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  • 2009年11月13日:「おもちゃは遊ぶためのモノではない!?」

(ゲスト)土田晃之、山口裕子(ハローキティ3代目デザイナー)

触れたり話しかけることで、返事をしたり歌を歌ったりする、人形型ぬいぐるみを我が子のように扱う大人が急増。もはやおもちゃは老若男女問わず生活や人生にとってなくてはならない必需品となっている!?またテレビゲームは子供の学力向上につながるという、驚きの研究も登場!さらにJRや自衛隊、宇宙飛行士、ゼネコンなどの国の基幹産業が実はおもちゃによって支えられているという驚愕の事実も!


「おもちゃなしでは生きられない大人たち!?」

天使の姿の主人公が壮大な世界で冒険を繰り広げるロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストⅨ~星空の守り人~』の“すれ違い通信”に大人がはまっている。すれ違い通信とは、携帯ゲーム機同士で行う通信手段。勝負はできないが、お互い顔も知らないプレーヤー同士がメッセージを交換したり、相手の冒険記録を見たりすることができる機能。街にはすれ違い通信に興じる大人が溢れかえっている。
おもちゃ売り場にやってくる大人の数が急増している現象を、筑波大学大学院・四元正弘教授は驚くべきデータで解説。全国の男女1000人に行った「周りから変に思われても自分らしさを大切にしたいか」というインターネット調査に対し、半数以上が「はい」と答えた、というもの。パパなのにオタクを続けている“オタパパ”や、ママなのにギャルを続けている“ギャルママ” の存在が、今の自分を大切にする、つまり子供心を卒業しないということを物語っているという。
大手のおもちゃメーカーでは大人向けのおもちゃ部門が設立されたり、大人向けのクオリティの高い超合金フィギュアが作られるなど、おもちゃ業界のターゲットは明らかに大人の男性になってきている。その現象を先の四元教授は「マンケーション」という現象で表現。マンケーションとは、家族や恋人よりも男同士で一緒に旅行に行ったり、趣味の時間を共有する方が楽しいという現象。つまり、男同士で遊ぶ大人が急増しているのだ。
一方女性は、触れたり話しかけることで、返事をしたり歌を歌ったりする、人形型ぬいぐるみ「プリモプエル」に夢中になっている。プリモプエルは30代~50代の女性を中心に大人気で、今年「プリモプエル」の入園式のイベントを行ったところ、実に多くの人が集まった。埼玉県に住むAさんは、5歳になるプリモプエルに、シャツやズボン、小物に至るまで500点以上のアイテムを手作りし、なんと旅行やディズニーランドにも一緒に連れて行くという徹底振り。もはやプリモプエルは立派な家族。プリモプエルなしの人生は考えられないという。

「ゲームが天才を作る!?」

加熱するテレビゲーム人気。しかし、「テレビゲームをすると脳の発育に悪影響を与える」と否定的な見方も依然根強い。しかし、「ゲームをしたから目が悪くなった、姿勢が悪くなったという因果関係を証明するような研究はない。ゲームで遊んで学校の成績が上がったことは証明されている」と語るのは、東京大学大学院・情報学環の馬場章教授。教授は「ゲームに学習効果があることを研究」しており、「今の子供たちは『デジタル原住民』、つまり生まれた時からデジタル世界の人々。彼らがデジタル技術を使いこなすことによって、学習効果が生まれてくる可能性を秘めている」と話す。研究の一環として、ある高校の日本史と世界史の授業にシミュレーションゲームを使い、学習効果を測定してみた。大航海時代を冒険するゲームで、2週間合計200分の授業を行った結果、中間テストで平均40点弱しか取れなかったクラスが、期末テストではなんと平均70点近くまで上がった。
「よく日本人は問題解決能力を持たなくてはいけないと言うが、それがゲームの本質。ゲームの中でいろいろな課題が出てきてそれを解決していくというのが、ゲームのシステムであると同時に教育の大事な要素であると思う」と先の馬場教授は言う。
小学生の間で大ブームのトレーディングカードゲーム。小学生3年生以上の男子のうち、80%以上が集めたり遊んだりしたことがあるという。トレーディングカードゲームをする子供の脳内はどのような働きをするのか、実験をしてみた。結果、活発になったのは頭頂連合野と呼ばれる部分。全体を把握しながら戦術の構築を練る際に顕著に現れる反応だという。算数の文章問題を解いている時とも比較。すると、脳活動を見る限りではあまり大きな違いはなかった。

「おもちゃが支えるニッポン!!」

つくば宇宙センターの宇宙飛行士訓練に白いジグソーパズルが使われている。真っ白に閉鎖された密室でパズルに取り組み、宇宙空間で何が起きても冷静でいられる精神力や集中力を養う訓練をしている。今やおもちゃは宇宙へ飛び立つ宇宙飛行士をも支えているのだ。自衛隊の訓練にもおもちゃの自動小銃が使われている。BB弾を装填できるエアガンだ。このエアガンでの演習は欠かせないという。おもちゃの銃が日本の国防を支える一部になっているのだ。また、街を作る建設業の研修にもおもちゃが。家を建てるシミュレーションをレゴ(ブロック)で行っている。さらに、新幹線まで。JR東海の研修にはプラレールが。実際の名古屋駅近辺の線路が再現されて、故障などのトラブルが起きた際、乗客を安全に輸送する手段の訓練用として2006年から導入されている。


【太一のミカタ】

「クッキングトイでそば作りに挑戦」

大人もハマる、おもちゃ業界で大人気のクッキングトイの紹介。実際に「いえそば」でたけしがそば作りに挑戦!
・ふとまきまっきー(¥4,410)…前機種とあわせ累計29万8000台出荷。飾り巻きも思いのまま、太さも3種類選べる。07年にリニューアル。
・生キャラメルポット(¥3,129)…09年4月発売で8月まで累計10万台。買うと高い生キャラメルが、お手軽に作れる今年一番のヒット作。
・Cookin,Cokkies(¥3,670)…09年10月24日発売の新製品。電子レンジ1分でクッキーが作れる。付属の型でクッキーを焼くと、組み立て犬や人形も作れる。
・いえそば(¥13,125)…07年10月発売。現在まで累計3万3000台。人気のあるそば打ちを誰でも出来るようにと開発。値段設定や、作るのがそばということで大人向け。

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