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  • 2010年3月12日:「不況だからこそ贅沢をしよう!」

(ゲスト)賀来千香子、矢野健夫(飛行撮影家)

大不況で激安競争が過熱する一方で、にわかに熱を帯びているのが「プチ贅沢」。質素倹約が美徳とされる日本人は外国人に比べ贅沢が苦手といわれるが、本当にそうなのか実験を試みる。さらに贅沢をすると脳にドーパミンが大量に分泌され、やる気のスイッチである淡蒼球を刺激することが判明。贅沢する事で業績アップした会社や学力アップした学校を取り上げる。また続けているといずれ慣れてしまう贅沢で再びやる気のスイッチを入れる方法を探る。


「日本人は贅沢が苦手なのか?」

未曾有の大不況と言われる現在、激安競争は過熱する一方。牛丼は味噌汁がついて320円。ジーンズはなんと1000円を切り、高級ホテルにいたっては、5万円の部屋に1万円以下で泊まれる時代に。しかし、そんな中、平均250円以上もするプレミアムビールが大ヒット!プレミアムビールが、ビール市場に占める割合は2001年には2%台だったが、2008年には5倍にまで膨れ上がっている。また、1個300円近くもする高級ドーナツが若い女性の心をわし掴み。そう、今、プチ贅沢品がアツイ!このちょっとした贅沢にこそ、日本人の贅沢に対する意識が表れているのだ。
『贅沢の条件』の著者で、愛知淑徳大学の山田登世子教授によると、「昔から日本人は質素倹約を美徳とし、戦時中は、贅沢は敵とまで言われた」と。
そこで、日本人家族と外国人家族に10万円を渡して、「自由に贅沢してください」と比較実験。結果、日本人は無理にでもお金を使い切ろうとして駆けずり回り疲れきってしまうのだが、実はこの事は悪い事ではなく、ある有益な効果がある事が分かった。そこで、贅沢をしている時に脳内がどういう状態になっているかを調べてみると、様々な年代の、一般の方複数名に協力をしてもらい実験を試みた。東京・銀座にある高級寿司店の一人前5000円の寿司を食べてもらう。その直後に、血液を採取。食べる前に採取していた血液と比較し、どんな変化が起きるのか検証。結果、なんと8人中6人が、快感物質であるドーパミン系物質が増えている事が判明した。なんと、日本人にとって「贅沢」はストレス解消になるというのだ。日本人は一見贅沢が苦手なように見えるが、実は、うまいことストレス解消に繋げていたのだ。

「贅沢が成功の鍵!?」

「贅沢することはストレス解消の他にも、さらに効果がある」と語るのは、脳神経を専門とする、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授。教授によると、贅沢をすると分泌するドーパミンが、大脳基底核に属し人間のやる気を司る部分の淡蒼球を刺激。するとやる気のスイッチがONになり、「頑張ろう!」というモチベーションが上がるのだ。さらに、そんなやる気のスイッチを入れる贅沢は様々な形で利用されている。
東京都の渋谷区立の小学校では、世界的な三味線奏者が子供たちのためだけに弾く贅沢な授業や、能の体験学習や生け花の授業、化石学者による授業など様々なプロの方を招いて特別授業が開かれている。生徒の学習意欲や学力アップに効果が出ているという。東京のとある高校では、自分たちで行きたい海外先を選べる修学旅行を実施。この修学旅行を始めて以来、国際意識が高まり、海外で働くことを志す生徒が飛躍的に増えたという。また、静岡県・浜松市にある建設会社では、毎週1回、昼食に社員全員でバーベキューを行い、社員旅行は一泊8万円もする高級旅館に2泊という贅沢!その結果、不況の中、過去2年で売り上げを17億円から22億円に伸ばした。さらに福井県にも贅沢を取り入れることで業績を飛躍的に伸ばした会社がある。蛍光灯の部品やねじを生産する会社だが、社屋を高級リゾートホテル仕様に、工場もホテル並みに建て替え。会社全体を豪華にしたことで、わずか3年で売り上げは20%アップ。蛍光灯に使われる部品は世界シェア60%に達し、世界に通用する会社へと変貌を遂げた。贅沢をすることで生産効率までアップしたのである。
皆さんもやる気が起きないときは、贅沢をしてやる気スイッチをオンにしてみては…?

我慢は最高の贅沢のスパイス!

人は贅沢をしているとそのうち贅沢に慣れてしまって脳内にドーパミンが分泌されなくなってしまう。しかし、何度も何度も新しい贅沢をする事など到底不可能である。ではどうすれば良いのか!?それは“我慢”する事。人は贅沢とは直接関係ない事でもある事を我慢する事で脳にストレスを与えるとより多くのドーパミンが放出されて再びやる気のスイッチが刺激されるのだという。ゴルフが好きで自宅の居住スペースを削って我慢してまでゴルフ練習部屋を作った主婦(41歳)や、毎日温泉に入りたいが為に那須塩原に引っ越し、交通費は3ヶ月で37万円強、往復4時間にわたる通勤時間を費やし、友人との飲み会や睡眠時間、食費などを我慢し、「温泉」という贅沢を手に入れた、東京の電機メーカーに勤務するBさん(独身33歳)を紹介。


【太一のミカタ】

贅沢のススメ!贅沢すれば、便利になる!「あなたも手の届く贅沢グッズ!」を紹介。

(1)「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム」
今、洗濯機の常識が変わりつつある。アイロンしなくてもシャツが着られるほどの驚異の仕上がり。価格24万円前後(オープン価格)。今までなら洗濯したら、しわを伸ばして、干して、取り入れてアイロンという主婦にとっては一仕事だったのが、このアイテムで「時間」と「お金」に余裕が生まれる。それを贅沢に使おうではないかというのが、こちらの商品の贅沢ポイント。
(2)家庭用無洗米精米器「つきたて風味」
家庭で毎日新米レベルのご飯を食べられる贅沢な一品。米は白米になった時点で酸化が始まるため、どんどん風味が逃げていく。しかしこのマシーンは、米の表面を0.2%削り脂肪酸を落とすので、毎日新鮮でおいしいご飯を提供してくれる。さらに、玄米からでも精白米からでも無洗米が作れ、古い米を入れれば、新米の風味を取り戻せ、3分づきから7分づきまでお好みのお米が食べられるのだ。価格5万円前後(オープン価格)。
(3)「空間清浄サイクロンエアシス」
掃除をした時の排気にこだわり、床を掃除しながら部屋の空気までキレイにできる掃除機。空間全体がキレイになるという贅沢を味わえる。価格8万円前後(オープン価格)。

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