モーサテ初心者の皆さんへ
モーサテを見て、「なんだか難しそうな番組だなあ」と思いますよね。確かにその通りです。
放送の中で、なるべく多くの人に分かるよう表現を工夫していますが、短い時間の中では十分ではありません。
そこで「モーサテ初心者」向けに、経済指標や注目ポイントを解説していきます。
世界不況の真っ只中で、米国経済について知ることが、きっと役に立つと私は信じています。
経済の専門家も言っていますよね。日本経済を左右するのは、「米国経済」と。
「最初は分からなかったけれど、続けて見ているうちに経済が分かるようになってきました」と番組へのお便りをもらいました。
継続は力です。毎日、モーサテを見て、不況に負けない「知力」を養って欲しいと思っています。
プロデューサー 鈴木宏昭
モーサテ初心者の皆さんへ
中国で"預金準備率"引き上げ
2010.01.19
中国の中央銀行(お金を管理する銀行)である中国人民銀行が、「預金準備率」を「1月18日から0.5%引き上げる」と発表しました。引き上げは2008年6月以来1年7カ月ぶりのことで、世界のマーケットでは、大きなニュースとなりました。ニューヨークの株価は、このニュースで一時下落しました。いったいなぜなのでしょうか。
まず「預金準備率」が、なかなか聞き慣れない言葉です。中国には、日本のメガバンクや地方銀行のような、日常生活で使う銀行がたくさんあります。預金準備率とは、そうした銀行が集めた預金のうち、中央銀行に預け入れなければならないお金の割合を示しています。例えば、A銀行が1兆円の預金を集めたとします。預金準備率が0.5%なら、1兆円の0.5%、つまり50億円を預けなければいけません。その分、銀行が設備投資や不動産投資に貸し出すお金は減るので、景気には対してブレーキをかける効果があると言われています。また、預金準備率が上がると「中央銀行は、近い将来、利上げに踏み切るかもしれない」との思惑が広がり、先行きに用心しようと思う企業や人が増える可能性もあります。こうしたことを背景に、一時、株価が下がったと見られています。
では、株価が下がってしまうかもしれないのに、なぜ預金準備率は引き上げられたのでしょうか。中国では、土地や株に多くのお金が流れ込むことで、バブルになってしまうとの懸念があります。中国人民銀行は、預金準備率を引き上げることで、お金を多少吸収し、土地や株に行き過ぎた量のお金が入り込まないよう気を付けているようです。

