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2018.7.4

女子高生が火をつけたポケベルブーム:平成テック #1

平成テック#1【テレ東プラス】

女子高生が火をつけたポケベルブーム:平成テック #1 #ポケベル #バブル #テレ東プラス

バブル経済で始まった「平成」。その30年間は、"アナログ"から"デジタル"へ大変革を遂げた時代だった。パソコンやインターネットが一気に普及。コミュニケーションツールはポケベルから携帯、そしてスマートフォンへ。


便利なテクノロジーは、次々と世の中を席巻し、社会や文化に影響を与えた。私たちの生活を大きく変えたあのテクノロジーは、一体どのようなものだったのか? 全4回シリーズで検証する。



コミュニケーションを変えたポケベル


今から30年前。携帯電話もメールもない時代、固定電話は主な連絡手段だった。恋人と連絡を取り合うには自宅に電話をしなければならず、電話口に恋人の親が出て気まずい思いをする...ということが頻繁に起きていた。


つまり、今では当たり前の「いつでも誰とでもコミュニケーションをとる」ことができなかった。


こうしたコミュニケーション方法を変えたのは、90年代前半に社会に広がった「ポケットベル」。いわゆる「ポケベル」だ。短い文章を簡単に送受信できるようになったのだ。


文字を送信するためには、電話を使った操作が必要だが、リアルタイムでコミュニケーションが取れることから、当時話題となったテレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」でも描かれるほどの社会現象となった。


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ポケベル誕生は50年前


「ポケベル」の誕生は、今から50年前の1968年。


発売当初は、数字や文字をディスプレーに表示することはできなかった。固定電話からの信号をキャッチすると、呼び出し音が鳴るのみ。受け手側は、送信者へ電話をかけるのだ。


電話の着信機能のみをモバイル端末にしたようなものだったが、この初代ポケベルは外回りの多い営業マンや医療従事者など、一部の人々に重宝されていた。


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ベル文字「141106」は何?


1987年、ポケベルに転機が訪れる。10文字程度の数字をディスプレーに表示できる「数字表示タイプ」が発売されたのだ。


飛びついたのが、女子高生を中心とした若者だった。数字の語呂合わせを利用しメッセージを送り合う「ベル文字」が流行していく。


例えば、「0840」=「おはよう」、「0906」=「遅れる」など手軽に使えるものから、「724106」=「何してる」、「114106」=「愛してる」など、今では暗号にしか見えないものまで登場した。


他愛のないメッセージを送り合うことで、当時の若者たちは、今までにはない"人とのつながり"を楽しむようになった。



開発者も予想しなかったベル文字


こういう使い方を開発側は予想していたのだろうか?


当時の様子を知るNTTドコモ取締役執行役員の丸山誠治さんは「まさか女子高生にウケるとは思ってもみなかった。そういう使い方もあるんだと感心した」という。


女子高生の豊かな発想力で、時代の一端を担うことになったポケベル。数字だけでなく、ひらがなや漢字も送ることが出来るようになると、「ベル打ち」「ベル友」など次々と新しい文化が生まれる。


ところが、携帯電話が普及するとポケベルユーザーが急減。ブームは一
気に下火になってしまう。



ポケベルは「どこでも通信」欲求の始まり


しかし、ポケベルがもたらしたのは「単なるブームだけではない」と丸山さんは話す。


「ポケベルの流行は、"自分だけの端末を持ち、色んな場所で通信したい"というニーズが、女子高生や若者にもあったんだと気づかされる
きっかけになりました」


その後、コミュニケーションツールの技術開発は、携帯電話へ移行し、
「着メロ」「iモード」などいくつものサービスが生み出されていくことになる。


その発想の原点は、瞬く間に火が付いたポケベルにあるのかもしれない。


*この記事と映像は2018年3月17日(土)に放送した「ミライダネ」を再構成したものです。

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