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テレ東

2018.3.30

体を洗う棕櫚たわし、ホップ畑のビアーツーリズムなど大賞作続々!:ふるさと名品オブ・ザ・イヤー

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「地域の素晴らしさや新たなチャレンジ」を、より多くの人そして消費者に知ってもらうべく、意思を同じくする民間企業がコラボし、地域に眠る名品とその名品を支えるストーリーや取り組みを様々な角度から発掘する表彰制度「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」。雑誌、新聞、旅行事業者など、地域の名品を取り扱う事業者が、様々な角度から地域に眠る名品とそれを支える取組を独自に発掘し、表彰。さまざまな切り口の部門賞が並ぶのが大きな特徴であり、同イベントは政府の後援を得て、さらなる地域の活性化を生みだしている。


「ヒト」「モノ」「コト」部門の3つのテーマから、それぞれ3つの名品が最終ノミネート!3月29日(木)に、合計9つの名品の中からそれぞれのテーマを代表した3つの"地方創生大賞"と1つの"地方創生大臣賞"が決定した。


審査会で梶山地方創生大臣を直撃取材!


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そこで「テレ東プラス」編集部は、3月9日(金)に内閣府で行われた最終審査会の模様に潜入! 内閣府の会議室には、審査員を務める、梶山弘志地方創生担当大臣、増田寛也(野村総合研究所顧問)、エバレット・ブラウン(日本文化研究家、写真家)、富永美樹(フリーアナウンサー)、和田明日香(食育インストラクター)、古田秘馬(OTY実行委員長)が集結。ノミネート作品のVTRを見ながら、熱いディスカッションが行われた。審査会は厳正でありながらも、終始和やかなムードで行われる。


約1時間の激論の末、僅差で栄えある"地方創生大賞"が決定! そこで、審査会後の梶山大臣と増田氏を直撃取材した。


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地方創生は息の長い取り組みで、こうしたイベントを通じてもっと大きな流れになっていけばいいと語る梶山大臣。


「今回初めて審査会に出席させていただきましたが、それぞれの地域の取り組みのお話を興味深く聞かせていただきました。審査員としては非常に甲乙つけがたい難しい取り組みだと感じました。野球に例えるとするならば、甲子園常連校のスターを持ってくるのではなく、地方予選の一回戦から見て、そこからキラリと光る選手を発掘し、育成選手として育てていく...。そしていずれ"オールスターに出るような選手にしたい"というような趣旨の取り組みだと感じております。それぞれの地域に食を含んだ文化があり、また歴史もあります。それらがハイブリッドな形で結びついて初めて、地方創生に必要な取り組みができるのではないかと思っております」
今回は、突出した個人がやるというよりも、いろんな役割の人たちが集まって1つのプロジェクトになっているものが多かったと振り返る増田氏。


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「1回目に比べてどんどんレベルが高くなっていると思いますし、他のプロジェクトを見ながら、"どうやって自分たちの地域の良さを伝えていこうか"という工夫がさらに色濃く反映されているように感じます。それはおそらく、地方創生を何年か続けてきて、最初はどこもみんな考えることが一緒だし、そこをどう尖らせるかということを、1年そして2年とみなさんが一生懸命考えてきた結果なんじゃないですか。例えば今の世の中、24時間365日、コンビニやコーヒーショップのようなものが流行っていてとても便利ですよね。そうじゃなくて、"ここにしかないもの、ここに来ればこういうものがあるよ"というどこか尖がっているものをたくさん考えるのが地方創生。落ちているところを引き上げて他と同じレベルにするのではなく、皆さんがもっともっと尖らせようと努力する...それこそが地方創生なのではないかと。どのプロジェクトも、本当に素晴らしかったですね」


ここでいよいよ、栄えある"地方創生大賞"と"大臣賞"に輝いた4つの作品を紹介!


「ヒト」部門:北海道天塩町(コラボ企業:ビズリーチ)

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概要:シティマネージャー齊藤啓輔を中心とした衝撃に備えつつ未来に向かう地域創生。シティマネージャーの赴任によって地域改革・活性化に成功し、に広告費換算10億円以上、ふるさと納税4億円のインパクトを残した北海道の小さな自治体の奇跡。


受賞者コメント
「トライもせずにあきらめていたことが次々実現されていく様子を見て、世界観が変わったという若者が増えました。先を見据えた仕事のしかたや応援団を巻き込んで進めるやり方を覚え、生き生きする若者たちを見て、高齢者も"自分たちも元気になる"という感想を持たれる方も多くなりましたね。天塩町には"眠っている食資源"が沢山あります。日本では珍しい24時間365日放牧の牛からミルクを絞っている酪農家、マーケットに出回らない魚卵や羊肉...。これらを一流シェフの力を借りて世に出すプロジェクトがとても心に残っています。住民も、当初は"外務省の役人に何ができる?"と懐疑的に見ていたようですが、次々プロジェクトを回し、成功させていく様子を見て"戦闘機のようだ"と形容する方が多数出てきて、今では高く評価して頂いています。今回の受賞を契機として、橫展開できる事業については積極的に他の自治体にも広げていきたいですね」


「モノ」部門:髙田耕造商店「紀州産 からだ用棕櫚たわし 檜柄」(コラボ企業:株式会社トライステージ)

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概要:安心安全で耐久性のある商品をひとつひとつ手作りで製造しています。持ち手は木工職人の手で東濃桧(とうのうひのき)を一本ずつ削りだし、さらに焼き加工を施すことにより防水効果を高めています。「国産の棕櫚たわし」を作り続けることにより、和歌山県の伝統産業と棕櫚山を守ることができます。


受賞者コメント
「棕櫚産業自体、日本では50年ほど途絶えていたので、まずは当時の事を知る人を探すのに苦労しました。棕櫚皮の職人さんと出会ってからは、3年ほど荒れ果てた棕櫚山を手入れして頂き、ようやく製品化できたのですが、今度は価格面で市場の認識とかけ離れておりなかなか受け入れてもらえませんでした。ただ、購入いただいた方からは幾度となく感謝のお手紙やお褒めのお言葉をいただいておりましたので、ここまでなんとか続けることができました。棕櫚産業の再生を始めた当初、気に留めてくれる人はいませんでしたが、プロジェクトを山の職人さんが手伝ってくれるようになってからは、徐々に話が広まり、今は協力していただける人も増えました。今後は新たに棕櫚の植林を始め、新しい技術を取り入れて可能性を広げたいと考えています。販売に関しては、海外市場も視野に入れていきます」


「コト」部門:NextCommonsLab遠野 BrewingTonoチーム岩手県遠野市(コラボ企業:キリン株式会社)

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概要:遠野市、市民・市内事業者、NextCommonsLab遠野、遠野醸造
~ビールの里・遠野に住む 誰もが主役のまちづくり~


ホップ生産者が減少する遠野市において、「ホップの里からビールの里へ」を共通のビジョンとして新しいまちづくりに挑戦。実現にむけての参加型プラットフォームを立ち上げ、行政・市民・民間企業・移住者などの関係者が協働し、ビジョンの具現化に取り組んでいる。
クラフトビールの原料としての国産ホップの領域を超えて、大事な地域資源としてオンリーワンの価値とコンテンツ創りを実践している。


受賞者コメント
「行政、市民、民間企業が文字通り一体となってビールの里づくりを始めています。ビールの里に繋がる活動に積極的に挑戦し、それを仲間が手伝ったり応援をしていくことで活動の場が広がり、ホップ収穫祭などは昨年6000人を超える来場を達成しました。ビアツーリズムに参加されたお客様は、ホップ畑に到着すると歓声が上がり、そこからはビールを片手に終始笑顔。"こんな体験はここでしかできない、また来年も絶対に来たい"と多くの方に言っていただけるのが何より嬉しいですね。今年、ビールの里を目指すための新たな仲間の募集を始め(https://note.mu/brewingtono/n/n6540fe741cd4)、春には街中に醸造所ができるので、その場を起点にビールの里に向かうための小さな挑戦を積み上げていきたいです」


地方創生大臣賞:SILMORE(シルモア)/愛媛シルクプロジェクト(コラボ企業:株式会社ホンモノ・ジャパン)

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概要:"SILMORE"は国内で生産される繭を使用したシルク製品ブランド。シルクの持つ大きな可能性を信じ、ストールやタオル等の繊維製品、並びに、シルク由来の保湿成分を配合した石鹸・ボディソープなどの化粧品雑貨を展開している。ふるさとの素材を核としながら、県内外問わず地域を盛り上げたいと「志」を共にする優れたメーカーと製品の共同開発を展開。シルクをきっかけに、地域の産業を活性化させる地域共創(Co-Creation)プロジェクトになることを目指している。


受賞者コメント
「私たちは"新しいシルク産業の創出"を目指し、その第一弾として国産シルク化粧品雑貨ブランド『SILMORE(シルモア)』を立ち上げました。シルクは"着てよし、塗ってよし、食べてよし"と様々な分野への可能性を秘めた原料です。タオル・スカーフ等の繊維製品、化粧品雑貨、食品へと国産のシルク原料を使った商品化を行い、made in Japanのシルクを使った製品の魅力、ストーリー、新しい可能性を伝えたいです。養蚕農家が激減する中"新しいシルク産業の創出"を目指し、今後繭の需要が増えることを発信していきます。西予市では、地域外からの移住も含め、新たな養蚕農家が増えました。大洲市では、養蚕農家のノウハウを事業継承する検討が始まり、県内外からの移住者を募って、養蚕農家を他の農作物(柑橘類等)との兼業農家としてサポートできないか考えています。今まで、新たなシルク産業の可能性を見出し、日本の養蚕業を増やすという想い、志に賛同いただいた愛媛県内外の地域やメーカーの皆さんとプロジェクトを進行して参りました。どのような情報を収集し、どのような人と出会えばよいのかもわからない状況の中、スピードを持って商品開発を進めていくことは難しいことでした。結果的には、愛媛県という枠にとどまらず地域内外の方々を巻き込みながらプロジェクトを推進してこられたことが今日へと繋がっているのだと考えています」


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愛媛シルクプロジェクト:伊勢谷友介氏コメント
「俳優をやっている立場なのに、こういう側面をしっかり評価して頂いた自体が稀有で、すごく誇りに思います。リバースプロジェクトとして"人類の消費の在り方"をこれまでも多岐にわたり提案してきたのですが、今回は新たな挑戦でした。廃れつつあるシルク産業をリニューアルしてやっていく...そのプロジェックト自体が評価されたことは非常に嬉しいです。このアワードは、売れる商品をただ表彰するのではなく、今後の未来における社会のありかたとして、モノの作り方ヒトのありかた、コトの起こし方を評価しているところに共感しました。今後僕らが重要視しなくてはならないことが明確化されるのは素晴らしいと思いますし、地域の皆さんを元気づけてくれる...そんなアワードなのかなと思っています」


苦労と長い道のりを経て、少しずつプロジェクトを形にしていった受賞者たち。その感動のストーリーには、努力と汗と涙、そして何よりも大きな"人々の絆"が見え隠れする。


最後に審査員の増田氏が、来年度のイベントに向けてこんなエールを送ってくれた。


「今自分たちがやっていることについて自信を持って頂きたい。皆さんには"その地域にしかないことをやっている"という誇りを持って取り組んでいただきたいです。その際、"自分たちが今、他とどう違うことに取り組んでいるのか..."そこを忘れずにうんと頑張って突き進んでほしいと思います。単にやり方だけを見てマネるのではなく、選ばれたチームを自分たちに置き換えて考えることができるような...そんな場になればいいかなと思っています。プレイヤーの皆さんには、今回受賞したプロジェクトの背後にある血と汗と涙みたいなものを感じ取ってほしいと願います」


新たな可能性や事業展開を模索するためにも、ぜひ来年度の「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」に応募してみてはいかがだろうか。

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「地方創生賞」「政策奨励賞」の受賞名品はこちらから


ふるさと名品オブ・ザ・イヤー

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