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2018.3.13

人口1300人の村を自分の”言葉”で盛り上げたい!:ワタシが日本に住む理由

「日本に住む」ことを選んだ外国人にスポットをあてる「ワタシが日本に住む理由」(毎週月曜夜9時~)。伝統文化や伝統工芸、四季折々の光景、和食の味、日本人の性格など、日本人が気づかないニッポンの魅力を彼らの生活ぶりとあわせて紹介します。


3月5日(月)の放送に登場したのは、アメリカ・カリフォルニア州出身のマタレーゼ・エリックさん。日系人も多く住む町で生まれ育ったエリックさんは、日本文学や留学などを通じて日本への興味を深めていき、現在は人口1300人の奈良県川上村で"地域おこし協力隊"として働いています。


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村上春樹の小説が育んだ"日本語への興味"


アメリカに住んでいた4歳の頃、「ミュータント・タートルズ」にハマっていたというエリックさん。忍者のカメが悪と戦うこの物語はアメリカで大ブームを巻き起こし、劇中では「カタナ」「ヨウジンボウ」といった日本語もそのまま使われていました。当時はまだ、日本のことは意識していなかったそうですが、高校生になると授業で日本語を選択。高校3年生の時には3週間の短期留学で初来日を果たします。ホストファミリーの家にあった「ウォシュレットが初体験でおもしろかった」と初めての日本の印象を語るエリックさん。ウォシュレットだけでなく、納豆の味を初めて体験したのもこの時でした。


アメリカに帰国後、カリフォルニア大学サンタクルーズ校に進学したエリックさんは日本語を専攻。そのきっかけは村上春樹の小説「ノルウェイの森」でした。高校時代からずっと愛読してきたこの本を「いつか日本語で読めるようになりたい」という思いがあったそう。また、日本留学から帰ってきた友人たちが「日本語をペラペラ喋っていた」ことに刺激を受けて、23歳で同志社大学へ留学しました。


大学卒業後、エリックさんは就職した地元企業を3ヶ月で辞めて日本で働くことを決意。外国語の指導助手などを務めながら、村上春樹の「1Q84」に夢中になっていたとその頃を振り返ります。「初めて日本語で本格的な小説を読んだ」という彼は、3年もの時間を費やして「1Q84」を読破しました。


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川上村の気さくな魅力を日本語で発信


現在エリックさんが住む川上村は、高齢化や少子化によって人口が減少を続けている"消滅可能性都市"。そんな土地でエリックさんは地域おこし協力隊の一人として1年半ほど活動をしています。


知人が移り住んだことをきっかけに川上村を訪れるようになり、2016年には自身も川上村へ移住することに。「なんでも話してくれる」「散歩しているだけでみんなが話しかけてくれる」という気さくな交流が、川上村の魅力だと語ります。


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川上村のある地域では「入之波(しおのは)」「東川(うのがわ)」などの難しい読み方の地名も多く、そんな土地を正しく読むことで「地元の人と親しくなれた感じがする」とのこと。川上村の自宅には日本の小説が並んでいて「書かれた言葉で読みたい」と胸の内を語ります。


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地域おこし協力隊としての活動は、自ら取材した川上村の魅力を記事にして発信すること。また、川上村での体験をエッセイとして綴り、それをまとめた小冊子も制作。記事もエッセイも表現力豊かな日本語によって書かれています。ほかにも、村で採れた野菜を朝市で販売するという仕事も任されています。


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番組の終盤で「日本に住む理由」を尋ねられると、エリックさんは「日本語が好きで文章を書くのが好き」「そういう能力を使って川上村を支援したい」と、真っ直ぐな目で語ってくれました。

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ワタシが日本に住む理由

はるばる海外から日本にやってきて、日本で職を持ち、生活をしている外国人たちの「日本に住むと決めた理由」とは?毎回、一人の外国人が登場。外国人から見た日本の良さ、そして、私たちの知らなかった日本を再発見する番組です。

放送日時:BSジャパン 毎週月曜9時放送 

出演者

高橋克典、繁田美貴アナウンサー

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