KIRIN~美の巨人たち~

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竹内栖鳳「班猫」

今日の一枚は、京都が生んだ近代日本画の巨人・竹内栖鳳作『班猫』。“究極の猫”とも言われています。何もない空間に猫が一匹。白い前足を踏ん張って、くねらせた体を支えている姿は、まるで見返り美人のようなポーズ。ふわふわとした毛並みに、何ものかの気配を察したのか、瑠璃色の瞳にはかすかな戸惑いが漂っています。

京都画壇の総帥であり、東の横山大観とともに画家として初の文化勲章を受賞した栖鳳。でもそうした名声には無頓着で、自宅の庭で気に入った動物を飼っては、毎日写生に明け暮れていました。栖鳳が生まれたのは幕末の京都の小料理屋。10代の頃から写生帳を片時も手放さず、あらゆる古典の名作の模写にも没頭。非凡な画力で学んだ全てを融合させました。栖鳳の極意は「写実を突き詰め、突き抜け、写意に至る」。その極めつけが今日の一枚でした。

この絵のモデルとなった猫に出会ったのは栖鳳が60歳の頃のこと。旅先で見かけ、一度は宿に戻ったもののどうにもあきらめきれず飼い主に頼み込み、京都の自宅へ連れて帰ったのです。曰く「見た瞬間、私の表現欲がむらむらと胸に沸いてきた」。そして描いたのが『班猫』でした。

なぜ栖鳳はそれほどまでにこの猫にこだわったのでしょう?出会った瞬間ひらめいたものとは…?全ての謎を解くカギは、この猫のしぐさに隠されていました。

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