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  • 2010年4月30日:東京に未来はあるのか!?

(ゲスト)石原慎太郎(東京都知事)、東ちづる

かつて“夢の街”“希望の都”だった東京が、その魅力を失いかけている。ネットの発達で、東京に行かなくても何にでも手に入る時代。このままでは東京から若者がいなくなる日も!?また地方出身の若者が東京との橋渡しとなっている農業ネットワークや、携帯ゲームで地方に経済効果を生み出す現象に注目。「太一のミカタ」では10年後の東京について、都市・環境・産業の観点から石原都知事とたけしが対談!たけしの仰天構想とは!?


「東京から若者がいなくなる!?」

今、「東京」に住みたいという若者が減っている。進学のために上京した学生に卒業後の進路を聞いてみると、「大学卒業後、地元に帰る」というUターン就職が増えている。全国でUターン就職希望率1位の富山県では、半数以上の学生が地元で働くことを希望。続く愛知、山梨でも40%という高い数字。どうやらかつてほど、東京への憧れはなくなっているようだ。地方でもインターネットを使えば欲しい情報は得られ、日用品から家電製品、さらには食品まで何でも手に入る。また、地方にもスターバックスやTSUTAYAが続々と進出。今や東京との垣根がなくなっている。さらに、渋谷の顔ともいえるファッションビル「109」が静岡に進出、近県の若者を集客。地方の若者にとって東京は「行かなくても良い場所」になりつつある。
そんな地方の若者達が近年活躍する場が「フィルムコミッション」。映画やテレビなどの制作が円滑に進むようにサポートする団体のこと。新たな町おこしとして注目を集めるフィルムコミッションは、全国に100箇所以上もある。昨年「アカデミー賞外国語映画賞」を受賞した、山形県が舞台の映画『おくりびと』もフィルムコミッションが大活躍し、ロケ地は観光客が急増、経済効果は1年で8億円を叩き出した。
一方、首都圏では今後10年間で75歳以上の人口が、57%増加するという試算が出ている。さらに昨年、東京の出生率は、47都道府県中最下位。このままでは、将来東京から若者がいなくなるかもしれない。

「東京の「壁」誰が作った!?」

1800軒の飲食店が軒を連ねる六本木だが、そこにあるのはイタリアン等の外国のレストランや琉球料理等の郷土料理などが殆ど。では東京の料理とは何かと問うと、明確な答えが出てこない。実は東京で暮らす人のほとんどが地方出身者なのだ。彼らは、頻繁に故郷の郷土料理店に集まっているが、中でも福岡出身の女将さんが営む居酒屋は、九州をはじめ全国のお客さんで連日満員の大盛況。人気の秘密は、高校名の書かれたノート。訪れた客が自分の出身高校のノートを作り、次に同じ母校の客が来ると書き込みをする。今や1300冊を超えるノートができ、地方から出てきて「東京を冷たい」と感じている人たちの、同郷を思う心の拠り所となっているのだ。「東京は冷たい」というが、明治大学文学部・心理学専攻の諸富祥彦教授によると「東京の人といっても8割が地方出身者。地方から東京に来た人がお互いに“東京の人は冷たい”と自分達のことを言い合っている。それが“東京が冷たい”という言葉の真実」と語る。
確かめるべく、代々東京の下町に住み続けている人の多い「浅草おかみさん会」の会長に聞いてみた。果たしてどんな答えが…。

「東京と地方を結ぶ若者たち」

農家に生まれたが都会で就職し、東京で実家の農作物などを売る若者達の団体『農家のこせがれネットワーク』が、毎週土曜、六本木アークヒルズで開催している市場「ヒルズマルシェ」が盛況だ。農家が地方で頑張っても消費者の顔は見えないが、東京に出てきた“こせがれ”達なら、生産者の努力も消費者の要望も知った上でアピールできる。これが東京の消費者に受けている。このように地方と東京を結ぶことで成功しているのは農業だけではない。栃木県・日光の老舗煎餅店に殺到する若者が手にしているのは携帯電話。会員数100万人もいる人気の携帯ゲーム「コロニーな生活☆PLUS」と提携し、土産を買うと貰えるカードを入手するために全国から詰めかけているのだ。通称「コロプラ」は、携帯のGPS機能を使った位置ゲー(位置ゲーム)。実際に自分が移動した距離に応じてポイントがたまり、そのポイントでコロニーといわれる自分の町を大きくしていく。さらに全国で提携している店で土産を買えば、そこでしか手に入らないコロプラのオリジナルカードがもらえるのだ。現在、50店舗ある地方のコロプラ提携店を目指し、若者が移動している。
2年前からコロプラをやっており、1都28県38店舗を巡り、およそ地球一周分の4万kmを移動した、神奈川県在住のサラリーマンAさん(31歳)の週末に密着。
Aさんのように携帯ゲームを通じて出歩くことの楽しさを知り、地方で時間を消費する若者達。移動する際のガソリン代や高速代、食料の購入、時には宿泊代と、あちこちで消費を重ねるため、途中の地域にも金が落ちる。ゲームにより東京と地方が結ばれ、新たなる経済効果を生んでいるのだ。


【太一のミカタ】

「10年後の東京のミカタ 石原慎太郎×ビートたけし」

石原慎太郎・東京都知事と、将来知事になって欲しい人ランキングで常に上位に入るたけしに東京の未来について聞いていく。未来の東京への提案として学生によって作られた都市設計の模型を前にトークを展開。

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