経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」

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2009年8月27日放送
「まずい」を「うまい」に変えたポカリスエット 大逆転のドラマ
詳しい内容
<ドラマVTR>
今からおよそ30年前に健康飲料市場を確立し、いまだ売れ続けている ロングセラー商品がある。大塚製薬の「ポカリスエット」だ。
大塚製薬グループは初の炭酸入り栄養ドリンク「オロナミンC」、 初のレトルトカレー「ボンカレー」など、今までにない商品を開発し、ロング セラーに結び付けてきた。一体その秘密とは何か?その全貌をドキュメンタリ ードラマとして描いていく。
「ポカリスエット」の開発は3代目社長、大塚明彦(辰巳琢郎)の「汗の飲料 はできないかな?」という一言から始まった。
「味の天才」と呼ばれる技術部長、播磨六郎(山田明郷)と若き開発者、 高市晶久(賀集利樹)の2人がその開発に取り組んだが、今までにない飲料の 開発のため、その作業は苦闘の連続だった。ある者はサウナに通い、そして、 ある者は山に登った。
しかし、1000種類もの試作品を通してようやく出来上がった製品も役員た ちに「まずい」「売れっこない」と批判されてしまう。
さらに消費者からも「中途半端な味」「「甘くないからおいしくない」と当初は 受け入れてもらえなかった。
しかし、大塚明彦社長は、開発者たちを信じ、驚きの決断を下す。
当初誰しもが売れないと思った「ポカリスエット」をどうやって大ヒットに結 び付けたのか?「まずい」を「うまい」に変えたポカリスエット 大逆転のド ラマをダイナミックに描く。
場面写真
キャスト紹介
大塚製薬社長
大塚明彦 役
開発者
高市晶久役
技術部長
播磨六郎役
辰巳琢郎 賀集利樹 山田明郷
大浜報道キャスターのあとがき
「ポカリスエットの思い出」

ポカリスエットの発売は私が小学生の頃でした。
買い食いするほどのお小遣いは貰っていなかった私にとっては自動販売機でジュースを買うのは一大イベントでした。
その日がやってきたのは、高尾山への遠足の日でした。
300円ほどのお小遣いを握りしめての遠足です。
頂上でお弁当を食べ、アイスクリームを買う友人たちを尻目に
私は売店でポカリスエットを購入しました。
馴染みのないデザインになんだか心惹かれました。久し振りの買い食いに
若干興奮もしていました。
はじめてのポカリ体験・・・・
ドラマでも当時の状況が再現されていましたが、経験したことのない味。
確かに不味く感じました。意気消沈しました。友達に結局あげました。
クラスの中でもちょっと先行く、おしゃれな加藤君にあげました。
おいしいと言って飲み干す姿に、なんだか憧れたのを覚えています。
先端の飲料に味覚が付いていけなかった自分がなんだか格好悪く感じたのです。

気がつくと、いつしかクラスのなかでもポカリは定番の飲料になっていました。
運動会の水筒にお茶ではなくポカリを入れてくるわけです。
確かジュースは禁止されていて、ポカリはジュースじゃないんだという理屈が
まかり通るようになってました。

商品を認知してもらうための、無料配布作戦。当時の私が知る由もありません。
でもいつの間にか、本当にいつの間にかポカリは当たり前の飲料になっていたのです。
あんなに不味かったのに。
新しいモノへの憧れが、不味いと思う少年の感覚を凌駕したのではないか。
そんな風にも思うのです。