SUPER GT +(スーパーGTプラス)

毎週日曜 夜11時30分~

 

国内最高峰のモータースポーツ・SUPER GTにスポットを当てその魅力や見どころを存分に伝えていく。 GT500、GT300の全戦レポートはもちろん、SUPER GTのスターや監督、メカニック、タイヤマンなどレースを支えるマエストロにも密着! SUPER GTの世界を初心者にも分かりやすく伝えていく。

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2017/9/17 O.A. ♯322「スーパーGT第6戦 鈴鹿1000キロファイナル大特集」

話題のクルマの実力を、サーキット全開走行で見極める!

大好評!ニューモデル公開インプレッション。

ゆーびーむ:ゲストの方を紹介しましょう スバルBRZ山内英輝選手です

中尾:山内選手とインプレッションしていくクルマはこちらです

スバルWRX STIですけれども

山内:僕がニュルで走っているクルマと一緒なんですけど このクルマのことは何でも聞いてください

世界一過酷と言われるサーキット、ドイツ・ニュルブルクリンクで

開催される24時間耐久レース。

そこで、4度のクラス優勝をあげ、その名を世界に轟かせてきたスバルWRX STI。

GT300で戦う山内英輝も、昨年このマシンでニュルを制した。

今回のニューモデル公開インプレッションは、市販型WRX STIの最新モデルを徹底チェック。

ニュルで鍛え抜かれたWRXは、とんでもない進化を遂げていた。

中尾:これ良いですね

さらに激闘の鈴鹿1000キロのもうひとつの物語、敗者のバラード。

山本:クルマの調子は良いんですけどね なかなか結果に結び付けられなくて

レイブリック山本尚貴が流した涙のわけとは?

そして大注目!ジェンソン・バトンの実力を大解剖!

誕生から25年。常に走りを追求し進化を続けてきた

スバルが誇るスポーツセダンWRX STI。

6月にマイナーチェンジを受けたばかりのこのモデルには、ファンも熱い視線を送っていた。

ゆーびーむ:スバルの魅力って

観客:AWDはいつでも安心なんで 普通の乗用車とは違うと思います

注目の最新モデルの実力を、丸裸にしていく。

中尾:早速 見た目の印象どうですか?

山内:すごい好きなんですよね 僕自身も実は欲しくて 今レヴォーグに乗っているんですけど

自分で購入しようと思っている位良い

中尾:レヴォーグはあんまり好きじゃない?

山内:違うんですよ あれはファミリーカーというか・・・・

中尾:走りがね レヴォーグとは全然違いますよね

山内:フロントスポイラーが変わってまして 空力を考えて 6月20日のマイナーチェンジで変えてますね

中尾:カッコいいですよね

ゆーびーむ:カッコいいですね

さらにフロントブレーキが強化されブレーキパッドを押すポッドが、4つから6つに増え、制動力も向上している。

山内:片側3つで抑えてくれるので、より止まりやすい イメージ的に最初にグッと効いちゃうイメージあるんですけど

そこも全然コントロール制がしやすくて しっかりリリースの時も残してくれるというのか

コントロールがしやすくなっているので

デフを機械式を電子式に変えてましてより精密にコントロール出来るようになってまして

今年のニュルもそれを取り入れているんですよ

デフとはデファレンシャルギヤの略で、コーナリング時に生じるタイヤの回転差に応じて

前後輪のトルク配分を振り分け曲がりやすくする装置。

これが電子制御になったことで、前後トルク配分をスイッチ一つで変更できるようになった。

回頭性重視か、安定性を重視するのか、状況に応じて4つのモードを選択できるのだ。

続いて中尾がインテリアをチェック。

中尾:ちょっと僕 座らせて頂いていいですか? いいですね

山内:速く走れそうな 感じしませんか?

中尾:凄くシートのホールド性が良い でもきつ過ぎないから

山内:実際 ハンドルを切っていくと ホールド性が高すぎるとあたっちゃうじゃないですか

4m60に満たない全長だが5人のり。後部座席も十分な広さが確保されている。

中尾:続いてエンジンルームですけれども

ゆーびーむ:2リッター水平対向4気筒ツインスクロールターボとなっています

スバル伝統の水平対向エンジンに6速マニュアルトランスミッションが組み合わされ

308馬力を発生。最大43キロのトルクが底回転から発揮される。オートマチックの設定はない。

中尾:より低い位置に

山内:低い位置にすることによって クルマを性能良く出来るので やっぱりロールが多いと

ドライバーは不安な要素が出てくるので そういった所を低重心にしてより走りを磨いていく所が

スバルの一番の魅力かな

グレードは二つ。上級モデルのタイプSで406万円。

山内:この金額でこういう走りの性能とか 街の中で安心して走れるのは中々ないと思いますし

中尾:僕はやっぱり ここで買いと言いたいんですけど そうしてもその走りの方をね 見ないと

せっかくサーキットで公開インプレッションしてるから ちょっとこれサーキットで走らせましょうよ

山内:よろ魅力が伝わると思います 良かったと思ったら

中尾:買って下さいよ

WRX STIの実力をレーシングドライバーが、サーキット走行で見極める。

果たしてニュルで鍛え抜かれた技術の真価はいかに。

サーキットはアップダウンが激しくタイトコーナーの連続するスポーツランド菅生。

中尾:僕思うんですけど、このクルマ4輪駆動じゃないですか

このサーキット絶対適してますよね

山内:本当にみんな乗って貰えれば分かるんですけど こんな外で回っているのに

ほんとにそんな感じないんですよ

まずは発信加速をチェック。

中尾:やっぱり加速感が良いな 1コーナー入りましたけど安定してる

これやっぱり4輪駆動だからですか?

山内:そうなんですよ

中尾:本当にリアが出る不安がないですね

山内:縁石も全然乗っていけるんですよ

中尾:ただ四駆だと、どうしてもアンダーステアが出やすい

山内:ちょっと出やすいですね なのでセンターデフの調整が出来るんですよ

僕らのニュル車も同じでアンダーステア強いなと思ったら

センターデフを調整して良く曲がるようにする

高速域の安定性が欲しい時も調整できる

回頭性重視か、安定性を重視するかを簡単に変更できるのは

コースが複雑なニュルでは大きな強みとなる。

レースで培われた技術が市販車に生かされているのだ。

続いて時速200キロからバックストレートエンドで一気に減速

強化されたというブレーキ性能はどれほどのものなのか?

中尾:ブレーキもすごい良いですね

山内:効きが良いですし、安定して止まりやすい

中尾:無理に止まっていない感じがする これは凄いや

サスペンションはビルシュタインの専用チューニング。足がよく動いているのが見て取れる。

山内:初心者でも絶対 楽しんで走れますし

これだけ安定してたら自信を持って攻められる

雨降ったら 他のクルマより安定性がある ニュルでも荒れた展開の方が僕らは絶対的に強いんです

中尾:一般ユーザーは路面状況が悪くなった時にドキッとするのが減りますよね

中尾はWRX STIの操縦安定性とその技術進歩に驚いていた。

中尾:イヤー これは良いですよね だってズーッとしゃべってられましたもん

怖さがないから 普通サーキットだったら怖さあるじゃないですか?

それがすーっと

壮絶な戦いがもたらす光と影。敗者のバラード。

鈴鹿1000キロを戦い抜いたレイブリックNSX山本尚貴は、

マシンを降りることなく、一人悔しさをかみしめていた。

優勝候補の一角として期待されたレイブリック。しかし勝利を手にすることはできなかった。

中尾:今回の敗者のバラードは、レイブリック山本尚貴 勝つことを諦めず最後の最後まで

バトルをし続けました その彼の悔しさの裏には何があったのか?

6位スタートだったレイブリックは、ピットアウトのタイミングが悪く、

一時最後尾までポジションを落としてしまった。

しかしマシンの調子は上々。みるみるうちにポジションを挽回していく。

実況:100が出るか デグナーカーブ前に出た―

山本とパートナー伊沢拓也の目には勝利しか写っていなかった。

そして終盤、山本は3位デンソー平手晃平の背後につける。

平手の巧みなブロックに阻まれなかなかポジションを奪えないまま、

バトルは10周以上に及ぶ長期戦へと突入。これで優勝が遠のいてしまった。

実況:最終コーナー並んだ サイドバイサイド そして前に出たのは

レイブリック 山本尚貴 3番手だぁ

力を尽くし勝ち取った3位表彰台。見事な結果と言っていいだろう。

しかしマシンを降りた山本は崩れるように地面に座りこむ。悔しさをかみしめていた。

中尾:率直な感想は如何ですか?

山本:クルマの調子はいいんですけどね 中々結果に結びつけられなくて

中尾:山本選手の熱いバトルというか最後の最後までプッシュし続ける所は 僕の中では悔しさよりも

凄いなっていう思いの方があったんですけど ご自身の中では悔しさの方が強いですか?

山本:そうですね これだけの速さがあって抜けなかったというのは平手選手も上手い事抑えてましたし

決め手も中々見つけられなくて あそこでロスしちゃったことが23号車を捉えられなかった

ホンダにまた先を越されたというのが 悔しいです

山本は、ホンダのエースチームを任され

開発ドライバーとしてNSX-GTを仕上げてきたという自負がある。

しかし今シーズンホンダで勝利を手にしているのは ARTAと、エプソン。

2戦連続でホンダが優勝を飾るなか、結果を残せていないエースチームのレイブリック。

山本は、その責任感から自分を責めていたのだ。

山本:やっぱり勝ちたいから みんなと頑張りたいと思います

今シーズンは残すところ2戦。

レイブリック山本は、表彰台の真ん中で笑うことはできるのか

7万人の観衆が集まり大いに沸いた鈴鹿1000キロ。

現役F1ドライバー、ジェンソン・バトンが電撃参戦し、ファンはバトンの一挙手一頭足に熱い視線を送っていた

しかしF1ドライバーとはいえ

初参戦となるスーパーGTに対応できたのだろうか?

GTプラスはバトンのGT500デビューランとなる、公式予選Q1のアタックに注目した。

GTドライバーと共にバトンの車載映像を徹底的に検証。

モチュール松田、ワコーズ大嶋、ARTA野尻は、バトンの走りをどう見るのか?

バトンが予選を走ることが明らかになると、ピット前を大勢のカメラマンが取り囲むという異例の事態となった。

予選が近づくにつれ、サーキットは期待と興奮で覆い尽くされた。

中尾:すごく自然体だね 気持ちを高ぶらせたりするのかと思ったけど

そして注目の予選スタート。

バトンがアタックに入ったのは、ライバル同様コースインから3周目。

タイムは1分48秒588。F1よりも500キロも重たいマシンを駆り

スーパーGTを戦ってきたトップドライバーの中で、9位に入ったのだ。さすがだ。

このアタックを見たGTドライバーたちは皆、バトンの走りのある点に着目していた。

大嶋:凄い攻めてるな

野尻:凄い攻めてるというのが第一印象

中尾:攻めてるななんですね

バトンがGT500のマシンに乗ったのは、2回のテストと予選前の公式練習のみ。

慣れないGTマシンで見せた、攻めの走りに驚いていた。

野尻:鈴鹿は高速コーナーばかりなんですけど、その高速コーナーですごいカウンターを当てていた

僕はあんなに攻められないです 怖い

野尻が指摘したのは「カウンターステア」の多さ。

カウンターステアとは、コーナーでリアのグリップが失われ横滑りしてしまった際に

ステアリング操作によってマシンの挙動を修正すること。

この動きが多いということは、バトンがマシンのもてる力を100%引き出すべく

常に限界域でプッシュを続けていたことを表している。

中尾:行けないですか? そこまでの攻め

野尻:普通はそこまで行けないです 慣れていないクルマに乗って その時のコンディションを

知るのも初めてで タイヤがどういうパフォーマンスを示すのかも分からない状態で

それであれだけ 1コーナーに入ってS字コーナーでは限界をつかんでいたように見えたんでそれは凄い

映像からもバトンのアグレッシブさがわかる。

松田:GTカーであそこまで攻めると、逆に遅くなってる部分もあるんですけど

でも攻め方が横に滑っているだけじゃなくて クルマを前に走らせているのが上手いと思いました

ではバトンはGTマシンをどう感じたのか?

バトンと共にF1で戦った経験を持つ山本左近が聞いた。

左近:F1マシンとGTマシンの違いはどこに感じますか?

バトン:一番の違いは、GTマシンはオーバーステアしてしまう事かな これには慣れていない

F1はグリップが非常に安定しているけど GTはスプーンカーブでリアが激しく動く

リアが滑るのはGTマシンが、F1マシンよりダウンフォースが少ないうえに、

重さが1トンを超えるため。バトンは限界域で走りながらマシンにアジャストしようとしていたのだ。

バトン:完璧になるには 時間がかかるだろうけど 僕はかなり経験豊富だから

すぐにフィーリングはつかめる 良いレースになる事を期待しているよ

迎えた決勝。バトンは第2スティントと第5スティントを任された。

鈴鹿1000キロ決勝。バトンは人生初のドライバーチェンジを難なくこなしピットアウト。

そこで驚くべき走りを見せた。

それはピットアウト直後、アウトラップの驚異的な速さ。

車載映像をもとに、1回目のピット後のGT500十五人の

タイムを算出したところ、バトンのタイムは、モチュール松田、ウェッズ国本に次ぐ3番手の速さだった。

タイヤウォーマーを使うF1で戦ってきたバトンにとって、タイヤが冷えた状態でレースをするのは、これが初めて。

いかなる状況でもマシンをコントロールして見せるのは、ワールドチャンピオンならではのドライビングスキルの高さといえる。

バトンと争ったワコーズ大嶋は、バトンの背後に張り付き、その走りを見ていた。

大嶋:レースになるとGT300の処理 遅い車を抜きながらのレースはやった事がないと思う

かなり苦戦していましたよ ダメ!そこに行っちゃ!というのを繰り返してた

パワーの異なるGT500とGT300が混走するのが、スーパーGTの難しさ。

当然バトンに取ってこれも初めての経験。

スーパーGT初参戦を終えたバトンは、こう語った。

バトン:あんなに沢山のクルマと走ったのは初めて GT300の後ろでダウンフォースを失ってしまった

ここでは多くを学ばせてもらっている だから最高だよ

ジェンソン・バトンは、新たなステージに、スーパーGTを選ぶのだろうか?

レギュラー参戦してくれたらと期待は高まる。そしてそれは多くのファンが待ち望んでいるに違いない。

ついにホンダNSX—GT3が鈴鹿で走った!

8月26日 鈴鹿1000キロの前夜祭で、ホンダ NSX—GT3の国内初走行が行われた。

このマシンは、来季スーパーGTにも参戦すると噂される。戦う姿を早く見てみたい

8月25日、松田次生と小暮卓史が鈴鹿警察署を表敬訪問。

モータースポーツを通じて、交通安全の普及と事故防止に協力することを誓った。