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  • 2010年3月19日:「自分好き」で何が悪い!

(ゲスト)西田敏行、寺井尚子(ジャズヴァイオリニスト)

自分好きのブームに乗って自分を美しく撮る機能の付いた携帯電話や、自分が主役の漫画、プロモーションビデオといった様々な商品が売られている。中でも自分ヌードを撮影する人も急増中!その背景は1996年にあるという!?また自分好きが度を超すと人格障害に陥るという事例を紹介。さらに「自分好き」になって成功した秘訣と、自分好きから幸せになる方法を伝授する。コーナー企画では自分好きの心を満たすグッズを紹介。


「自分が好きでたまらない!」

今、巷に“自分好き”が増えているというのだ。そんな自分好きのブームに乗って様々な商品が売られている。なんと、自分をキレイに撮るための機能がついている携帯。自分の写真をパソコンから送信すると、パッケージになったお菓子を作ってくれるサービス。(45個入りで約2000円)。ストーリー自由の、自分が主役の漫画は全4ページ、50部刷って約5万円。そして、自分のプロモーションビデオ(PV)まで。大好きな自分をとことん堪能できるこのPVは、5曲まで収録できてお値段28万円~。さらに驚きの自分好き現象が「ヌード撮影」。都内の会社に勤めるOL・Aさん(28歳)に密着。プロのモデルでもないのに、わざわざお金を払ってヌードを撮ってもらい「落ち込んだ時に見て元気を出す」のだと言う。これぞ究極の自分好き。最近では、雑誌などの影響により一般男性のヌード撮影も後を絶たないという。ベストショット20枚をアルバムにしてくれ、約8万円。
今や堂々と自分好きを公言し、アピールする時代。奥ゆかしさを美徳としてきた日本人が、なぜ自分をアピールするようになったのか。様々な社会現象をもとに、ニッポン人の心理を研究する八幡心理教育研究所・臨床心理士の八幡洋先生はこう語る。「今の自分好き現象が始まったのは1996年です」と。
1996年といえば、アトランタオリンピックで銅メダリストの有森裕子氏が発した「初めて自分で自分を褒めてあげたい」。この感動的コメントが流行語になると共に、プラス思考、自分好きになることを説いた『脳内革命』(春山茂雄著)がベストセラーに。日本人の意識を大きく変えた。さらにIT革命により、パソコンやインターネットが一気に普及。「今の自分好き現象は一時的なブームではなくて、これまでの流れからまた必然的なもの。これからも一億総自分好き現象はずっと続いていく」と先の八幡先生は言う。

「本当は怖い!? 自分好き」

八幡先生によると自分好きは様々なタイプに分けられる。自分の姿を反射できるものに映してはうっとり酔いしれる「耽美型」。単なる見た目ではなく、体を鍛えた自分の努力に酔いしれる「肉体美型」。常に自信たっぷり、自らをスーパースターと名乗ったりするのは「世界の中心はオレ様型」。また、過去の栄光を話したら止まらない「説教陶酔型」。自分の言葉に酔うこのタイプは例え話が多い。そして、自らを「プリクラ王子」と名乗り、自分の写真だらけのブログをアップ、自分が注目されるべき人間だと考える、一歩間違えると大変キケンな「スター気取り型」の自分好き・聖総悟さん(ひじりそうご・30歳)に番組は密着。30歳にして一度も定職に就いたことがなく、実家暮らしでフリーターの聖さんは、最低でも1日1回はプリクラを撮る。月に1万円以上プリクラに使い、一回につき2時間以上はひとりカラオケをする。そして、「来たるライブに備え、民衆に聞かせるためだ」とアドリブの効いたトークを練習。「多くの自分好きの人たちが“ありのままの自分”が好きなのに対し、聖さんが好きなのは現実とかけ離れた“想像の中の自分”」、と先の八幡先生は指摘する。
実は最近、少子化の影響により、甘やかされた若者がこうした自分好きになる現象が増加。そんな彼らの自分好きが行き過ぎると、自己愛性人格障害になってしまい「強すぎる自己愛から自分は特性だと考え、他人を一切顧みなくなってしまう。こうなると社会に適応できなくなり、世の中に取り残されてしまう」と八幡先生は警鐘を鳴らす。

「自分好きになって幸せになろう!」

元は自分嫌いだったのに「自分好き」になって人生を成功させた有名人がいる。歌手の秋元順子さん(62歳)。58歳で念願の歌手デビューを果たし、61歳で紅白歌合戦に初出場最高齢記録やオリコンランキング総合1位の最年長首位記録を樹立した。「自分好き」になることが成功への第一歩だという。他にも史上最年少で7大陸最高峰登頂という偉業を成し遂げた登山家の野口健さん(36歳)や、国内におよそ370もの飲食店を展開するカリスマ経営者・際コーポレーション(株)代表の中島武さん(63歳)も「自分好き」になって成功を収めたという。
今、世の中には「自分が嫌い」になって悩む人たちは意外と多い。全国の悩める「自分嫌い」を救う大人気カウンセラーが羽林由鶴さん(44歳)。自らも体重100キロ強という太った自分が嫌いだったが克服。その経験を生かし成功した羽林さんの教える「自分を好きになる方法」とは。


【太一のミカタ】

「自分好きな心」を満たしてくれるグッズを紹介。

<初級編>

(1)顔電…顔の3D写真で携帯にデコレーションしたもの、立体オブジェ。3800円。

(2)写真ケーキ…写真を寒天にプリントしたケーキ。5号~10号まで用意。参考・6号で4200円。

(3)俺様リング…レントゲン写真などを元に自分の頭蓋骨を忠実に再現。頭蓋骨だけのタイプは8万円~。シルバー、18金などで作ることが可能。

<上級編>

DNAアート…自分のDNAを採取してそれをパネルにしてくれるアート作品。カナダで10年ほど前に始まったサービス。口の中の粘膜を取って送ると、4~6週間でDNAの塩基配列を計測、その計測結果をパネルにしてくれる。価格7万5000円前後~。

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