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  • 2010年9月17日:動物保護は人間のエゴ!?

(ゲスト)中川翔子
(ミカタリスト)
五箇公一(国立環境研究所 主席研究員)
中村幸昭(鳥羽水族館 名誉館長)

日本国内で絶滅の危機にある野生動物は500種類以上に及び盛んに「動物保護」が叫ばれているが、一方では動物保護が原因で起こったと思われる深刻な被害も報告されている。そもそも保護する動物としない動物はどうやって決めているのか?今回はこうした動物保護をめぐる素朴な疑問や、「生物とうまく共生しないと人間が先に滅ぶ!?」「クジラの過保護がイワシを高級魚に!?」など動物保護の第一人者が唱える様々な“ミカタ”に迫る!


ネコ8匹、カエル4匹、亀7匹・・・などあらゆる動物を飼育し「動物大好き!」という中川翔子をゲストに迎え、動物保護に関する“ミカタ”を紹介する。

『生物との共生を考えなければ人間が先に滅びる』
五箇公一(国立環境研究所 主席研究員)

人間が自然に手を加えたことによって生態系や生物多様性がどう変化するのかを分析し、化学的根拠に基づいて危険度を評価している五箇氏は「一度失ってしまった種は簡単には取り戻せない。滅ぼすのは簡単だが取り戻すのは非常に難しい」と話す。さらに「人間社会は自然界にパラサイトして生きている。その宿主である自然と、そこに住む生物との共生を図らないと人間そのものの存続に関わってくる」と主張する。

人類滅亡まであと3年!?

この衝撃的な主張に驚く国分と中川。しかし五箇氏は「確率論から言えばない話ではない」として、スタジオで模型を使い、生態系のバランスが崩れていくことで起こる地球環境滅亡の仕組みを説明する。五箇氏は「過去の生物の絶滅と現代の絶滅では、現代の方が絶滅する速度が速くなっているのではないか」と指摘する。

クイズ!知ってそうで知らない天然記念物

天然記念物とは、国にとって学術上価値の高い動物・植物及び地質鉱物のこと。そして、そのなかで特に重要と考えられるものが特別天然記念物・・・ということで、スタジオではたけしと中川が、いくつかの動物について天然記念物か特別天然記念物かを当てる。五箇氏が天然記念物指定の基準について「専門家が大事と考えれば指定される」と答えると、国分は「それってさじ加減じゃないですか!?」とビックリ。五箇氏は「日本固有であることや著名であることなど判断基準がぼんやりしている反面、柔軟性があるともいえる」と話す。


『クジラの過保護がイワシを高級魚にした!』
中村幸昭(鳥羽水族館 名誉館長)

海洋哺乳類の保護については様々な意見があり、イルカを捕獲し食用にする日本のある地域を隠し撮りしたアカデミー賞授賞映画「ザ・コーヴ」は世界中に論争を巻き起こした。動物保護か伝統文化か-。商業捕鯨反対派の代表的な意見としては「今はクジラを代用肉にする時代ではないため、生物多様性保全の観点から商業捕鯨は終わりにすべき」というもの。
しかし、中村氏はここ数年イワシの漁獲高が減少し値段が高騰していることについて「クジラを過保護にしていることが原因だ」と指摘する。クジラが1日に食べるイワシの量は300-500Kgに上るということで、スタジオでは、クジラの胃の大きさを風船で再現!3人はその大きさに驚く。
また中村氏は「クジラが増えれば、海にいる魚の量が減少するのは必然」とした上で、「シロナガスクジラなど絶滅の恐れがある種は守り、増え続ける種は捕獲するなどしないとバランスが取れない」と主張する。


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