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  • 2009年7月10日: 「省エネでニッポンは救えない!」

(ゲスト)木佐彩子、進藤勇治(工学博士)

日本中で使われている電気の6割近くは、石油やガスや天然ガスなど。しかし、国の試算では、石油はあと40年で、天然ガスは60年ほどで枯渇すると推測されている。そこで家庭での省エネは一体どの位の効果があるのか、ソーラー発電は本当に得するのか、原発のメリット・デメリットなどを考察する。又近い将来活躍するであろう新エナルギーも紹介する。

「省エネでニッポンは救えない!?」

日本中で使われる電気の6割近くは、石油やガス、石炭を燃やして電気を生む火力発電。しかし、国の試算では、石油はあと40年程度で枯渇、天然ガスは、あと60年ほどで枯渇すると推測されている。資源の乏しいわが国は、エネルギー資源の自給率はわずか4%。
では、超省エネ生活を行ったら電気やガスはどこまで節約でき、エネルギー問題にどれほどの力になるのか。風呂は制限時間1人5分、洗濯は5日に1回、ドライヤーは1分、食器は全て牛乳パックを再利用、エアコンは使わない、寝るときはブレーカーを落とす、以上で年間6万円は節約可能となる。しかし、この省エネ生活を1年間、日本の全世帯で行ったとしても、節約できる石油の量は0.8日分。天然ガスは1.6日分にしかならない。省エネ生活は必要だがエネルギー枯渇の大問題には役に立たないのが現実…。

「太陽の恵みはタダじゃない!?」

実は、地球上に降り注ぐ太陽のエネルギーを全て利用できれば、全世界が1年間に使うエネルギーをわずか40分で蓄えることができる。だが、日本の電力をどれほど担っているかというと、わずか0.25%にすぎない。
千葉県に住むAさんは、3年前、320万円をかけて太陽光発電を設置。晴れた日の電気代はもちろんタダ。しかし、家庭用の太陽光発電は電気を溜めておけない。だから、夜は通常の電気を使わざるを得ない。そもそも、年間の平均日照時間は、日本はわすか4.7時間しかないのだ。ローマが6.4時間、ニューヨークで6.9時間、シドニーが10時間なのに対し随分と低い数値である。確かに太陽光発電はCO2も出ないし、環境にもいいが、設置費用もかかる上、安定するエネルギー源としては限界があると言わざるを得ない。

「知らなきゃ恥かく!原子力発電」

ニッポンの電気のおよそ3割を生み出しているのが、原子力発電所。では、原発が電気を作る仕組みは一般に認知されているのだろうか。ある機関の調査によれば、日本の高校生の4割近くが「原発の仕組み」を理解していた。しかし、世界7ヶ国で調べた結果は最下位。
原発のメリット、デメリットとは果たして…。
メリットは、原子力発電で使うウランは燃料が安く、CO2を排出しない、そのため地球温暖化対策になるということ。デメリットは、巨大事故の危険性をはらんでいるということ。チェルノブイリ原発事故は、実に広島型原発の500倍の放射能汚染があった。
5gのウランを家庭一軒が使う電気量に換算すると、石油にすれば500?に相当し、1世帯の7ヶ月分をまかなえるという。少量で大きな電気を生み出せるため、コストが安く収まるのだ。一方、発電し終えたウランから出る核のゴミは、高レベルの放射線を放つという。これを最終的にどう処分するかというと、地下300メートル以下の深い地層に埋めるという。しかし、実はまだ日本のどこに埋めるかが決まっていないのだ。そして、核のゴミに含まれる放射能が消えるまでおよそ1万年から2万年かかると言われている。自然エネルギーより多くの電気を供給している原発だが、果たしてどう考えるべきか。

「エネルギーも自給自足の時代が来る!?」

世の中にはエネルギー問題を解決するために、とんでもない研究をしている人がいるという。
鳥取県米子市に住む清水谷さん。米子のエジソンと言われるほど、発明好きなおじさん。元々機械好きだったのが高じて発電に興味を持ち、風力発電を作ったのが発電発明のキッカケだという。清水谷さんはその他、歩きながら携帯電話が充電できる発明品やダイエットにも効果のある“息を吹き込んで”充電する発明品等も作っているが…
神奈川県藤沢市に住む、速水さんは慶応大学大学院に通いながら、新エネルギーの会社を興した学生社長。彼は振動を利用した振動力発電という新発電で、広く社会の電力をまかなおうと活動をしている。実際、首都高中央環状線にある五色大橋では、夜のライトアップに使用される電力を振動力が生み出している。将来的には話しながら充電できる携帯電話等の実用化を目指している。

【太一のミカタ】

「ソーラーエネルギーグッズ」

(1)ソーラーキャップ
帽子の前方にファンが付いていて、太陽の熱でファンが回る仕組み。半永久的に使用でき、環境に優しい。価格1500円。

(2)癒し系ソーラーグッズ「ソーラードッグ・ソーラー猫」
日の光が当たると、しっぽを振りながらキャンキャンと鳴く。晴れた日の屋外では約40秒位の間隔で鳴き続け、パネルに当たる光の強さを加減するとなく間隔を調整できる。価格3570円。

(3)ソーラー噴水
太陽の光の強さで噴水の高さが変わり、動きが楽しめる。水を循環させ、水質を保持する効果もある。価格14700円。

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