KIRIN~美の巨人たち~

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小村雪岱「青柳」

小村雪岱(こむら・せったい)は、小説の挿絵や本の装丁で活躍した日本画家。その活躍は商業デザイン、さらに舞台美術にまで及び、六代目尾上菊五郎が惚れ込んだほど。明治~昭和を生きた、いわば“天才デザイナー”です。

そんな雪岱の最高傑作が、今回の作品『青柳』。縦45cm、横35㎝の日本画の顔料で描かれた肉筆画です。舞台は、かつて日本橋檜物町と呼ばれ、江戸から昭和にかけて栄えた花街。高い所から俯瞰して家の広間を眺めた構図で、春になり青々と芽吹いた青柳の枝がふわりと風に揺れ、屋根瓦の規則的な曲線が目をひきます。青畳の大広間にポツンと細棹の三味線が置かれ、さらに赤い紐が鮮やかな鼓が2つ。線が生み出す建物と空間だけの世界。しかし誰もいない、余白と余韻だけが作りだす静寂。あるのは誰かがいたという気配だけ。実は人物が登場しないのにはある思いが――。

この作品は、泉鏡花の小説『日本橋』のために雪岱が描いた装丁の絵を元に、改めて同じモチーフで描いたものです。なぜ2度描いたのか?描かれた家を、建築模型として再現すると、意外な事実が浮き彫りになりました。

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