5月18日 #32「森の中で育てる魚」

岡山理科大学で教鞭をとる山本俊政が考える未来の漁業は、農業と漁業のハイブリッド「農漁(のうぎょ)」。畑や田んぼで、海の魚を育てることができる。
海から約30キロ離れた場所にある岡山理科大学の生命動物教育センターでは、海の水を使わずにカワハギやトラフグ、クロマグロなどの海水魚を育てることに成功している。また、サケやウナギなど淡水でも生息する魚も同じ水を使って育てている。
使っているのは「好適環境水」という水。カリウム、ナトリウム、カルシウムなど魚類が生きるために必要最低限の成分だけを残した、淡水でも海水でもない第3の水。
雨水や河川水、水道水などの淡水に、原料となる粉を溶かすだけでつくることができ、低コストで養殖することができる。
さらに、魚が排出したフンは植物にとって栄養となるため、水を循環させることで農地で行う漁業「農漁」が可能となる。