←第107回
第108回
花の罠
-奈良・大和路殺人事件-
テレビ東京 4/9(水)20:54〜22:48
BSジャパン 3/30(日)21:00〜22:54
原作
本岡 類 「花の罠 大和路・萩の寺に消えた女」(祥伝社)より
脚本
中園健司
監督
高坂 勉
キャスト

青山桜
水無瀬翔
島村刑事
国松八段
野中信一
御影真理子
角田菊江








水野真紀
高橋和也
竜雷太
伊武雅刀
石原良純
原田貴和子
若林志穂
 
あらすじ

将棋の女流名人・御影真理子が、奈良で何者かに誘拐された。犯人は何故か「青山桜女流二段に、身代金5千万を持ってこさせろ」と要求する。御影真理子女流名人と青山桜女流二段は、数日前に名人戦で対局し、御影真理子が3期連続の女流名人位のタイトルを獲得したばかりだった。


 真理子が誘拐されたとの連絡を受け、驚き将棋会館に駆けつけた桜は、さらに自分が身代金を持っていくように指名されていると知り、何の心当たりもなく、困惑する。そこに関西弁の女から電話が入る。女は「春日大社の石灯籠の中に大事なものを入れてあるから、青山女流2段に探させろ」と言って、電話を切る。


 翌朝、桜は将棋連盟理事・国松と友人の水無瀬5段と共に、犯人の指示通り奈良の春日大社へ向かう。そして警察が見守る中、桜は石灯籠の中から真理子の携帯電話と「この携帯電話を身に付けて連絡を待て」と書かれたメモを見つける。


 次の犯人の要求は、翌日の正午、桜に身代金を持たせ、近鉄奈良駅のそばにある商店街の薬局の前に行けというものだった。桜は万全の警備体制の中、指定場所に向かう。犯人は桜の待つ薬局の電話に電話をかけ、「駅と反対方向に歩き、“女流名人”と書いた紙を差し出す人にバッグを渡せ」と言う。桜は宅配ピザの店員を装ったバイクの男に“女流名人”という紙を見せられ、呆然としている間に身代金を奪われる。


 真理子の電話を持たせてそれを使うと見せかけ、実際にはかけてこない点や、別の場所で身代金を奪うと見せかけ、逆の手を指してくるなど、犯人の手口はどこか将棋指しのようだった。


 桜の頭に浮かんだのは、真理子の追っかけをしていた黒縁眼鏡の男だった。桜は、真理子が指導対局に来るはずだった名王戦が行われる京都の会場へ向かう。本物の追っかけなら、誘拐事件のことを知らず、ポスターを見てやって来る。もし来なければ、誘拐事件の犯人の可能性がある・・・桜はそう考えた。


 黒縁眼鏡の男は会場にやって来た。受付嬢に「女流名人が誘拐されたと聞いたが本当か」と聞いたと知った桜と水無瀬は、警察意外に走らないはずの情報を男が知っていることに驚き、男を問い詰める。しかし男は、インターネットで真理子が誘拐されたと噂が流れているため、その真相を確かめに来ただけだと告げる。


 そんな中、真理子が監禁場所から自力で逃げ出してきたとの連絡が入る。ところが、真理子が監禁されていた家には、胸を数ヶ所刺された女の死体があり、真理子の指紋がついたナイフも見つかったため、警察は真理子に殺人容疑をかけていた。病室の真理子と面会した桜は、事件当日、電車内で真理子に携帯を貸して欲しいと声を掛けた女性がいたことを知る。その直後、支局を名乗る女性から携帯に会場変更の連絡が入り、その後真理子は連れ去られた。電話の女性は関西弁だったが、電話を借りた人は東京弁だったという。


 一方、殺されていた女性は、大阪の貿易商事会社社長・黒原達男の愛人・角田菊江と判明。警察では、入手した菊江の声が脅迫電話と同じだったことから、菊江が誘拐事件の犯人と断定、さらに借金を抱えていた菊江の単独犯とにらむ。桜は共犯者の存在を訴えるが、愛人の黒原には確かなアリバイがあった。真理子の無実を信じ、水無瀬と真相究明に乗り出した桜は、菊江の写真を見て愕然とする。それは幼少の頃、桜と一緒に将棋道場に通った幼馴染みだった・・・。