しんでもらおうと考えている。
 1月2日(火)午後2時からは、これまでの12時間から10時間となった「新世紀ワイド時代劇 『宮本武蔵』」。過去の作品同様、原作は吉川英治だが、今回は武蔵が成長する過程に力点を置き、キャストも武蔵役に上川隆也、お通役に鶴田真由、小次郎役に吉田栄作など若返りをはかった。BSデジタルに対応したHD−VTR収録で製作し、京都を離れて東京での撮影。スピード感のある武蔵になるようだ。
 12月31日(日)午後5時からは、恒例の「第33回 年忘れにっぽんの歌」。東京浜町・明治座から4時間30分の生中継で放送し、総勢約60名の歌手で激動の20世紀を振り返る。特に今回の売り物は「20世紀の2大作曲家」と題した古賀政男と服部良一作曲のヒット曲。また、女優の宮本信子がゲストで「港町13番地」などを歌い踊るのも見所だ。
 12月30日(土)夜8時30分からは、年末特別番組「20世紀最後のスーパースター"美空ひばり"」。電通リサーチの「20世紀のスター調査」によると、芸能界の女性部門のトップは美空ひばりで2位以下を大きく引き離し、21世紀に歌い継ぎたい歌も「川の流れのように」がトップだそうである。テレビ東京では、過去に出演して頂いた「演歌の花道」など貴重な映像を数多く持っており、それを駆使した「美空ひばりオリジナル映像」を放送する。
 12月31日(日)午後1時からは「20世紀名作シネマ アラビアのロレンス 特別編」。89年に監督自ら再編集した『完全版』に基づく特別編。一年間放送してきた「20世紀名作シネマ」のフィナーレを飾る大作だ。
 スポーツの特番も相次ぐ。12月6日(水)は「プロボクシングWBA世界ミニマム級タイトルマッチ ガンボア小泉VS星野敬太郎」、12月12日(火)は「プロボクシンWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 徳山昌守VS名護明彦」と、プロボクシングの世界タイトルマッチを2週連続で放送する。97年11月の勇利戦(14.6%を記録)以来、3年ぶりの世界タイトルマッチ中継となる。


■ BSジャパン開局を迎えて ■

 いよいよ明日11時、BSジャパンが開局する。これまで後発局であるが故に様々な苦労をしてきたが、BSがうまく行けば全国波に浮上できる。一心同体を掲げ、全力で開局の準備体制作りをしてきた。幸い前評判も高い。
 有利な点は3点。
? 既存ネット6局以外の地域では、同時放送として新しいコンテンツである点
? ネット局が少ないので、その分身軽であり結集力も強い点
? 経済やアニメといった特色のある番組が多い点 
 勝負のカギはコンテンツだ。視聴率が向上すれば勢いがついてくる。勢いに乗ってBSを成功させたい。


■ 今年を振り返って ■

 終始BSが頭にあった。これまでの準備の集大成がこの一年であり、やはりBSが一番印象的である。また、インターネット事業の強化や社内体制の整備など、その先に上場問題を控えた準備に追われたことも印象的だ。


■ 「放送と青少年に関する委員会」見解発表について ■

 昨日「放送と青少年に関する委員会」から"バラエティー系番組に対する見解"が発表されたが、このように具体的に問題点を指摘するのは良いことだと思う。番組内容の善し悪しについては自ずから常識の範囲があるだろう。テレビ東京の番組も検証はするが、今のところ問題はないと判断している。

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