放送番組審議会委員(2018年4月~)

【委員長】 後藤卓也(日本マーケティング協会会長)

【副委員長】 木村惠司(三菱地所株式会社 特別顧問)

【委員】 荻野アンナ(慶應義塾大学教授、小説家) 金子成人(脚本家) 北原照久(株式会社トーイズ 代表取締役) 城戸真亜子(洋画家) 坂井利郎(日本テニス協会常務理事) 芹川洋一(日本経済新聞社 論説フェロー) 萬田久子(女優) 矢田次男(弁護士) 〔五十音順〕


第429回放送番組審議会報告 2018年7月6日(金)開催

一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(6月)

審議の主な内容

『あなたの家にもお宝が! 突撃! しあわせ買取隊』
(2018年6月21日放送)合評

【委員】妻を亡くした男性が義父から「娘の遺品を処分するのも大事だ。何かを捨てることも大事だよ」という言葉をかけられたエピソードを語るシーンは胸に染みた。今後はお宝とはお金のことではなく、家庭が抱えた思い出や記憶そのものだということをもっと際立たせるべきだと思う。

【委員】「家、ついて行ってイイですか?」と「開運! なんでも鑑定団」が一緒になったような番組だ。色々な分野で査定のプロがいることに驚き、彼らがモノを見ただけで即座に価値を判断できることに感心した。査定された金額の多寡で一喜一憂する家族の雰囲気も表現されていて良かった。

【委員】モノを集め、モノが溜まるのはストレスや心の隙間を埋める意識が働くからだろうし、同時に人間はモノがないと生きられない動物なのだろうなどと色々なことを考えさせられる番組だった。事情があるにせよ、その表情を見たかったので、出演者の顔にモザイクが掛かっていたのは残念だった。

【委員】第三者にとっては「がらくた」と「本物」の違いは決して分からないことが良く描かれていた番組だと思う。鎌倉市の景観重要建築物に指定された洋館の建物も今の若い持ち主にとっては未練もなく放ったらかしにされていたが、いかにも今の日本の世相を切り取っている部分で良かった。

【委員】「開運! なんでも鑑定団」はモノにスポットを当てるが、この番組は背景の人生が見えるので良い。鎌倉市の洋館は玄関を入ると日本間と押し入れもあり、明治に建てられた入れ物の中に昭和の暮らしがあるのを見ている平成の今という構図になっていて、非常に興味深い作りだったと思う。

【委員】ゴミ屋敷を片付けるだけでなく、見出したリサイクル品を売ることで依頼人の清掃代負担を減らす人情ゴミ屋敷清掃人に感動した。できれば1時間番組くらいにした方が、視聴者もまた見たいと思うのではないか。ともあれ、コレクションとは人間しか行わない非常に文化的な営みなのだと思う。

【委員】持っていた人が亡くなると、モノもやはり死ぬのだと感じた経験が自分にもあり、妻を亡くして7年が経ったという男性の話には色々と考えさせられた。番組冒頭の「あなたの家にお宝はありますか?」という街頭インタビューはやや長いと感じたので必要のない部分だったのではないか。

【委員】人間はある程度コレクター的でモノに囲まれていないと安心できないような部分も持っているとは思うが、これからの時代は物質至上主義ではない社会になって行くと良いと番組を見て思った。モノを次の世代に繋げて行くことの大事さも番組から改めて感じ取ることができた。

【委員】「開運! なんでも鑑定団」のエピゴーネンであり、番組の独創性はB級だと思う。番組の成否を分ける鍵となるであろう驚きを与える「意外性」と、人生や家族の「物語性」という物差しで評価してもB止まりでしかなかった。しかし、色々な分野にプロの査定士がいることに驚いた。

【委員】今は「メルカリ」なども流行っているように、不要なモノをうまく売るシステムなどは今後も増えて行くのだろうと番組を見て改めて思った。しかし、この番組は特殊な人を探し続けて来られないとなかなか成立が難しく、マンネリ化する危険があるのではないか。2時間の放送は長い。

【局】家の中の片付けをしてもらい、リサイクル品の処分で多少のお金も得られた結果、家族皆が笑顔になる、家族皆が前に向かって進めるようになるといった前向きな描き方を今後もして行きたい。また、視聴者を飽きさせないためにも面白いものは何なのかを常に考え、様々な工夫を施して行く。

出席者

【委員】後藤委員長、木村副委員長、荻野委員、金子委員、北原委員、城戸委員、坂井委員、萬田委員、矢田委員

【局】髙橋会長、小孫社長、近藤常務、井上取締役、長田編成局長、加藤制作局長、福田報道局長、草野スポーツ局長、村上制作局CP制作チーム・チーフプロデューサー、大岡番審事務局長

次回合評番組

『昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~』
2018年8月13日(月)
2018年8月20日(月)放送

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