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  • 2010年5月21日:今こそ知らないと恥!? 日本の伝統

(ゲスト)村上隆
(コーナーゲスト) 桐竹勘十郎、吉田勘彌、吉田蓑次(以上、文楽人形遣い)
たかふじ右近(エクササイズプロデューサー)、渡邊彰(江戸指物師)

今、落語や能、歌舞伎といった伝統芸能に若者達が熱狂している。大学生が歌舞伎サークルを主催したり、大学が落語や浪曲などの講座を設ける時代。その背景にはネットの普及が関係している!?また、「クールジャパン」 として海外で受けている現代日本文化の根底に伝統芸能が関係している実状や、世界最先端技術の中にも日本の職人、伝統の技が生かされている驚きの実態に迫る。スタジオでは、文楽や江戸指物の作品を鑑賞、紹介する。


IT社会だからこそ伝統芸能

毎週土曜の深夜に行われる深夜寄席が大人気で、客の大半が若者。落語のCD付きマガジンも累計なんと160万部という異例の売り上げをたたき出した。若者の、若者による、若者のための「能」をコンセプトにした「若者能」や、大学生主催の歌舞伎サークルがあるなど、今や落語だけでなく、能や歌舞伎といった、一昔前なら古臭いと敬遠されがちだった伝統芸能に若者達が熱狂している。 明治大学には今年から落語や浪曲などを学ぶ講座が設けられた。人を引き付ける話芸を学ぶことでプレゼンにも役立つと、学生達の反応も上々だ。この現象を明治大学・政治経済学部の新田功教授はこう語る。「高度経済成長期の時代には、限られた中での選択肢しか無かったが、今は幅広い選択肢がある。若者は、その選択肢から良い物を選ぶためにインターネット等の情報を利用して、本物を選ぶ訓練が出来ている。そうした中で古い物でも新しい物でも“良い物は良い”、そうした物を見抜く力が今の若者にはある」と。まさにIT社会がもたらした現象である。 動画アップサイトで注目されているのは、和装で手品を行う江戸時代中期に始まる日本の伝統芸能「手妻(てづま)」。1万回見られれば人気動画といわれる中、2万5000回近くも見られ、手妻にはまる若者が続出している。 古いと思われがちな伝統芸能。しかしそこには驚きのパワーが満ちているのだ。

クールジャパン!ルーツは伝統芸能

電化製品や車、寿司など、日本で生み出されたものは性能の高さや独自性がカッコイイとされ、今や「クールジャパン」という名称で世界から注目されている。それに対し関西学院大学の奥野卓司教授は、「クールジャパンの原点は伝統芸能だ」と指摘。クールジャパンの顕著な例として挙げられるアニメ。そこで日本アニメのファンである外国人に日本の伝統芸能を見てもらうと驚きの事実が!?歌舞伎とアニメの意外な共通点。それは、「決めポーズ」と「決めゼリフ」。海外のスーパーヒーローものがリアリティを重視するのに対し、格好良さを優先する日本人独自の感覚“見得”。それがクールジャパンとして海外でも受け入れられたのだ。 伝統芸能とクールジャパン。確かにそれは切っても切れない関係であった。

世界最先端で活躍 日本の伝統技術!

来年12月完成予定の、世界一の高さを誇る電波塔「東京スカイツリー」は、なんと法隆寺の五重塔と同じ建築技法が使われている。超高層建築を支えるのは日本の伝統技術。さらに宇宙飛行士・山崎直子さんが国際宇宙ステーションで身につけていた「ソックス」にも、日本の伝統技術が。このソックスは和紙の繊維から作られていて、抗菌、消臭、調湿効果を持ち、長時間履いてもムレることはないという。そして、H-Ⅱロケットの補助ブースターの先端にも日本の伝統技術が生かされている。あの曲線は日本の熟練した職人が手作業で仕上げているもの。さらに携帯電話のタッチパネルに使用される透明導電性フィルムは、西陣織りに使う金糸、銀糸を作る技術で開発された。
高知県・日高村で作られているのは、厚さ0.02ミリ、世界一薄い手作りの和紙。手相の線もくっきり見えてしまうほどの和紙とは思えない薄さ。古文書の修復や、浅草寺の吽形(うんぎょう)像、世界の名だたる博物館、美術館の美術品にもこの和紙は貼られていて、保存状態を保つのに役立っている。1300年以上の歴史を持つ和紙は繊維が長いため、丈夫で寿命が長く重宝されているのだ。
世界の宝を守る最先端技術に日本の職人、伝統の技が生かされている。


【太一のミカタ】

伝統芸能進化版?刀エクササイズをやってみよう!

刀エクササイズ発案者のたかふじ右近さんと、伝統芸能を取り入れたエクササイズをやってみる。

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