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第136回
東野圭吾サスペンス
多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉3
依頼人の娘     
テレビ東京 11/26(水)20:54〜22:48
BSジャパン 11/23(日)21:00〜22:54
原作
東野圭吾「依頼人の娘 『探偵倶楽部』所収」(祥伝社)より
脚本
西村タカシ
監督
中山史郎
キャスト

近松丙吉
的場陽助
大塚典子
村越 実 
近松春子
山形 治 
的場妙子








伊東四朗
佐藤B作
美保純
角野卓造
市毛良枝
三浦浩一
山口いづみ
 
あらすじ

 東京・多摩の高級住宅街の一軒家で、主婦・的場妙子の刺殺体が発見された。死体は下着姿で胸を刺されており、部屋のごみ箱からは指紋の拭き取られた包丁が見つかる。警察の現場検証では暴行の跡はなく、金品も盗まれた様子はない。


 第一発見者は被害者の夫・的場陽助。陽助は、会社で昼食をとった後気分が悪くなり、午後1時半に西新宿にある会社を早退していた。車で帰宅途中、偶然、妙子の妹・典子と新宿で会い、三鷹の自宅まで典子を送ってから3時頃帰宅し、妻の死体を発見したという。


 現場に到着した多摩南署のベテラン刑事・近松丙吉は、殺された妙子のタンスを観察し、下着類が洋服と混ざって無造作に押し込まれていることに気付く。また、玄関の陽助の靴が綺麗に揃っていることと、陽助の書斎が乱雑に散らかっていることに気付き、「この靴は誰が揃えたのか」と疑問に思う。また、妙子はコンタクトをして死んでいたが、リビングに飾られた家族写真では眼鏡をかけていたため、妙子がどこかに外出しようとしていたのではないかと推理する。


 陽助は、「早退することを家に電話したが妻が出なかったため、向かいの主婦に家の様子を見てほしい」と電話をしたと証言した。確かにその主婦は電話を受け、2時45分頃、「ボストンバッグを手にした中年の男」が的場家から走り去るのを目撃していた。


 司法解剖の結果、妙子の死亡推定時刻は午後2時から3時の間と判明する。警察は向かいの主婦が目撃した「ボストンバッグの男」による犯行という線で捜査を進めるが、近松は妙子の家族に不自然さを感じていた。


 妙子が殺された日、妙子の長女・享子は、頭痛で午前中会社を休み午後から出社、妙子の妹・典子は、勤め先の図書館が休みで新宿に出ており、その後陽助と偶然会って帰宅していた。近松は、事件当日に限って、身内に早退や休みが多いことを不自然に思う。さらに陽助は、常用している睡眠導入剤の影響で一時的に記憶喪失になる「ブラックアウト」の傾向があり、昼食をとった場所の記憶が飛んでいた。


 そんな中、以前、近松の部下だった黒木が訪ねて来る。黒木は過去、内部告発絡みで刑事を辞職に追い込まれ、現在は探偵をしていた。黒木は今回の事件の捜査状況を執拗に聞きたがり、近松は疑念を抱く。


 数日後、享子が突然近松を訪ね、母親の遺品から出てきたというカルチャーセンターの油絵講師・中野修の名刺を差し出した。2人の接点を確かめようと、近松は中野に会いに行くが、中野は妙子と一面識もないと言う。


 その矢先、妙子の周辺を調査していた男がいたことがわかり、近松は黒木だと直感する。黒木の事務所を訪ねた近松は、そこで黒木の死体を発見する。黒木が調べていたこととは何だったのか?黒木は何故殺されたのか?


 やがて、妙子と同じ教室だった主婦の証言から、妙子と中野は不倫関係にあったことが判明する。妙子と別れたがっていた中野が、妙子を殺したのではという推理が急浮上する。


 捜査は新たな人間関係が明るみになり、近松は予想外の展開に困惑する。


 一方、妙子の次女で高校生の美幸は、人知れずどこか胸騒ぎを覚えていた。事件以来、家族が自分に何か隠し事をしているような感じがして、疑念と不安に襲われていく…。