経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年5月21日放送
命を削って命を守った政治家~山本孝史 命の決断~
詳しい内容
<ドラマVTR>
余命半年の命を法律作りにかけた政治家がいた。2006年5月、参院議員・山本孝史は、参院本会議に登壇し、自らががん患者であることを告白、がん対策基本法成立を訴えた。山本の告白は勇気ある決断として、法案成立へ向けた原動力になった。その後、胸腺がんが進行し衰弱した山本はさらに体に鞭打って、死の直前まで弱者のための政治家として抜いた。2人に1人ががんにかかり、3人に1人が命を失う時代である。人は限りある命をどう生きるべきなのか、考える機会にしてもらうため描いた番組である。


<スタジオ>
スタジオにはがん患者として闘病を続けながらジャーナリストとして活躍する鳥越俊太郎を招き、がんを受け入れてどう生きるかを語る。
場面写真
キャスト紹介
山本孝史役 妻のゆき役
田中健 大場久美子
大浜報道キャスターのあとがき
「山本孝史氏の決断」

末期ガンに侵されながらも、残りの人生をガン対策に捧げた故山本孝史氏(元参院議員)の決断。
過酷な境遇を思うと本来ならば同情すべきなのかもしれませんが、
むしろ羨ましいと思う気持ちが勝ってしまいました。
自らの人生の意味をこれほどまでに、はっきりと見出して一生を終える。
彼がいなくなったあとも、その思いを受け継ぐ人たちがいる。
簡単に真似のできることではありません。

日本の政策決定過程を見ていると、当事者の意向が必ずしも反映されないことが多い。
雇用対策にしても、社会保障対策にしても、
前例を踏襲しながら机上で作り上げる政策にはやはり限界があります。
理屈の上では筋が通っていても、実際には思うように機能しない政策が
いかに多いことか。
山本氏が「がん対策基本法」を作る過程でこだわったのが、ガン患者やその家族が
政策の立案にかかわれる枠組みをつくることでした。
がんの当事者だった山本氏の思いを誰かが引き継いでいけるような仕組み作りだったように思える。

本来、命を守るための政策は最優先されてしかるべきであるのに、現実には
優先順位が高いとはいえない状況はなぜ生まれてしまうのか?
我々自身の価値観を山本氏に問いかけられた気がしました。