画像 今日の一枚は、ティツィアーノ・べッチェッリオ作「ウルビーノのヴィーナス」。その絵は現在フィレンツェのウフィッツィ美術館に所蔵されています。
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描かれているのは一人の女神。寝室のベッドに横たわり、その若い肌をさらしています。誘っているのか、それとも見る人の愛を計っているのか、知らず知らずのうちに吸い寄せられるその挑発的な眼差し・・・。何故このような絵が描かれたのか、長い間論争を呼んできた、謎多き一枚です。

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この絵は、それまでの描かれてきた女神と大きく違っていました。当時、ヴィーナスの裸体を描くときは人間を超越した存在として描くことが必要でした。しかし、ウルビーノのヴィーナスは寝室のベッドの上に横たわり、吸い付くような若い肌をさらしています。

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そして、もう一点その魔性の眼差し・・・。従来女神は恥じらいと謙虚さをもって伏し目がち、もしくは目を閉じて描かれていました。しかし、ティツィアーノはその目を開き、じっとこちらをみつめるように仕向けたのです。まさか・・・でも確実に神が挑発しているのです。

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描いたのは、画家の王と呼ばれたティツィアーノ。当時のヨーロッパで名立たる諸公が彼に肖像画を依頼しました。今日の一枚は、ウルビーノ公グイドバルド2世の依頼で、1538年頃描かれたといわれています。

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何故、画家はこのような女神を描いたのか?彼女は神か、女か。この絵にまつわる謎に迫ります。

 
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