小林薫が行く! フランス珠玉の礼拝堂 光の道

12月27日(土)夜10時30分 テレビ東京系列にて放送

KIRIN ART GALLERY 美の巨人たちスペシャル 2009年1月1日(木)ひる2時より テレビ東京系列にて放送 第二弾!たっぷり1時間30分放送!

アンリ・マティス[ ロザリオ礼拝堂] ヴァンス

南フランス、ニースの北の山裾にヴァンスという小さな村があります。その山肌に建つのが アンリ・マティスの手による「ロザリオ礼拝堂」。礼拝堂の内部を染め上げる光を送り出して いるのは、壁一面のステンドグラス。ステンドグラスと向かい合わせの白いタイルに描かれた 輪郭だけの聖母子像は、光の色に染まった花の中で、幼子イエスが十字架を暗示するかの ように両手を広げています。背後の礼拝堂の入り口を振り向くと、14のシーンからなる キリスト受難の物語が…。コートダジュールの光を受けて色彩を纏い、変貌していく白と黒 の単調な世界。そこにあるのは、画家が夢見た魂の楽園なのでしょうか…。

ル・コルビュジェ[ ロンシャンの礼拝堂] ロンシャン

フランス東部のスイス国境近くの町ロンシャン。その小高い丘の上に建つのが、建築家 ル・コルビュジェが設計した「ロンシャンの礼拝堂」。晩年のコルビュジェが、身骨を捧げて 創り上げた聖堂です。 特徴的なのは真っ白な壁と、カニの甲羅からとも修道女の帽子から取ったとも言われる 独特の曲線の屋根。直線の建築家がどうして晩年に曲線にたどり着いたのか…。 圧巻なのは内部。彼が「祈り、平和、心からの喜びのための静寂な場所を創りたかった」と 語っているように、静寂が支配する空間。ひとたび中に足を踏み入れたら、自ら制作した 不揃いの大きさの窓から舞い込む、その光の魔術に言葉をなくすこと請け合いです。

ウジェーヌ・ドラクロア[ サン=シュルピス教会] パリ

19世紀ロマン派の巨匠ウジェーヌ・ドラクロア。彼が手掛けた礼拝堂はパリ最古 の教会、「サン=シュルピス教会」にあります。彼もまたこの礼拝堂で光と闘って いました。後の印象派やキュビズムフォービズムの画家たちに大きな影響を与え たドラクロアが、マティスやコルビュジェたちに残した壮大な壁画。 画家が晩年に繰り広げた熾烈な闘いの意味とは…。