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  • 2009年8月7日: 「不況を楽しむ!」

(ゲスト)勝間和代(経済評論家)、渡邉美樹(ワタミ株式会社代表取締役会長・CEO)

100年に1度といわれる現在の不況について考える。不況だからこそ商品をシェアすることで車や洋服、食料、日用品等の欲しいものを手に入れられるシェアリングを紹介。店舗シェアで自分の店を持つことも可能に。また不況下で業績を伸ばしている企業や、不況が健康に結びついた好例も紹介。金をかけずにできると、ジョギングをする人が急増、結果うつ病の治療に効果的とも!?ほか不況を逆手に取ったアイデア&激安料理も登場!


「不況で夢を叶えるシェアリング」

神奈川県・川崎市にある、高品質な商品を低価格で提供する会員制倉庫型店舗「コストコ」。日々の生活に必要なものが常時4000アイテム揃い、しかも商品が大きくワンパックの個数も多い。そして何より値段が安い。
ある主婦グループは、まるでイベントに出かけるかのように友人と「コストコ」に出かけ商品をシェアしている。主婦いわく、「旅行には行けないけれど、シェアリングは不況が教えてくれた楽しみの一つ」。
また、カーシェアリングの利用者も近年増えてきている。カーシェアリングとは、車を所有するのではなく、多数の人で共同利用するシステムのこと。一人あたりの費用負担は大幅に削減され、所有するより断然お得!というのが利用者に受けている。
さらに、携帯やパソコンで洋服や日用品など何でも欲しいものを借りられる「シェアモ」というソーシャル・シェアリング・サービスが注目を集めている。会員数は現在3万人を超え、会員になれば出品されている商品を使いたいときに送料だけで借りられることができる。そして、使わなくなったら再び出品するだけ。このシステムがシェアリングの輪を広げているという。
日替わりで店長を体験できる東京・新宿にある貸店舗飲み屋『無銘喫茶』(店舗名)も好評だ。一日の家賃は1万円。自分の店は持てないけれど1日だけ店長になれる『無銘喫茶』のスタイル。「1日店長」希望者も昨年末から増えてきているという。
シェアリングが夢を叶える。これこそ不況下だから起こりえた100年に一度の楽しみ方ではないか。

「不況はチャンス!」

最近、街で見る機会が増えたのが、交通費節約という意識が浸透しているのか“自転車に乗る人”。これをチャンスと捉えた企業がある。恵比寿ガーデンプレイスにある駐輪場を管理する会社は、今期の売上げが昨年比の倍近い2億円となる見込みだ。ここのシステムは2時間までが無料。ここに成功の鍵があるという。一般的な24時間100円の駐輪場は、ずっと停められたままになることが多いが、ここのように無料時間を作ることで短時間利用者の集客がアップ!そのうち2台の自転車が無料時間をオーバーして料金を支払えば、その時点で利益は一般の駐輪場に比べ2倍になる。
そして不況で増えたものといえば、ランナー。平日夕方の皇居周辺を見てみると…。スーツ姿のビジネスマンが行きかうかと思いきや300人以上ものランナーが。金もかからず手軽に始められるジョギング。そのランナーをビジネスチャンスとして捉えたのが、ランナーのために作られた施設「ランナーズステーション」。施設内にあるのはロッカールームとシャワーだけ。2009年2月にオープンしたのだが、わずか1週間で会員用のロッカーは全て埋まり、以来キャンセル待ちの状態が続いているという。
不況が加速させたジョギングブーム、企業だけでなく人々にもあるチャンスとなっている。「ジョギングは体力作りにも効果的だが、“鬱”の治療法としても有効」だと東邦大学医学部・有田秀穂教授は語る。実際、アメリカではジョギングが鬱病の治療法として積極的に採用されている。
さらに、不況下で売れ行きを伸ばしている商品が「弁当箱」。「池袋ロフト店」によると、前年度比30%アップで、今年に入ってから男性用の弁当箱コーナーを4倍に拡張したという。ランチ代を節約するために弁当を持参する“弁当男子”と呼ばれるサラリーマンが増えているのだ。これをチャンスと捉えたのが料理教室で、料理教室側も弁当のおかずに適したメニュー作りをカリキュラムに導入。会社員のAさんも例外でなく、一週間分(勤務5日分)の弁当のおかず10種類を1日で作り、それを毎日弁当箱につめかえ持参している。5日分の食材費はたったの1250円。1日わずか250円と経済的。
不況だからこそ生まれたチャンス。そう捉えれば、不況を楽しむことはいくらでもできるのだ。

「不況だから下道!スロードライブ」

夏休みに入って最初の3連休。ETC割引の効果もあり、関越自動車道では最大57kmと、記録的な混雑になるなど各地の高速道路は大渋滞。サービスエリアも人でごった返した。そこで高速道路はもううんざり!という方に番組が下道をオススメ。ゆっくりと景色を楽しみながら走るスロードライブをご案内。
「千葉・房総」の下道コースを体験していただくのは4人家族のBさん一家。一家とは対照的にスタッフは高速道路へ。下道との違いを検証してみる。午前8時、一家は東京駅を出発、そのまま一般道で千葉方面へ。高速で向かうスタッフの車は、箱崎ジャンクションや料金所などが次々と渋滞中…。渋滞を避けてサービスエリアへ入っても、数の少ないSAには車が集中するため駐車スペースがなかったり、トイレやお店も大混雑という事態に。
下道のBさん一家は景色の変化を楽しみながら、寄り道し安い特産物が揃う「道の駅・あずの里いちはら」に到着。「道の駅」とは、24時間使える無料のトイレ、無料の駐車場などの条件をクリアした国交省が認定した一般道路にある休憩所。現在、全国に902箇所あり、地域色を生かした独自のサービスが行われている。ここで産地直売の新鮮な野菜を安く買うことができた一家は、続いて「六万坪体験型農園・イクア」と書かれた看板を発見し、6万坪の畑で新鮮野菜の収穫が体験できる農園へ向かう。高速では何かに気付いてもすぐに立ち寄ることは出来ないが、下道ならば予定外の寄り道も可能。その後もBさん一家は、海沿いの店「食事処・ばんや」で、新鮮な魚介類を使った刺身やフライ、煮付け等の付いた1570円のボリューム満点の定食を頂く。スロードライブだと思わぬ名店に出会えることも。
渋滞しても時間的には早いのは高速の旅だが、余分なストレスを感じる事なく、自由気ままに寄り道や新発見も楽しめる下道の旅こそ、この不況の今だから楽しんでみてはいかがか。


【太一のミカタ】

大人気!オトナのネコマンマ

不況を逆手に取ったアイデア&激安料理をご紹介。2009年1月に発売され、累計15万部を売り上げている『おとなのねこまんま』から15種類が登場。料理の基本である“火”を一切使っておらず、全てがたった2工程ででき、しかも1膳30円という。代表的な「かつぶしねこまんま」から、缶詰め系やたまご系などの変わり種を全員で試食する。

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