KIRIN~美の巨人たち~

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ラファエロ「大公の聖母」

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ヴォナローティ、ラファエロ・サンツォ。この三人の巨匠によって、ルネサンスは輝きを増していきました。今日の1枚は、三巨匠の中で最後に登場したラファエロ作『大公の聖母』。フィレンツェで最も有名な聖母子像です。暗闇に浮かぶ聖母子。

幼子イエスの手は、母の胸と肩に置かれ、聖母マリアはその温もりを感じているかのような優しい母の顔をしています。聖母子の姿と、家庭的な情愛に満ちた母と子の姿、ラファエロは見事にこの二つを両立させています。まさに、人間再生ルネサンスの申し子ラファエロの代表作と言えるでしょう。

ラファエロは8歳で母を、11歳で父を亡くし孤児となりました。不憫に思った叔父が、ウルビーノで活躍していたペルジーノの工房へ弟子入りさせ、そこから画家への道が始まりました。その工房でルネサンス芸術の基礎を学んだラファエロの才能はすぐに開花し、17歳で独り立ちをしました。その後、トスカーナ地方の各地を放浪しながら制作を続け、そして1504年、ルネサンスの都フィレンツェへ。

どうしても会いたかった人物がいたのです。そしてその人物たちとの出会いが、ラファエロに多大なる影響を与えたのでした。しかし、この一枚、実は謎に満ちているのです。まず、この絵が描かれた時から300年近く美術史上から消えていたこと。「大公の聖母」という名前の由来は、大公フェルディナンド3世が、1799年のナポレオン侵攻によって、治世を中断した最中も肌身離さず持ち歩くほど愛した絵だったからなのですが、それまでどこに置かれていたのか、誰が注文したのか、一切分からない・・・。次に、背景の黒はラファエロの死後、何者かによって黒く塗りつぶされていたことが近年分かったのです!一体誰が、何のために背景を塗りつぶしたのでしょうか・・・?背景の謎を探りながら、聖母子の魅力に迫ります。

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