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  • 2009年9月11日:「休むことは…罪悪(ツミ)なのか!?」

(ゲスト)江守徹、八田亜矢子

日本は有給休暇の取得日数が世界最下位で、支給日数に対し約半分しか消化していないという。「休暇で癒されたい」と言うがかえって疲労をためてしまう日本人。なぜ休暇の過ごし方が下手なのかを検証する。また年間の休日が140日以上や、ユニークな休暇制度を導入した会社を紹介。休まず働くことが美徳と考える日本人の意識改革の必要性にも迫る。さらに人生最大の余暇「定年」後の、驚くべき実態を調査!究極の趣味人も登場!!


「ニッポン人の休み ○○がないと気がすまない!」

ニッポン人は休日の過ごし方が下手なのか!?日本有数の観光スポット「鎌倉」で日本人の余暇の現実を検証。自然豊かの古都・鎌倉に癒しを求めてやってきているはずなのに、なぜ「疲労」を感じてしまうのか。それを国士舘大学地理学科の内田順文教授は、“日本のガイドブックに原因がある”と分析する。日本のガイドブックには写真が多数掲載されているのが特徴で、旅行者もガイドブックに載っているような構図で記念撮影を撮る傾向にあるという。つまり、大部分の日本人は観光ガイドに書いてある“内容の確認”、“証拠集め”をするために観光をしているというのだ。また、「食事」や「土産」も“ガイドブックに載っているところに行かないと意味がない”と、追い立てられるように観光し、それが「疲れる」原因となっているという。確認作業そのものの観光だけでなく、「他にも何かあるのでは?」といった探究心や、一生忘れないような思い出になるハズレの経験といった、“未知なる世界への冒険”をすることが、疲れない休暇の秘訣なのでは?

「仕事も休み休みしろ!」

岐阜県安八郡に、年末年始は17連休、一年に140日以上もの休日のある会社・「未来工業」がある。しかも就業時間は、通常の会社の8時間労働より45分短い、7時間15分。そして、残業禁止!それでも創業以来40年間、業績は右肩上がりだという。組織行動を研究する産業能率大学経営学部の城戸康彰教授は、「労働時間が短くなれば、業務内容の改善につながり、仕事への集中力もUPする。結果、業績UPにつながる」と分析する。
他にも、会社から最大5000円支給され、コンサートや映画を観るため年2回まで取得可能な半日休暇・「エンタメ休暇」や、夫婦ゲンカの仲直りのための休暇で年5日まで取得可能な「夫婦ゲンカ特別休暇」、家族や恋人を喜ばせるための休暇で、全社員の前でプレゼンをし、全員の承認が得られれば年1回まで取得可能な「サプライズ休暇」を導入している会社を紹介。
しかし、新橋のサラリーマンに「このような制度があったら利用するか」とアンケートを取った結果、「利用しない」「利用しにくい」が多数に。それでは一体どうすれば休めるのか。休まず働くことが美徳と考える日本人…、休みに対する意識改革をしなければ本当の意味の休暇制度が実現しないのでは!?

「人生最大の余暇「定年」」

定年から寿命を迎えるまでは、働いてきた時間とほぼ同じ10万時間、つまり働いてきた時間が丸々余暇になるのだ。その時間に日本人は楽しい夢を抱く。しかし、現実は…。
八王子市に住む定年退職から4年のAさんは、一日中家でゴロゴロ。Aさんのように、定年退職後、これといった趣味もなく日がな一日家にこもって何もしない夫のことを「みのむし夫」という。(「妻と夫の定年塾」主宰・西田さんより)「みのむし夫」が増殖中な背景を、日本余暇学顧問・桜美林大学名誉教授の瀬沼克彰氏は「企業戦士ほど定年退職後に“みのむし夫”になりやすい」と分析する。現役時代趣味だと思っていたゴルフや麻雀、カラオケなどの多くは、肩書きあっての付き合いやたしなみに過ぎなく、本当の意味での趣味ではないため引退すると続かなくなってしまうという。
船橋市にある「時活村」は、年会費さえ払えば俳句や農業、スポーツといった30項目行われている活動の全てに参加可能。基本的に規則はなく自由だが、ひとつだけ守らなければならないルールがあるという。現役時代の肩書きなど一切捨て去った上で、人間関係を築かなければならないのだ。
つまり、人生最大の余暇は“肩書きを捨て去る”ことから、始めなければならないのではないか。

「私こんな余暇で人生を楽しんでいます!」

『どんなものに興味を持とうと、その人生は素晴らしいものに変化する』と、かの英国・医学者のウィリアム・オスラーは言っている。
そこで、日本で見つけた究極の趣味人を紹介。
中野区在住・下水道職員のBさん(58歳)の趣味は、マンホールの写真を撮る事。各自治体によって様々な図柄のマンホールがあり、コレクションを始めてから13年で、1130市町村を回ったという。夢は全国制覇。
さいたま市在住・カルチャーセンター講師のCさん(59歳)の趣味は、全国に10万箇所以上ある神社の狛犬の、魚拓ならぬ「鼻拓」の収集。17年間で2000枚以上の鼻拓を取ったという。
姫路市在住・主婦Dさん(66歳)は、くもの巣コレクター。30歳の時にくもの巣の幾何学模様に魅了され、以来2000枚以上採集しているという。


【太一のミカタ】

「○○が考案!?日本人がハマるパックツアーの実態」

(1)「今年解禁!廃墟ツアー」
長崎県の通称・軍艦島の、日帰り又は1泊2日のパックツアー…7000円~12000円。

(2)「パセリちゃんツアー」
防衛省が毎年夏に行っている、20代女性限定の1泊2日の自衛隊入門ツアー…6000円程度。

(3)「ケニアでの高知トレーニング10日間」
北京オリンピックにも出場した選手が運営する、ケニアの高地トレーニングセンターで過ごす10日間…37万8000円。

(4)「シルクロード完全送破の旅・74日間」
中国西安からローマまで全10カ国に渡る、シルクロードをバスで旅する74日間。年に1回10名限定…198万円。

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