|
京都大原の情景を描いた土田麦僊(ばくせん)・作『大原女(おはらめ)』。
大原女とは、 大原の里から農作物を売りに行く娘。
木陰で休む農家の娘たち、周りにヤマブキやタンポポの黄色い花が描かれ、
遠くに集落がある。
線を使って大胆にデフォルメされた木の葉も印象的です。
日本画でありながら西洋の香りが漂う不思議な1枚です。
土田麦僊は大正から昭和にかけて、京都の日本画をリードした男。麦僊といえば舞妓とも言われ、代表作『舞妓林泉』は切手にもなっています。
細密画のように克明に描かれた舞妓の着物と顔、そして装飾的な背景の日本庭園。
どこかルネサンスの人物画を彷彿とさせます。それまでの日本画に挑戦するかのように、この絵と『大原女』は同じ頃に描かれました。
|