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テレ東

2018.5.16

砥石に魅せられたイギリス在住男性が包丁研ぎに魂を込める!:世界!ニッポン行きたい人応援団

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。



(前篇) いざ、日本最大の天然砥石のパラダイスへ!


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今回、日本に招待したのはイギリスに暮らすポーランド国籍のジェゴシュさん(33歳)。料理好きがきっかけで日本の包丁に興味を持ち、西洋文化にはない砥石と刃物研ぎに情熱を注ぐようになったそう。研ぎ方などの知識は本やネット動画で独学、中でも特に天然砥石が大好きで、貯めたお金でこれまで5個の砥石を購入。婚約者のゴーシャさんも、「彼の努力と情熱は素晴らしい」と温かく見守ってくれています。
ということで今回は「ニッポンで天然砥石と和包丁研ぎを勉強してみたい」というジェゴシュさんを日本へご招待!前編となる今回の放送では「天然砥石編」をお届けしました。

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初来日のジェゴシュさんが訪れたのは、世界でも珍しい2億年以上前の天然砥石が採れる京都府亀岡市。明治10年に創業した砥取屋の4代目、この道40年の大ベテラン土橋さんの元へ。ジェゴシュさんが到着すると、土橋さんはさっそくずらりと並べられた天然砥石(丸尾山ものを中心に京都のブランド砥石)を見せてくださいました。ジェゴシュさんは開口一番「天国のよう!」と。砥石の大きさや質感の素晴らしさに感激し、頬に当てたり香りを確認したり、ひとしきり五感で堪能。土橋さんが採取する丸尾山の極上砥石の中で、ジェゴシュさんは研ぎ心地が最高と言われる白巣板に目を留めますが、販売価格が12万円だと聞くと、思わずため息をこぼす一幕も。


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さっそく土橋さんから「一緒に丸尾山に採掘に行こう」とお誘いが。なかなか入ることができない採掘場であり、採掘が前々からの夢だったジェゴシュさん、この申し出に胸は高鳴ったようです。山道を登り、丸尾山頂上へ到着すると、安全帽をかぶり、いよいよ鉱山の中へ。手作業で30年以上かけて幅約30m、高さ約10mに掘られた採掘坑へと進みます。ここから良質の砥石が採れるのは、2億5000万年前に南太平洋で堆積し、プレートにのって1年に数㎝ずつ移動してきたきめ細かい粘板岩が、唯一この地にだけ隆起してきたからだと、土橋さんが教えてくださいました。


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ジェゴシュさんが見ている目の前で土橋さんが実際に採掘を始めました。砥石に相応しい、綺麗な面のみを切り出す場所の見極めを行い、大きな石をできるだけ割らないように地面に落とす作業を行います。土橋さんからお借りしたエプロンをつけ、長年の夢だった採掘を手伝うことになったジェゴシュさんは「手伝えることがうれしい」と笑顔に。
さっそく土橋さんが目星をつけた石を、ジェゴシュさんが棒でえぐり下に落としていきます。砂煙とともに、ボロボロっと石が崩れ落ちると、土橋さんは「いい石が採れた!」と感激のピースサイン。「この採掘の瞬間が一番楽しい」と笑顔で教えてくれました。ジェゴシュさんも「一生に一度の経験です」と、強く喜びを噛み締めます。


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採った原石は切断機で大まかにカットし、どの地層を表に出すか判断したあと、ノミと金づちで割っていきます。砥石一つ分の形になったら、表面を滑らかに整えます。最後に手で磨き上げれば、5㎝厚の極上の砥石が完成。
ジェゴシュさんがひと通りの体験のお礼を伝えると、土橋さんも「丸尾山はまだまだ良い砥石が採れるので、5代目を継いでくれそうな息子さんと共にこれからも末永く砥石を掘り出していきたい」と抱負を話してくださいました。


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翌日、土橋さんはジェゴシュさんを連れて大阪の北新地へ。土橋さんの砥石を愛用する日本料理「うの和」の料理長・布谷さんの本物の包丁さばきをジェゴシュさんに見せてくださいました。顔が映るほど丹念に研がれた包丁や、研いでいくうちに短くなった30年ものの包丁、布谷さんが魚をさばく様子などをジェゴシュさんは次々とカメラに収めます。


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「こんなきれいに切れているマグロを見たことがありません」と、包丁の切れ味の素晴らしさに興奮するジェゴシュさん。布谷さんからは、和包丁の切り方によって食感だけでなく味も変わってしまうと、学びました。布谷さんに出していただいた刺し身の盛り合わせをじっくりながめ、美しすぎる盛り付けに息をのみつつ、お刺身をいただくことに。


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「こんなクリーミーなイカを食べたことがない!」と感動。続いて、そのとろけるような舌触りを、ふたりでこんなふうに表現し合いました。お料理に舌鼓を打ったあとは、布谷さんにお礼を告げ、再び土橋さんの作業場に戻ります。


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見せたいものがあるという土橋さんについてゆくと、そこには現存している天然ものの中で最大級の砥石が飾られていました。さらにふすまを開けると、天然砥石が部屋中にずらり!すべて村で採れた石ばかりなのだとか。ジェゴシュさんの深い砥石愛に打たれた土橋さんが、普段は公開していない天然砥石をご厚意で見せてくださったのです。初めて見る最高級のコレクションに言葉を失うジェゴシュさん。しかも、好きなものを選んで包丁を研いでくださいという許可もいただきましたが、高価すぎて選べないので、土橋さんにセレクトをお願いし、厳選された3つの砥石で試し研ぎをすることに。


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さっそく選んでいただいた「合さ」「一本松」「芦谷」を使って、愛用の包丁を研ぐことに。表面を軽く水で濡らし、ゆっくり研ぎ始めると、すぐに泥が出始めました。泥がすぐに出るのは良い砥石の特徴。もちろん研ぐ人の力量も大切ですが、ジェゴシュさんの腕前を土橋さんも絶賛。研いだあとは、新聞紙、トマト、大根の順で試すと、どれも気持ちよくスッパリ、土橋さんも「すげぇー!」と喜ぶ納得の切れ味でした。


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最後の夜は、亀岡牛のすき焼きをごちそうしていただきました。和牛は以前からジェゴシュさんが食べてみたかった食材。「ナ ズドローヴィエ!」という、ポーランド語の「乾杯」で音頭をとります。奥さまが「ナ ズドロヴィア...」と続くと、土橋さんは笑って「良かった」と合格点。和牛&生卵やタケノコという和の食材を堪能したり、大好きなビールで乾杯したり、楽しい時間を過ごしました。


別れの時――。あっという間の3日間。別れを惜しみつつ、「これからはいつも丸尾山とお2人のことを思いながら研ぐと思います」と感謝を伝え、母国ポーランドのお菓子を贈るジェゴシュさん。土橋さんは日本研ぎ文化振興協会監修の本とジェゴシュさんが気に入って頬をすりすりしていた丸尾山の白巣板をプレゼントしてくださいました。土橋さんご夫妻に笑顔で見送られ、ジェゴシュさんは次なる目的地へ。


次回は和包丁編へ、旅は後半戦に続きます!

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世界!ニッポン行きたい人応援団

世界!ニッポン行きたい人応援団
放送日時:テレビ東京系列 毎週月曜 夜8時放送

世界で「ニッポンに行きたくて行きたくてたまらない」と願う外国人を探し出し、彼らの熱い想いを取材。彼らの夢~日本で●●したい~を応援するためご招待しようというのが、この番組。彼らが日本でどんな夢を叶えるのか?

出演者

織田信成、高橋茂雄、眞鍋かをり

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