「連載 Dの感謝」せんべいに夢中のイタリア人女性の感動秘話をディレクターが告白!:世界!ニッポン行きたい人応援団

せんべい愛あふれるクラウディアさんをフィーチャー!
ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索!ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。
そこで「テレ東プラス」編集部では、番組では放送しきれなかった"ほのぼの交流感動エピソード"を担当ディレクターに直撃する不定期連載をお届けします。
4月9日(月)放送の2時間SP(夜6時55分~)では、ニッポンの「せんべい」を愛するイタリア人女性クラウディアさんをフィーチャー。元々日本の伝統的なものや日本食が大好きで、寿司、お好み焼き、味噌汁などを作っていたというクラウディアさんは、お土産にもらった歌舞伎揚のおいしさに感動し、せんべいのトリコに。独自の方法で揚げせんべいを作ってみるだけでなく、旦那さんとともに「せんべいサンバ」という曲まで作ってしまうほどせんべいに夢中の彼女が念願の初来日。草加せんべい、揚げせんべい、南部せんべいの工場を訪れ、伝統的なせんべいの作り方を学びます。
今回の「Dの感謝」では、クラウディアさんと旅で出会った人々とのとっておきのエピソードを、ロケに同行した井上こうきディレクターが語ってくれました。

素材を大切にするせんべい作り
――今回訪れたせんべい屋さんの方々は、みなさん温かい方ばかりでしたね。
「みなさん「せんべいは素材を大切にするお菓子だ」と同じことをおっしゃってて。そういう考え方を持ってる人は基本的に心優しいのかなと感じましたね」
――せんべいを作る機械や道具についた素材もキレイに集めて、最後の最後まで素材を無駄にしないところに感動しました。
「最初は次の作業のために道具を掃除しているのかなと思ったらそうじゃなかった。それすらも無駄にしないんですよね。せんべいって原料自体が米か小麦粉かもち米か、そのひとつだけなんですよ。ひとつだけだからこと大切にするし、ごまかしがきかない。これはせんべい屋さんならではだと思いましたね」
――途中の工程も丁寧で、こんなに手間をかけて作られているのかと驚きました。
「そうなんですよ。特に草加せんべいの「小宮のせんべい」さんは、全部で10工程くらいあるんです。あんなにモチを二回も搗くところはなかなかなくて、だいたい工程を端折るんですが。「小宮のせんべい」さんは伝統の作り方を守り続けるこだわりのあるお店ですね」
――今回「小宮のせんべい」さんを選ばれたのは、それが理由ですか?
「それもあります。あとは家族でやられている、数少ないお店というところですね。ロケハンに行った時、4歳の息子さんに「お客様」って呼ばれたんです。こんなに小さなうちから、お店に来る人は全員お客様と呼ぶようにしつけされているんですよね。息子さんが、「お客様、これ食べる?」とせんべいを持ってきてくれた時は、この店なら、この家族なら絶対に間違いないと思いましたね」

――南部せんべいの「上舘せんべい」さんでは、三代目の加菜子さんとクラウディアさんが同世代でお話も弾んでいましたが、それもあってあの店を選ばれたんですか?
「いえ、昔は青森に100軒あった工場も今は9軒のみで、家内工業で昔ながらの作り方をしているのは、もうあそこしかないんです。それがたまたま同世代の女性がいらっしゃって話も合ったようで、偶然に感謝ですね。
正直ロケハンに行った時は狭くてカメラも置く場所もなくてテレビに向いてないなと思ったんですけど、そこからやりとりをしていく中で加菜子さんがいろいろ提案してくれて、「人を集めましょうか」とか「公民館押さえました」とか全部手配してくれて。いろいろ広がったのはこちらからではなく全部向こう発信なんです。加菜子さんには感謝しています」
――衰退していく「南部せんべい」を守っていくため、お父様の後を継ぐことを決めた加菜子さんと、クラウディアさんの心通じるところも感動しました。
「放送には載らないんですが、実は「上舘せんべい」さん以外に何軒か他の店にもうかがって、「南部せんべい」が衰退していく中、働く人たちはどういう思いがあるのかということを、いろんな人にインタビューしているんですよ。働いてる人たちは、「絶対になくなりません。一旦離れたとしても大人になるとまた食べたくなるのが南部せんべいの味なんです」とおっしゃっていて、クラウディアさんも興味深く耳を傾けていました。そこからクラウディアさんの「なんで加菜子さんは工場を継ぐことにしたんですか」という質問に繋がっているんです。本当はその流れで出したかったんですけど、尺的にいっぱいいっぱいで」
――加菜子さんのお父様のかずおさんもノリがいい方でしたね。
「イタリア映画が大好きだそうで。ロケハンの時はそういう話も全然出てこなく、口数が少なくて南部せんべい以外のことは全く話さない方だったんですが、クラウディアさんと会ったら急にそんな話をし始めて。ビックリしましたね」

――クラウディアさんのイタリア人らしい陽気で人懐っこい人柄がよかったんですかね。
「そうですね。勝手に仲良くなってくれてましたね。自分からどんどん話しかけていくんですよ。職人じゃない人にも話しかけてずっとしゃべってるんで、こっちとしては早くこっちに戻って来てという感じなんですけど(笑)。
クラウディアさんは急に肩組んだりハグしたりするんですよ。相手は職人さんだからもうちょっと緊張感というか敬意を持って接して欲しかったんですが(笑)。でも、職人さんにとってはそういうところが逆によかったのかもしれないですね」
――クラウディアさんの熱心さも伝わったんでしょうね。
「そうですね。「水は何グラム入れましたか」とか「油は何度ですか」とか細かく聞いてメモをとっていたので、職人さんたちも「本気なんだな」と感じてくれて本当に仲良くなれたのかもしれないですね」
――クラウディアさんは独自に調べて自作せんべいも作っていたくらいですからね。
「自作のおせんべい持ってきてくれたんですけど、あまりにも...。職人さんたちにも食べていただいたんですけど返事もできないくらいで、「がんばろうぜ!」って(笑)」
――今回どんなところを見て欲しいですか。
「あまりにも当たり前にあるせんべいですが、当たり前だからこそずっと続けていくことが大変なんだというのがよくわかりました。職人の方々とご家族との連携やそれぞれの思いが伝わればうれしいですね」
伝統的なせんべい作り方だけでなく、素材を大切にする職人さんたちの心意気を学んだクラウディアさんが、イタリアでどんなせんべいを作るのか楽しみですね。

番組では、日本に来たい海外の皆さんをこれからも応援し続けていきます!
