放送番組審議会委員(2018年4月~)

【委員長】 後藤卓也(日本マーケティング協会会長)

【副委員長】 木村惠司(三菱地所株式会社 特別顧問)

【委員】 荻野アンナ(慶應義塾大学教授、小説家) 金子成人(脚本家) 北原照久(株式会社トーイズ 代表取締役) 城戸真亜子(洋画家) 坂井利郎(日本テニス協会常務理事、早稲田大学非常勤講師) 芹川洋一(日本経済新聞社 論説フェロー) 萬田久子(女優) 矢田次男(弁護士) 〔五十音順〕


第426回 放送番組審議会報告 2018年4月6日(金)開催

一般業務報告、編成報告及び特別番組報告、視聴者対応報告(3月) 、2017年度下期・2018年度4月クールの放送番組種別について

審議の主な内容

『土曜スペシャル 坂本竜馬が目指した明治維新への道 伊豆・下田街道101.3キロ』
(2018年3月10日放送)合評

【委員】番組が明らかにタイトル負けしている。坂本竜馬に関するエピソードも検証されたものではない。キャスティングについても3組目のスギちゃんと把瑠都を除いては味わいがない。スタジオ解説もピンとこない。以上4点をもって、この番組は失敗作と断定せざるを得ない。

【委員】タイトルには確かに惹き付けられたが、もう少し歴史についての深掘りをするべきだろう。出演者たちが我々の知らない険しい裏道を歩く大変さは十分に伝わって来たが、やや長く感じた。また京都から3週間をかけて伊豆・下田まで歩いて来るような旅人もいる話には驚かされた。

【委員】街道歩きと歴史とを融合させようとしたのだろうが、中途半端。番組から視聴者が歴史を感じるには「ああ、ここにその片鱗がある」とじっくりと味わえなければいけないと思うが、体力自慢のような番組のテンポでは無理だろう。出演者にも視聴者にも不完全燃焼感があったのでは。

【委員】タイトルと番組内容が合致していない。歴史を探る部分があまりに物足りず、ただひたすら歩くだけの番組にしか見えなかった。ただ、「ガチンコ」の企画で把瑠都が険しい山道を分け入って行くところやスギちゃんが地元のおばあさんと抱き合うところなどは新鮮で良いものだと感じた。

【委員】我々は車や電車で移動するので場所を点として意識しがちだが、今回のように出演者に歩いてもらうことで面や立体として感じられるので新鮮だった。歩いている場所のアップダウンを示す地図が示されていたのも親切。作り方によっては今後十分に面白い番組になって行くとは思う。

【委員】タイトルに騙されたと感じた。歴史的な情報が足りず、キャスティングも疑問。出演者が「しんどい」を連発すると、視聴者までしんどい気分になる。竜馬の話に時間を割こうとした結果、食べ物に関する紹介などが少なかったのも残念。ロケ・スタッフの映り込みも少々目障りだった。

【委員】明治維新150年の今、竜馬がどのような思いで伊豆を目指し、また帰路についたのか、その道は今どうなっているのかと興味津々で番組を見たが、結果はうるさいタレントの山歩きでの体力具合と行き当たりばったりの宿探しだけだったと感じた。竜馬の世界観はほとんど何もなかった。

【委員】地理的には箱根、伊豆の自然の厳しさと温泉などの「癒し」も番組ではよく描かれていた。歴史的には史実として竜馬は海路で下田に来たのだし、下田街道を通ったというエビデンスは番組中にも何もなかったのでいかがなものかと思った。体育会系の人たちの我慢比べのようで残念。

【委員】タイトルや謳い文句が内容に沿っておらず、裏切られた思いだ。スタジオのアナウンサーの実況と解説者の存在には意味がない。この急峻をこうして登ったということが分かるカメラワークになっていないために、ただ出演者が「大変だ、疲れた」と喋るだけの平坦な番組になっていた。

【局】長く続く「街道歩き」をより良いものにすべくチャレンジし、今回は坂本竜馬の情報を散りばめながら作ろうとしたが、結果としては反省点も多い。編成としても「何かを変える」こと自体が目的にならないように、皆様からのご意見を十分に踏まえながら今後の企画開発に取り組みたい。

出席者

【委員】後藤委員長、木村副委員長、荻野委員、北原委員、城戸委員、坂井委員、芹川委員、萬田委員

【局】髙橋会長、小孫社長、武田常務、近藤常務、大島取締役、長田編成局長、井上制作局長、吉次報道局長、草野スポーツ局長、高橋テレビ東京制作制作センタープロデューサー、大岡番審事務局長

次回合評番組

『ドラマBiz ヘッドハンター』第1話
2018年4月16日(月)放送

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