1.青少年向け番組の編成基準・制作基準

2.青少年のみなさんに見ていただきたい番組

3.放送と青少年に関する委員会


青少年向け番組の編成基準

(1) 17時から21時の時間帯は、児童および青少年の視聴に配慮し、「暴力表現」や「性表現」等に特に注意して番組を編成する。(青少年とは15歳以下とする)

(2) 例外的な場合は、事前に視聴者への周知を徹底して放送する。

(3)「暴力表現」や「性表現」など青少年に影響があると判断される内容を含む番組については社内のチェックシステムを活用しその対応を適切に行う。 (編成局編成部、編成局番組審査部等で定期的に「青少年に配慮しなければならない時間帯」の番組のチェックを行う)

(4) 青少年事件が頻発した際、テレビが直接の原因でないとしても同種事件を誘発する可能性があると思われる「表現」や「番組」については編成局長の判断により「表現」の修正、削除および「番組」の放送延期、休止の措置を講じる。

(5) 1週間に3時間以上、青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組を放送する。

(6) 改編期ごとに青少年向け番組の見直しを行うとともに、上記の1週間3時間に該当する青少年向け番組を公表する。(新しい青少年向け番組の企画開発を積極的に行う)

(7) 青少年向け番組の内容は可能なかぎり事前に広報局の資料、インターネットホームページ等で周知するよう努力する。

2013年10月1日改定

17時から21時の番組および青少年向け番組の制作基準

(1) 青少年の健全な生活環境を育成することを念頭におき、番組制作にあたっては良識ある態度で臨む。

(2) 社会的に違法とされる行為などについてはそれを助長しないよう留意する。

(3) バラエティ番組における「いじめ」的ギャグや性的な笑いは極力排する。特に、露骨な性表現は慎む。

(4) ドラマ等については過激な暴力、露骨な性表現は避ける。やむを得ない場合は可能な限り抑制した表現とし興味本位な関心や不快感、嫌悪感を与えないよう配慮する。

(5) とくに児童が視聴するアニメ番組の制作にあたっては学校生活等で「差別」や「いじめ」が助長されるような表現は避ける。

(6) 劇場用映画のテレビ放送にあたっては、製作者の権利に配慮しつつ、過激な暴力シーンや過度の性的表現は避けるよう努める。やむを得ず問題が生じ、対応措置を取る場合は、著作権上の問題をクリアーしたうえで必要な(ボカシ、カット等)処理を行う。

1999年7月12日制定

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青少年のみなさんに見ていただきたい番組

2017年10月編成

番組名放送時間番組概要
YOUは何しに日本へ? 月曜 夜6:55 日本に来た外国人に来日の理由を聞き、気になる回答をした外国人に密着。密着の様子を見ることで日本の良さを再発見できるドキュメントバラエティ番組。
世界!ニッポン行きたい人応援団 月曜 夜8:00 日本が大好きで日本にぜひ行きたい外国人の方々の「思い」そして「夢のニッポン体験」を応援する事で、日本人が自分の国を外国人によって再認識させられる番組。
世界ナゼそこに?日本人
〜知られざる波瀾万丈伝〜
月曜 夜9:00 世界で活躍する知られざる日本人を取材・紹介し、ナゼそこで生き続けるのかという理由を、波瀾万丈な人生ドラマとして紐解いていく、日本人を応援するドキュメントバラエティ。
ヒャッキン!〜世界で100円グッズ使ってみると?〜 火曜 夜6:55 世界に誇る日本のアイデア「100円グッズ」を海外に持っていきその良さを現地の人に体感してもらうロケバラエティ
ガイアの夜明け 火曜 夜10:00 “闘い続ける人々”の姿を追いながら、21世紀の新たな日本の姿を模索する経済ドキュメンタリー番組。
THEカラオケ★バトル 水曜 夜7:54 各界一流の歌のプロたちや、全国の歌うまシンガーたちが集結。カラオケマシンの採点で自慢の歌声を真剣に競い合う、まさに『歌の格闘技』ともいえる番組です。
家、ついて行ってイイですか? 水曜 夜9:00 終電を逃した人など一般の方に声をかけてそのまま一緒についていって家を訪問。一見、平凡にみえる人の決して平凡ではない人生が見えるドキュメントバラエティ番組。
美の巨人たち 土曜 夜10:00 毎回、美術界の巨匠にスポットを当て、その作品に込められたメッセージ・心情をさぐるドキュメンタリー番組。
ふるさと再生 日本の昔ばなし 日曜 朝9:00 こどもたちの未来のために今こそ新たに伝えたい、ふるさとの地域に根づいた日本の民話や昔話。

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「放送と青少年に関する委員会」について

2000年4月、日本民間放送連盟とNHKは、自主的な機関として「放送番組向上協議会」の中に「放送と青少年に関する委員会」を設立しました。

この委員会は、視聴者から寄せられる青少年に対する放送のあり方や放送番組への意見をもとに、各放送局への意見の伝達と審議を行い、その審議結果と放送事業者の対応等を公表します。さらに、青少年が視聴する番組の向上に向けた意見交換や調査研究を通して、視聴者と放送事業者を結ぶ回路としての役割を担っています。

テレビ東京では、今後、この委員会から「視聴者の皆様から寄せられた意見」に関しての照会があった場合、このホームページでその内容を公表します。またその照会に対してテレビ東京が委員会に回答した際にも、その内容をこのページで公表します。

その後、2003年7月、放送倫理・番組向上機構(BPO)の発足に伴い、「放送と青少年に関する委員会」はBPOに統合されました。

「放送と青少年に関する委員会」からの照会とテレビ東京の回答

『マジすか学園(2月26日放送)』についての照会(2010.3.30.付)

「放送と青少年に関する委員会」から照会のあった視聴者の意見

〈意見の要旨〉

○人気アイドルが出演し、多くの青少年に興味のある番組で、学校内で殴る蹴るの暴力シーンは直視できず、青少年への配慮が全くない。

○血糊の量も半端ではなく見るに耐えない。何の意味も無い暴力シーンを垂れ流し、若い人たちが学芸会の延長と認識し、リンチを行わなければ良いと心配する。

○深夜枠とはいえ出演者の大半が未成年で、小中高生に人気のアイドルが出演しているため、若年層も見ており、青少年に悪影響を及ぼす内容だ。

これらの意見をもとに、3月23日の委員会において、当番組ビデオを視聴した上で審議した結果、委員からは次のような意見や疑問が出されました。

○全体的に残酷で恐怖を煽るシーンが多い。深夜の放送とはいえ、青少年に非常に人気のあるアイドルグループ「AKB48」を起用しており、録画視聴などを考えると、青少年への影響を憂慮する。

○カルト風の作りで、最初から最後まで血だらけで何をテーマに何をいいたいのか理解できない。

○アイドルを多く見せるための演出かもしれないが、血みどろのアップ、リンチや暴力シーンだけが突出して多く、暴力を憎む気持ちが湧くというより、いたずらに恐怖や不安を煽るだけのように感じられる。

○真似をする者がたくさん出るとは思わないが、文化的には理解できないし、公共のメディアを使って流す番組とは思えない。

青少年委員会としては以上の審議の結果、以下の点について貴局の見解を伺うことに決定しました。

(1)全体的に暴力と血のシーンが突出して多く見られます。出演者は、青少年に人気のあるアイドルグループ「AKB48」を起用されていますが、青少年の視聴についてどう配慮されたかをお聞かせください。。

(2)血みどろのアップやリンチの悲鳴など、暴力シーンを多く使われるドラマの演出意図をお聞かせください。また、ドラマを制作する際に、暴力表現についてどのような意見交換や考査が行われているかお聞かせください。

(3)民放連の放送基準第9章では、暴力表現について規定しています。とくに65条の留意点に照らして、当該番組の表現について、お考えをお聞かせください。

局から委員会への回答

テレビ東京のドラマ24枠は、ゴールデンタイムよりも自由でエッジの立った企画の場として、2005年秋に立ち上げた枠であり、これまでいわゆるM1層(20〜34歳男性)を視聴ターゲットに深夜帯に特化した番組をお送りしてきました。その第18弾となる本ドラマは、時代錯誤的存在である「ヤンキー」をあえて題材とし、漫画調にデフォルメして描いた学園ドラマです。テーマは青春。馬鹿馬鹿しいことにも夢中になれる若い時期を青春の輝きととらえ、アクションとコメディタッチの笑いの中で、「真剣に生きることの大切さ」「仲間との絆」等のメッセージを込めようと意図したものです。

一見地味なのに実は喧嘩が最強な女子高生の主人公が、なぜかヤンキーばかりいる「馬路(まじ)須加(すか)女学園」に転校したことによって、勃発する勢力争いに巻き込まれます。しかし主人公は、喧嘩はもちろん友達を作ることさえ避け、感情すら表に出そうとしません。実は主人公には、真面目になろうとしていた親友を、喧嘩のせいで亡くしたという過去があったのです。そのため「真剣に生きる人を嘲笑する」ような、許せない相手にだけその拳を振るいます。辛い経験をした主人公が、新しい仲間との友情によって、再生していくというのが全体のストーリーです。

もちろん主人公は「暴力」によって、過去も現在も傷つき悩んでおり、本ドラマに「暴力」を礼賛するような意図はありません。本作はあくまでも「暴力では問題を解決できない」という立場にあります。

各質問に対する局側の回答

(1)全体的に暴力と血のシーンが突出して多く見られます。出演者は、青少年に人気のあるアイドルグループ「AKB48」を起用されていますが、青少年の視聴についてどう配慮されたかをお聞かせください。

基本的には深夜12時を過ぎた時間帯での放送であり、青少年の視聴は自ずとある程度制限されていると考えます。またAKBのファンゆえ録画して視聴するような若年層の方々にも、複数話を視聴して頂ければ、本ドラマの「真面目に生きること」や「友情」の大切さといった基本的メッセージは伝わると考えています。事実、放送終了後に番組ホームページや一般のブログ等に載った視聴者の意見は、「感動した」「泣けた」といったものが大勢を占め、その数もドラマ24枠史上では最多となっています。しかしながら、反省点もあります。

AKB48は秋葉原の劇場を活動拠点に、「会いにいける」をコンセプトに結成されたグループです。そのためファン層も公演チケットを購入できるであろう、学生から20代男性を主としてきました。そこで本ドラマも同層を視聴ターゲットに深夜のドラマ24枠で企画、昨年秋より撮影を開始しました。ところが、ちょうどその時期以降、楽曲のヒットや大量露出によってそのファン層が女性やローティーン層にまで急拡大。数ヵ月後の本番組放送時には、企画当初に想定した視聴者層よりも広がりを持っており、それが今回のご指摘に繋がったことは否めません。今後の番組制作にあたっては、より慎重に視聴者構成を検証、特に若年層への配慮を徹底致します。

(2)血みどろのアップやリンチの悲鳴など、暴力シーンを多く使われるドラマの演出意図をお聞かせください。また、ドラマを制作する際に、暴力表現についてどのような意見交換や考査が行われているかお聞かせください。

本ドラマの毎回の基本的構成は、主人公が人として許せない相手を喧嘩で倒すというものです。そこで相手となる敵のキャラクターに、漫画的にデフォルメしたバリエーションを持たせるべく、これまで「ギャル」「歌舞伎」「超能力」等の工夫をしてきました。今回はその一環として「ホラー」に設定、「終始笑っている」「倒されても倒されても起き上がる」「血糊」と、あえて怖がらせることを意図しました。

またストーリー面では、全12話をかけて主人公の心が再生するまでを描くという構成の中、前回第7話で、新たな仲間を得たことで主人公の心が少し開きかけました。ところが今回第8話は、その仲間たちが傷つけられることによって、主人公が自らを責め、再び心を閉ざしてしまうという回にしています。一人二人ではなく仲間全員が傷つくこと、また喧嘩を格好良く美化せず、その痛みや醜さを描くことで、主人公が受ける心の衝撃の強さ、自責の念の深さを表現しようとしました。更に前半で仲間たちが順番に倒されていき、後半で協力して戦う過程を描いたため、通常は各話1、2回であった喧嘩のシーンの回数が増え、時間的にも長くなりました。そこにホラー調演出を採ったことが、全12話の中でも突出した印象となった要因と考えます。ただこのホラー調はこの回限りであり、今回登場した敵キャラクターも後に主人公と事実上の和解、「仲間との絆」といったメッセージに収斂させています。

本ドラマは、テレビ東京ではプロデューサー2名が担当、制作会社のプロデューサー3名と共に、台本制作から撮影現場立会い、編集チェック、完成品チェックといったプロセスを経て放送されています。その際、適宜、意見交換、台本についてはプロデューサー以外にもテレビ東京審査部のチェックも受けています。また更に今回は、刃物等で「刺す」「切る」「鮮血が飛ぶ」等、局所的、直接的表現については予め避けていますし、プロデューサーによる編集チェック時にも、過度と思われる暴力表現及び不快さを助長するホラー的表現については、一部カットしています。

(3)民放連の放送基準第9章では、暴力表現について規定しています。とくに65条の留意点に照らして、当該番組の表現について、お考えをお聞かせください。

根底に健全なメッセージを置いた上で「喧嘩」をデフォルメして描く世界観。また娯楽としてのホラー的表現については、深夜帯での放送を前提に意図したものです。また今回の暴力シーンについては、喧嘩によって主人公が心を閉ざすというストーリー上の必然性があることからも、意味の無いシーンとは考えていません。

しかしそれと同時に、一部の視聴者に少なからず不快感を与えてしまったことについては、民放連放送基準を遵守する立場からも、真摯に受け止める必要があります。たとえそれが、シリーズ全体ではなく特定回だけをご覧頂いた視聴者のご意見だとしても同様でしょう。今回ご指摘を頂いたことを契機に、あらためて民放連放送基準を踏まえながら、深夜番組における表現の可能性と限界を再検討、今後、青少年を含む視聴者構成をより慎重に検証することと合せて、番組制作に反映させたいと考えます。

2012年4月10日

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