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BSジャパン

2018.1.12

「命売ります」記者会見 出演者コメント:1月13日(土)夜9時スタート!

2018年1月13日スタートの連続ドラマJ 第2弾、中村蒼主演「三島由紀夫『命売ります』」。
1月9日(火)、番組の記者会見がテレビ東京本社内で開催され、主役の中村蒼のほか、出演者の前田旺志郎、YOU,田口浩正、田中泯、さらに主題歌を書き下ろした人間椅子の和嶋慎治が登壇し、自身の役柄やドラマへの想いなどを語りました。
各自のコメントは以下の通りです。


命、死、生...普遍的なテーマ、今こそふさわしい。
三島由紀夫の怪作に今風のネタを織り込んでリアル感を-


■森田昇プロデューサー(BSジャパン制作部) コメント


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10月から始まりました、土曜夜9時放送の連続ドラマJの第二弾は、三島由紀夫原作「命売ります」です。三島作品といえば、「金閣寺」とか「潮騒」をイメージするかと思いますが、「命売ります」は知る人ぞ知る傑作でエンターテインメント色あふれる、先の見えない早い展開の作品です。三島が70年に自決する死の直前の68年に「週刊プレイボーイ」に連載されました。死について色々なことを考えていたんじゃないかという時期に書かれた作品で、60年代後半のいろいろな時代背景が含まれていました。その原作を21世紀の今に作品化するということで、いろんな意味でアレンジをしてアップデートしなければいけないなと思い作品に臨みました。三島文学の耽美的で甘美な独特の世界観を残しつつ、今の新しいネタをいれつつ、ドラマにしております。三島の世界感と昭和の独特の匂いを映像化しようと心がけました。


命を扱う作品ということで、命、死=逆説的には生ですから、普遍的に現代にもあてはまるテーマで、今こそふさわしいと思っております。スタッフ、キャストも大変素敵で強力な方々です。レギュラーの方々や毎回のゲストも非常に素敵な方が勢ぞろいしていて、出てくる人は腹の中に黒いものを持っている人ばかりなのですが、全員悪人という訳ではないですが、非常にブラックなところもある。それが人間らしいな、リアルだなという感じになっております。ナレーションも美輪明宏さんで、オープニングで田中泯さんにダンスを踊っていただいていて、主題歌は人間椅子さんの書き下ろし。三島作品に一つに集約された力が形になった作品です。なかなか面白い作品やっているぞBSジャパン!という形で知らしめていただければと思います。

「最初は無機質だったのに、今は愛すべき人間に」
中村蒼ほか出演者がドラマへの想いを語る


■中村蒼(山田羽仁男 役) コメント


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今、絶賛撮影中でまだ、羽仁男を演じております。羽仁男はいろんなことが順調で、一見自分から命を絶つ理由がないような人間です。でも羽仁男からすると毎日が平坦で、ただただ続いていく日常がつまらなくて、自分の生に執着しない人間です。それで、自殺を試みるのですが失敗して、タイトルにあるように命を売るビジネスを始めて、色んな方と出会います。
実際に台本を読んだり演じたりすると、イメージが変わるというか、もっと色んな発見や気づきがあったので、タイトルに意外と騙される部分もあるので、楽しみながらやっています。


最初は僕も山田羽仁男という人間がなかなかつかめなくて、どういう風に演じたらよいか頭を悩ませる日々が続いたんですけれど、羽仁男自身、なんで自分が死にたいのかというはっきりとした理由がなく、だから自分ももしかしたら羽仁男という人間をつかめないのかなと思いました。物語が進んでいくにつれて、いろんな人と付き合っていろんな人の死を目の前で見て、改めて羽仁男自身が生きるとは、死ぬとはどういうことなのか、目の前で毎回感じていくことで、人間味を取り戻していくという人物なのだと思います。だから、変に最初からこういう人間だと決めつけずに、後半に向けて人間らしさを取り戻して演じられたらいいなと思いながら撮影しています。


回を追うごとに、人間味が増していくので、その分共感や理解できる所がたくさん出てきて、僕は回を増すごとに羽仁男を愛せるようになりました。最初は割と無機質な人間だったので、なかなかそういう気持ちは少なかったのですが、今は愛すべき人間で、僕自身、羽仁男がこの商売をやめたらいいのにと思っているくらい、羽仁男に対する思いが強くなってきています。


毎回いろんなゲストの方が出てくださって、短期間で数々の役者の方とお芝居するは初めてなので、毎回緊張感のある現場で楽しませてもらっています。三島さんの作品は、僕みたいな、なかなか小説を読みなれていないと読むのが難しい作品ばかりですが、今回の「命売ります」という作品は、そんな僕でも読みやすくエンターテイメント性が強いです。タイトルとは裏腹に割と笑えるシーンもあるので、楽しんでもらえたらと思います。


■前田旺志郎(井上薫 役) コメント


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井上薫は2話で羽仁男の命を買ってお母さんを助けようとしますが、母さんが亡くなってしまって、家族がいなくなったので、行く場所もなく、羽仁男の商売を手伝っていくことになります。最初は羽仁男に死んでほしくないという思いが強かったんですけど、毎話たくさんのゲストと触れ合う中で、羽仁男の中でも変わっていく気持ちがあったりして、それを一番側で見ているのは薫です。それを見ていて羽仁男の商売を手伝ってていいのかなという葛藤とか迷いの中で、でもやっぱり許せないという気持ちもあるけれど、羽仁男のために(何か)してあげたいという思いもあります。そういった悩みの中で8話を撮影しています。


僕が依頼したのは2話なんですが、最初のころの羽仁男は、自分が死ぬということだけを考えていたんですけれど、色んな個性の強いゲストに会って、周りで起こっているストーリーや人生の中に入ってかき乱したりして色んなことを経験するうちに、今撮っている8話では羽仁男の中で死に対する思いが変わっています。自分が死ぬことだけしか考えていなかった羽仁男が、周りのことを考え始めているのかなって思います。


初めて台本もらった時に、「命を売ります」ってどういうことやろ?って、とても重くて難しい内容だと思ったんですけれど、台本をどんどん読んでいくうちに、題材は重いけれど、最初に思ったほど重くはない表現なのかな、と思いました。


■YOU(杉元杏子 役) コメント


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役柄は基本的に明るいおばさんです。
私は本当に明るくおせっかいな役なのですが、最初のころの羽仁男はすごくからみづらくて、無機質だったけれど、すごく愛情を持つようになってきて、羽仁男も死にたいと言っても、少しずつキュートなところが見えてきて、愛すべき羽仁男ちゃんに変わりつつあります。


「命売ります」というタイトルは、衝撃的だったし、三島さんの原作ということだったので、楽しみだなという思いが強かったです。あと台本は移動中に覚えるんですけれど、今回台本に赤くて大きい字で「命」と書いてあるので、人前で出しにくかったです(笑)


■田口浩正(宮本 役) コメント


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常連客です。台本の中で説明しなければならない部分があって、本を常に持っていて、その本を渡すという都合のいいキャラクターです。


最初に「命売ります」というタイトルを聞いたときは、僕も重たいと同時に、大丈夫か?って思いましたね。普通地上波ではやれない内容ですから。台本を読んだら昭和のにおいがプンプンするエンターテインメントの台本だったんで、読んだ時点で面白いって思いました。


羽仁男は、最初は感情がフラットで無機質だったのが、細かな感情が徐々にリアクションの中に出てきて、僕らはそれをパクパクするだけで、そのリアクションが面白いので、演りやすい状況です。これからどういうリアクションになるのか分からないですが、この前の誕生日のシーンは面白かったです。


■田中泯(岸宗一郎) コメント


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(「裏社会の男と不倫する妻と、寝てほしい」と頼んできた羽仁男の記念すべき最初の依頼者)
あんまりよくわかんない役でして...まあ、わからなくはないかな。まだ撮影していない9、10 話でまたご一緒するんですが、この間羽仁男がどんな風に変わっていくのか、台本は読んでいるんですが、実感を得るのは、9話の撮影に入ってからだと思います。あと2回頑張ります。


羽仁男と岸の年齢の違いというのか...岸が自分の中で、自分の若いころどんな風に思って生きてきて、現在岸であるとはどういうことなのか、(主人公の羽仁男は、)まったく分かっていないわけですよね。たぶん分かるにはひどく時間がかかると思うし。僕が参加していない7、8話の間にどうなっているのか楽しみです。台本は読んでいますが、台本と身体は違うので、そこら辺がどうなるのか楽しみです。私は私で、岸という人の中身が、何を考えて、この年になったのか興味を持ちます。それと羽仁男をだぶらせているというのが、僕の本当の気持ちなのかもしれません。


「命売ります」というタイトルを最初に聞いた時は、面白いなっと思ったのと、ひょっとしたらタイムリーなのかな、って思いました。例えば「人生売ります」とか「プライド売ります」とかって替えてみたら、いくらでもあることだからって思いました。


■ナレーションは、原作者の三島由紀夫とも親交のあった、美輪明宏


ナレーション 美輪明宏コメント


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三島由紀夫先生の最晩年の作品「命売ります」。
数々の名作を出されている三島さんの作品の中では、私はこの作品はあまり好みではありませんでした。何故なら三島さんのあの優しさが感じられなかったからです。


また、"命を売るという商売"が成立するのか、疑問に思いました。何故なら死んでしまうのですから払ってもらったお金は受け取れないですし。そして昔、実際に渋谷駅前でプラカードを下げて、命売りますと云う人も居ましたし...。
難しい内容です。


ですからこのナレーションの仕事を受けるかどうか少々悩みましたが、命の大切さ、尊さを、逆説的に説いているのでは、と感じ、思い直してお受け致しました。


■美輪明宏の起用について (森田昇プロデューサー)


この作品をやる時には、三島さんの原作なので、(ゆかりのある)美輪さんがパッと浮かびまして、ご一緒できないだろうかということで、我々スタッフが食い下がって「何とか」とお願いして、ナレーションを読んでいただけることになりました。
美輪さんご本人とお話しした時に、当時作品が連載されていた時を非常によくご記憶されていて、「この作品をどうかと思う」ということもあり、「なぜならばこういうことだ」と色々なお話をうかがうことができました。三島さんの当時の色々なお話を聞けて、僕自身も興味深くて、その美輪さんがナレーションを読んでいただくということが、この作品のすごく大事なパーツを埋めていただけるような感じがいたします。第1話のナレーションは最後だけですけれど、第2話以降は頭の羽仁男の説明だったりとか、どんどんからんでいきます。何より美輪さん独特の節回しが「命売ります」を語るにふさわしいと強く感じました。無理してお願いしてよかったと思いました。この作品を最高に彩ってくれていると思っています。


■主題歌「命売ります」を書き下ろした、人間椅子の和嶋慎治(わじま・しんじ) コメント


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自分たち人間椅子というバンドは、デビューして29年になるんですけれど、デビューのころから文学作品に着想を得て曲を作ってきたんです。太宰治、谷崎潤一郎、坂口安吾...こういう風な活動を続けてきた中で、今回三島由紀夫原作のドラマで主題歌作りませんかという話をいただいて、「僕たちが、人間椅子が、三島さん原作の曲を作らないでどうする!」と思いまして、ありがたく話を受けさせていただきました。


一からドラマの主題歌をつけるということは人間椅子としては初めてだったんですけれど、原作の持つイメージを崩さないようにしました。また、ドラマの主題歌としてふさわしいかということ、あと原作について自分で思ったこともある訳ですよね。命の重さをこういう書き方をするのか、自分だったらこういう風に命の重さを訴えたいとか...。そういう中でバランスを取って1曲を作るという作業がとても難しかったです。


世の中にタブーなことを書いていいのが文学であるとすれば、ロックもそれを言えるジャンルかなと思うんですよね。普段言えない闇の部分を歌でやるのはポップスではなかなかできないので、それをやっていい音楽ジャンルはロックかなって思います。それを自分たちが日本語でやろうとした時に、ちょうど日本の文学というのが非常にマッチすると思ったんですよ。それも三島由紀夫以前の文学が非常にいいと思いました。それ以降はだいぶ現代に染まりすぎているというか、三島以前のほうが文学らしいというか。太宰とか谷崎とか、坂口安吾がすごい好きなんですけれど、そのテーマを借りて日本語でロックをやるのがすごくしっくりきて、これだと思いながら自分たちはやってきました。


原作にそってやる、自分以外の発想に合わせてやっていくというのは初めてでした。一番大きかったのは、主題歌として大勢の人が聴くと思ったら、すごく言葉を選びました。みんなに分かりやすい言葉で、なおかつ核心を突くような言葉を選ぶのに何日もかかって、歌詞も何回も書き直しました。


■オープニング映像の田中泯のダンスについて


▼田中泯
ちょうど19歳だったかな、その当時クラシックバレエの稽古をしている時に、稽古場の母屋のほうから、今、三島が市ヶ谷で演説やっていると聞いて、テレビのライブで釘づけになって、一言一言夢中で聴いていたのを思い出しました。その当時、三島の「春の雪」などの四部作を夢中で読んでいた時期でした。この台本を読んでその中に三島由紀夫のエッセンスを僕なりに嗅ぎ取って、それをベースにして、踊っている時の自分の気分だったりエネルギーだったりを現場で次々とぶつけていくという体験でした。タイトルバックなんて考えてもいなかったので、ひどく得しちゃいました。それで、拝見しましたけれど、上手に編集するもんだなと思って。実際あの時、8回か9回踊っているんですね。1回が10分以上ですから、それをあれだけの短い時間に縮めるということは、驚きに近い!ほんのくしゃみ1回分くらいしかないです。(笑)


▼中村蒼
ずいぶんと山の中で撮ったんですけれど、羽仁男がさまよって、迷い込んで、という風なイメージで、その場その場でやったので、「オープニングにこういうメッセージ性がある」と言えるかは正直微妙なんですけれど...(笑)泯さんの踊りを現場で見させてもらって、その場にいるスタッフさんとかみんなが釘付けになって、どう言葉で表現していいのか難しいですけれど、とにかく今までのどんな劇中のシーンやカットよりも、一番緊張感のあった撮影で、本当に唯一無二だなと思いました。そういったものを生で見られるのは、贅沢な時間だったと思います。
(田中泯のダンスがオープニング映像でギュッと短くなったことについては)本当にもったいない。なんてことをするんだ!ていう感じです。

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Q.死の対局にあるようなラブシーン、極限の状態での濡れ場はなかなか難しい演技なのかと思いましたが、舞台裏や感想をお聞かせください。


中村蒼)
1話目の情事のシーンは、羽仁男からしたら、ただ死ぬための過程でしかなくて、そこに対する思いはあまり羽仁男自身は持っていないので、他のシーンと変わらずという所ですかね。あと、ああいうシーンは独特の緊張感があるのは間違いないんですが、現場にいた橋本マナミさん、大杉漣さんは過去ご一緒したことがあったので、とても皆リラックスした状態でやれたかなと思います。


Q.ゲストが豪華ということですが、撮影現場の裏話などあれば教えてください。


中村蒼)
皆さん数日間で終わってしまうので、色々話すことは少ないんです。大地真央さんが6話に出られたんですが、大地さんは住む世界が僕と全然違って、どういう会話が成り立つのかな、と思ったんです。それで、二人で歩くシーンをカメラで引きで撮っていて、牛丼のチェーン店があった時に、大地さんに「牛丼屋入ったことありますか?」って聞いたら「食べたこともない」って言っていたんで、やっぱり住む世界が違うんだと思いました。(笑)現場に置いてある駄菓子とか「食べたことありますか?」って聞いたら、「名前すら知らない」って言われて、初めての会話だと思いました。


前田旺志郎)
僕たちが当たり前のように飲むジュースとか全然知らなかったりして、「え、知らない人もいるんだ」と思いました。


中村蒼)
劇中で乾杯するシーンで、オレンジジュースの名前を「知っていますか?」と聞いたら、僕が何を言っているかさっぱり分からないという顔をされていたんです。僕が想像していた通りの大地さんの答えだったんで、すごくうれしかったです(笑)


【番組タイトル】連続ドラマJ 三島由紀夫「命売ります」
【放送局】 BSジャパン BS7ch<全国無料放送>
【放送日時】 2018年1月13日(土)スタート 毎週土曜夜9時
【出演】 中村蒼、前田旺志郎、田口浩正、YOU、田中泯
【原作】 三島由紀夫『命売ります』(ちくま文庫)
【脚本】 小山正太、大林利江子、加藤公平、神田優
【監督】 金澤友也、河原瑶(4話、6話)、石井満梨奈(5話)
【番組ホームページ】http://www.bs-j.co.jp/inochiurimasu/
【公式ツイッター】https://twitter.com/BS7ch_Inochi

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