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  • 2010年5月7日:ネガティブで幸せになろう!?

(ゲスト)有森裕子、勝村政信

実は人は後悔をすると脳が活性化する事が分かっており、しかも自分の後悔だけでなく、他人の後悔を見聞きするだけでも効果があるという。あえて失敗を表彰して後悔する場を作り社員を伸ばす会社や、ネガティブな部分を全面に出して成功を収めたCM等に注目。しかもこのネガティブアプローチの手法は商品だけでなく、普段の人間関係にも有効だという。これにより日本一の成績を取ったセールスマン!?も登場。


「ニッポン人よ もっと後悔しよう!」

世の中まさに「ポジティブ」ブーム。書店にはありとあらゆるポジティブ本が溢れ返っている。そこで番組では、日本人は本当にポジティブなのか、100人アンケートを実施。すると75対25で、圧倒的にポジティブ思考の人が多かった。だが、精神科医の最上悠氏は「ポジティブ人間は危険。ポジティブにも良い面が沢山あるが、間違ったポジティブには心身の健康や仕事、人間関係において問題を生じることも分かっている。実は間違ったポジティブ思考も広まっている。」と警鐘を鳴らす。
例えば、「理想型ポジティブ」。好きなことをやっている自分が過労で倒れるわけがないなど、自分はどんなことも大丈夫だと思ってしまい、オーバーワークになりがちなタイプ。続いて「強がり型ポジティブ」。ネガティブな自分を見せたくないため強がって自己武装してしまう。心配してくれる人も受けつけないため、信頼関係を築くのが難しいタイプ。そして「瞬間型ポジティブ」。都合の悪いときや重要な局面になると、その瞬間、思考を停止してしまう。頭の切り替えが上手な人に見られることもあるが、問題を解決する能力が極端に低いタイプ。と、このように世の中には間違ったポジティブ思考が多い。
一方、ネガティブ思考の代表とも言える「後悔」だが、人間性脳科学研究所の澤口俊之所長は「後悔しないと脳がおかしくなる。後悔したほうが脳が活性化される。」と語る。後悔すると、大脳辺縁系から発せられた感情を抑制する働きを持っている前頭眼窩皮質が、活発になる。この前頭眼窩皮質の働きを鍛えられると、冷静で正しい判断ができやすくなるのだ。大阪の堺市には、あえて失敗を人前で表彰して、後悔する場を作り社員を伸ばす会社まである。
さらに、澤口先生によると「後悔した時と同じように、脳を活性化させる方法がある」という。なんと、後悔している他人の話を見聞きするだけでも効果が出るというのだ。2009年イタリアの研究チームの発表によると、後悔している人を見た被験者の脳をMRIで観察したところ、後悔している人と同様の脳の活性化が見られたという。

「ネガティブアプローチで魅力度アップ」

あえて否定的な面を打ち出すことにより、強いインパクトを与えられる方法をネガティブアプローチという。ネガティブアプローチは、CMや、新聞広告、店先の看板にまで使われており、効果を上げている。慶応義塾大学の榊博文教授によると、「ネガティブアプローチは、人と人とのコミュニケーションでも効果を発揮する」という。
異性からもてない人達が集まり、インターネットを通じて“非モテ”をネガティブに語り合う「ひもてSNS」サイトは、イギリスのタイムズ紙にも紹介され、注目を浴びている。非モテサイトに登録し、ネガティブな過去を打ち明け、恋愛成就した男性22歳に話を聞くと…。
周囲の関係に困っている人は、自分の欠点やネガティブなところをあえて言ってみたら意外と上手くいくかも!?

「ネガティブ転じて福となす」

先の精神科医の最上先生によると、「悲しいときにきちんと悲しまないというのは、心身を害することが分かっている。自分のネガティブな感情を気にしなくなると現実逃避になり、問題解決に向き合わなくなってしまう。」と警鐘を鳴らす。つまり、ネガティブな状況と向き合い、ポジティブに行動する。これが成功のカギなのだ。
しかし、「ネガティブな状況ととことん向き合い、正しいポジティブな行動に出るためには、段階が必要である」と心理カウンセラーの袰岩奈々(ほろいわなな)先生は指摘する。まずは、『最低だ』『誰とも上手くいかない』というような「単純な言葉で言うのをやめる」。これにより極端な考えにブレーキがかかり、気持ちが落ち着くのだという。そして第二段階「反証する」。つらいと感じた場面の中でも、『少しは良かった』『ちょっとは上手くいった』という事実を探す。これによって凝り固まった考えがほぐされ、自ずとポジティブな行動が見えてくるという。「ネガティブな要求や感情を持ったら、とにかく解決を焦りすぎないこと。そして多少のリスクがあったとしても、思い切った行動も必要」と袰岩先生はいう。
口下手、あがり症のBさんは、大手企業で全国成績トップを取ったほどの元スゴ腕営業マン。口下手というネガティブな状況にとことん向き合った結果、そのネガティブを逆手に取った独自の営業法を身に着けた。現在、Bさんは成功を収め、独立して営業マン向けのセミナーを実施し、講師として活躍している。
ネガティブな状況にとことん向き合った上でポジティブに行動することが「成功のカギ」なのだ。


【太一のミカタ】

「買って失敗したと後悔する珍グッズ」
購入してみたものの後悔してしまう、“後悔グッズ”を紹介。

(1)ワインパズル コルクスクリュー…コルクのところに付いているパズルを外さないと、ワインを飲むことができないという商品。

(2)『醜道』DVDシリーズ…醜く荒れて通行できない状態の国道等を撮影した映像集。

(3)LEDボイスクロックモスキート…一見普通に見える目覚まし時計だがセットした時間になると、蚊が飛んでいるような音がし、赤いランプが点滅する。

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