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テレ東

2018.2.9

医者こそファンタジスタであれ!「主治医が見つかる診療所」レギュラー医師の紅一点、姫野友美先生インタビュー

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医師や病院の選び方、病気に応じた治療方法など、医療に関するさまざまな疑問に、現役医師たちがお答えする知的エンターテイメントバラエティ「主治医が見つかる診療所」。今回も同番組の収録現場に、読むテレ東編集部が潜入してきました!


今回は、「主治医が見つかる診療所」レギュラー医師の中で唯一の女医である、心療内科の姫野友美先生をキャッチ。姫野先生が心療内科を専門にするに至った経緯から独自の哲学まで、熱く語っていただきました。



皆勤賞だった子どもがある日、突然......!


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―― 子どもの頃はずっと無遅刻・無欠席で、健康優良児だったという姫野先生ですが、大学受験のときに、生活が一変してしまう出来事が。


姫野先生:部活を引退して、受験のため猛勉強を開始してから、我ながら本当によく勉強しました。普段でも4時間、休みの日は12時間勉強していましたから。すると、だんだん胃の調子が悪くなってきて、ごはんもろくに食べられず、痩せてしまったんです。さらに試験前には1週間も便秘をするほど胃腸の状態が悪化し、期末試験の前日には嘔吐が止まらず、ついに救急車に乗るという事態になってしまいました。


そもそも健康優良児だったので、病気になるということがよくわからなかったのですが、その後もずっと胃腸の不調を抱え、身をもってわかったことは、人間はストレスで病気になるんだということ。今思えば、交感神経が優位になってずっと緊張していたんでしょうね。その経験を機に、医学部卒業後は心療内科を選びました。


―― さらに医者になってからも一度大ケガをしたことがあるという姫野先生。


姫野先生:これは医師になってからですが、あるとき、打ち合わせがあって急いでいまして、通りで転倒し、ビルの大理石の壁に激突。鎖骨を骨折したこともありました。でも、そのとき手術をしてくれたのが、整形外科医の主人なんです(笑)。


―― 痛々しいアクシデントですが、これによって夫婦の絆が深まったという側面もあるそうです。心療内科がご専門の姫野先生ならではのストレス解消法についても聞いてみました。


姫野先生:私は静岡出身なのですが、野球やサッカーなど、スポーツがさかんな土地柄のせいか、昔からスポーツ観戦が大好きなんです。だから時間が許すかぎり、サッカー場や野球場、代々木体育館などに出没していますよ。もちろん日常的にはテレビ観戦も。これから平昌オリンピックや東京オリンピックが始まったら、かなり忙しいことになりそうです。勤務医時代は、外来をクローズした後にお目当ての試合に出かけていました。でも、そういうときにかぎって、たくさん患者さんが来ちゃうんですけど(笑)。



心の健康にも栄養が大切!


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―― 姫野先生が実践する健康法は?


姫野先生:心療内科の基本的な治療は、薬や精神療法がメインですが、それだけではよくならない患者さんはたくさんいるんです。どうすればよくなるか?ということを追求した結果、栄養学に行き着きました。脳にとって栄養はすごく重要で、摂取した栄養の20%を脳で消費するほどです。以来、分子栄養学を勉強して自分の食生活にも取り入れています。そうしないといつも元気な自分で患者さんに接することもできませんから。その結果、ずいぶんタフになりましたね。


これは番組でもよくいっていることですが、一番重要なのはたんぱく質。肉や魚、卵、大豆製品などをしっかりとること。さらに糖質をとりすぎないこと。そして、腸内環境をよくすること。また、患者さんに指導するからには自分も実践しなければということで、小麦などに含まれるグルテンも避けています。グルテンは消化管粘膜を荒らしてしまう場合もあり、病気を起こす原因のひとつといわれているんです。



長生きの秘訣は人とのつながりが重要


―― 超高齢化社会が進むなかで、長生きの秘訣について話を伺いました。


姫野先生:体はもちろん、頭の中もクリアでいつまでも元気でいられるなら、それに越したことはありません。老化は目から始まるといわれていて、ものが見えなくなってくると次第に外出が億劫になり、家に篭ってばかりいると気分も鬱々としてしまいます。そうならないためには、目を大事にする、足腰を鍛えるといった体作りは年を経るごとに重要になってきます。さらに栄養面についても、若い頃はある程度いい加減な食事でも体は動きますが、年とともに栄養の利用効率が悪くなっていくので、いいものを効率よく食べることが大切です。


―― 年とともにやる気がダウンしたときに、気持ちを上げていくスイッチの押し方についても伺いました。


姫野先生:先ほどの話にも通じますが、家に閉じこもっていると気持ちが落ち込みやすくなるので、やはり人と会うことが大切ですね。誰かに会って話をすれば、気持ちも晴れてきます。それも自分よりも若い人がいいですね。若いエネルギーがもらえますから。だから年老いた両親が孫や子どもと話すことはすごくいいことですね。


―― そう思うと、年をとっても友達が多いことは生きる張り合いになるということでしょうか?


姫野先生:はい、そうです。長生きの要素はいろいろありますが、統計的に一番大きいとされるのが、人とのつながりなんです。それが寿命にも影響しているんですよ。たとえば長寿で知られていた金さん銀さんは家族仲良しで、しょっちゅう会っては話をしていて、それが元気の素だそうです。


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医療ツールをたくさん持つことは、患者さんの可能性を広げること


―― 最後に、若い医師にも伝えたい、姫野先生の医者としてのスタンスを伺いました。


姫野先生:私の持論は、"医者はファンタジスタであれ"ということなんです。ファンタジスタとは、サッカーなどでもおなじみで、卓越した技術を持ち、みんなが考えもしなかった創造性あふれるプレーをする選手のことをいいます。医療の現場では、データだけを見て診断する医者もいますが、本当は目の前の患者さんを見て判断するべきです。患者さんの顔色や声、表情、手や肌の感じなどを見て、内科診断学や漢方の四診のように、医者がそこから病気ちゃんと想像すること。


それから、日本にある医療技術だけ駆使していては不十分だと思うんです。海外に行けば、さまざまな医療技術があって、それにともなうエビデンスも揃っています。そうした日本にはない医療も積極的に勉強し、必要があれば取り入れて、医療ツールをたくさん持つこと。


ほかに打つ手がなければ、患者さんの可能性もそこで終わってしまいます。医療というのは、患者さんの人生を左右する大切な仕事です。ここで治るか治らないかで、その後の人生が大きく変わってしまうことも多々あります。それほど重要な責務を負っているわけですから、常に国内外の新しい医療や知識を取り入れて、その人にとってなにがベストの治療なのかということを考え、創造性に満ちた治療を行なってほしいですね。


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華奢な姫野先生からは想像もつかない、医療についての熱く、強い思い――。野球やサッカー観戦が大好きで、実は情熱的な姫野先生らしい、ファンタジスタな一面を見せていただきました。


そんなパワフルさを秘めた、姫野先生がレギュラー出演中の「主治医が見つかる診療所」は、毎週木曜夜7時58分から放送中!次回も健康にまつわるお役立ち情報が満載です。ぜひ、お見逃しなく!


番組名:「主治医が見つかる診療所」
放送日時:毎週木曜夜7時58分〜
司会:草野仁、東野幸治 
アシスタント:森本智子(テレビ東京アナウンサー)
番組主治医:秋津壽男(循環器内科)、岡部正(内分泌内科)、上山博康(脳神経外科)、丁宗鐵(漢方)、中山久德(内科・リウマチ科)、南雲吉則(乳腺外科・形成外科)、姫野友美(心療内科)、森一博(消化器内科)
番組ホームページ:http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/

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主治医が見つかる診療所

医者や病院の選び方、病気に応じた治療方法…医療に関する様々な疑問に、スタジオに集結した現役医師たちが一挙お答えします。新しいスタイルの“医者を選べる”知的エンターテイメントバラエティ番組です。

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