モリのアサガオ 新人刑務官と或る死刑囚「絆」の物語

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STORY

第六話

11月22日 放送


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ゲスト出演者

石橋 凌
石橋 凌

「生きて、お兄ちゃん!」小春(谷村美月)からのメッセージを必死に伝える直樹を、満は蒼白になって見つめる。そんな中、死刑囚舎房では、33年前強盗殺人の罪で死刑宣告を受けた死刑囚の赤石英一郎(石橋凌)が、30年の時を経て冤罪が証明され、無罪判決を受けて出所することに。赤石の部屋の片付けを手伝うことになった直樹は、そこで「死刑囚になってよかった」という落書きを見つける・・・。

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「生きて、お兄ちゃん!」小春からのメッセージを必死に伝える直樹を、満は蒼白になって見つめる。
小春との接触を一切断ってきた満だったが、それは死刑囚の兄を持った小春の幸せを思ってのことだった。
そして満は直樹に、小春に渡して欲しいと壊れた腕時計を託す。直樹は、満がただの復讐鬼などではなく、妹の幸せを願う一人の人間なのだと感じるのだった・・・。
そんな中、死刑囚舎房では、死刑囚として30年も拘置されていた赤石英一郎(石橋凌)の冤罪が認められることに・・・。もうすぐ赤石に無罪判決が出るのだ。
33年前、赤石は警察署長とその妻を殺害し金品を奪った強盗殺人の罪で逮捕された。犯行時刻のアリバイがなく、取り調べで自供していたこと、凶器に付着していた血痕が赤石の血液型と一致していたことで死刑宣告されたのだが5年前、新しい証人が現れ再審が開始。当時は不可能だったDNA鑑定により、無実が証明されたのだった。
赤石の部屋の片付けを手伝うことになった直樹は、そこで赤石から厳しい取り調べで自供させられるまでの壮絶な苦しみ、そして死刑囚となってからも再審請求がことごとく棄却され絶望し、自殺まで図ったことなどを聞かされる。“冤罪”が奪ったものの大きさを感じ、いたたまれない気持ちになる直樹・・・。
そんな中、直樹は赤石の房の壁に「死刑囚になってよかった」と書かれているのを見つける。それは赤石が書いたものだった。「死刑囚になってよかった」とはどういう意味なのか?30年も薄暗い部屋に閉じ込められてどうして“よかった”なんて思えるのか・・・。渡瀬満も、まるで自ら望んで死刑囚になったかのようにこの死刑囚舎房にやってきた。赤石の気持ちがわかれば、満の気持ちもわかるかもしれない・・・。
直樹は、手紙を整理している赤石にその意味を尋ねる。赤石は「みんなによくしてもらった・・・、若林さんも刑務官の人たちも。それに今はもういない、山本って人が『目の前にいる人を信じろ』って教えてくれた」と・・・。「山本って文通していた相手ですか?」と直樹が赤石の手紙にさわったとたん、赤石は興奮して、「俺の手紙にさわるな!」と怒り出す。さらに、深堀によれば赤石には無罪にならなきゃならない理由があったのだという。あの手紙にどんな意味があるのか・・・。
そんな中、舎房ですれ違った満を見た赤石は、何かを感じ取ったようにして、満に「真実を曲げることは誰にもできない・・・」と告げる。
一方、直樹は赤石の手紙の意味を探ろうと、過去の交信記録を調べることに・・・。赤石の手紙の相手は東篠松之助という人物だったが、ある時から東篠隆という人物からのものに変わっていた。
遂に念願の無罪判決を受け冤罪を認められた赤石に、直樹は手紙のことをたずねる。
東篠松之助という人物は、赤石が小学六年生の時から親代わりになってくれた恩師だったのだという。
赤石が人殺しなどするはずないと励まし、ずっと手紙を交わしていたその先生が亡くなってしまった時、絶望した赤石は自殺を図ったのだ。そんな絶望の中にいた赤石を救ったのは、先生の息子・東篠隆(田中実)からの手紙だった。父から赤石の話を聞いていた隆が赤石のために手紙を書いたのだった。
会ったことのない2人だったが、小学校の教師として学級崩壊に苦しむ隆と冤罪に苦しむ赤石は互いに励まし合う手紙を交わすことでお互いを支え合ってきたのだった。そして、隆が30年前の目撃者を探しあて、証言することを説得したために、赤石の再審請求が叶ったのだった。
30年前に殺害された夫妻のカバンを赤石が拾い持っていたことからすべては始まったが、あの時バックを拾ったのは、子供のころに落し物を届けて東篠先生に褒められたことを思い出したからだったのだと赤石は語る。皮肉にもその記憶を思い出しカバンを届けようとしたことで自分は死刑囚になるはめになったが、死刑囚になったおかげで、心の底から信じられる人に出会うことができた。そして初めて人の優しさを知った。死刑囚になる前よりも活き活きと毎日を過ごすことができた・・・。負け惜しみでもなんでもなく、死刑囚になってよかったと思っている・・・と、赤石は語る。
赤石が解放される日、拘置所の外には東篠隆の姿が・・・。手紙を交わし続けた2人は感動の初対面を果たす。2人の対面に感動する直樹に赤石は告げる。「渡瀬満は真実を隠し、1人ですべてを背負おうとしている。死刑囚のことは死刑囚が一番よくわかる」と・・・。
数日後、直樹は満から預かった腕時計を小春のもとへ渡しに行くが、小春は腕時計を見たとたん号泣する。
あの腕時計は殺された母の形見だというのだ。直樹は満の房へ行き、満に話しかける。
「大切なお母さんの形見を渡してしまうなんて、まるで家族との縁を切ろうとしてるみたいだ・・・」直樹の言葉に満は怒り、「黙れ!お前に何がわかる!」と言うが直樹は続ける。
「あなたの真実を知りたい。あなたの力になりたい」と・・・。
そんな直樹を深堀が呼び止め話しかけ、赤石が本当に冤罪だったと思うか?と直樹にたずねる。深堀の態度に直樹は憤りを覚え、「どうしてあなたはそんな見方しかできないのか?赤石さんは『今、目の前にいる人を信じろ』と山本という人に教えてもらったといっていました」と告げる。
その言葉を聞いたとたん深堀は驚き、直樹に言うのだった。「お前、よく見ると山本にそっくりだな・・・。」
山本とは一体何者なのか・・・。