KIRIN~美の巨人たち~

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奇想の芸術シリーズ ジュゼッペ・アルチンボルド連作「四季」

今月の「美の巨人たち」は、4週連続で「奇想の芸術」シリーズをお送りします。第一弾は、三人の皇帝に寵愛された画家ジュゼッペ・アルチンボルドの『四季』。春夏秋冬とそれぞれ名付けられた4枚の連作です。一見すると横を向いた、よくある構図の肖像画。でも、実は彼ら人であって人ではないのです。よく見ると顔を構成しているのは、季節を象徴する花や果物そして木など。「春」は咲き乱れる花々、「夏」は桃やズッキーニ、トウモロコシなどの野菜や果実で構成されています。カボチャやブドウ、キノコに栗といった実りの季節の収穫物で描かれたのは「秋」。「冬」は枯れ朽ちた切り株で描かれています。描かれたもの全てが、顔を構成する一つの要素になっているのです。画家は一体何のためにこのような奇怪な絵を描いたのでしょうか?

アルチンボルドは、ルネサンス後期の1526年ミラノに生まれたといわれています。当初は、ミラノ大聖堂のステンドグラスやタペストリーのデザインを手掛ける宗教画家として活躍していましたが、35歳で神聖ローマ帝国を治めるハプスブルク家の宮廷画家として招かれると、フェルディナント1世、マクシミリアン2世、そしてルドルフ2世と25年にわたり3代の皇帝に仕えました。歴代の皇帝たちに愛され、宮廷画家としての仕事を一手に引き受けていたという記録が残っています。そんな中で、アルチンボルドは今日のような奇想の絵画を20数点も残しました。けれども、描いた絵に関する資料はほとんど残っておらず、奇想の画家の真意は謎のまま…。それゆえに、今も研究者たちを悩ませているのです。

実は今日の作品、四季を人の姿になぞらえて描いているだけではありません。「春」は、生命力溢れる初々しい少女の顔に、「夏」は精かんな顔つきの青年の姿に、「秋」は壮年を迎える男性、そして「冬」は威厳漂う老人の姿と、時の流れに人の一生をなぞらえているのです。画家は一体何のためにこのような奇怪な絵を描いたのか?そこには驚くべき意図が隠されていました。

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