SUPER GT +(スーパーGTプラス)

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国内最高峰のモータースポーツ・SUPER GTにスポットを当てその魅力や見どころを存分に伝えていく。 GT500、GT300の全戦レポートはもちろん、SUPER GTのスターや監督、メカニック、タイヤマンなどレースを支えるマエストロにも密着! SUPER GTの世界を初心者にも分かりやすく伝えていく。

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2017/3/19 O.A. ♯297「トヨタ86とスバルBRZ買うならどっち!?」

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中尾:兄弟車 トヨタ86 VS スバルBRZ
   買うならどっちだ!
   ということで今回は、86、BRZのスペシャリストに来ていただいております。
   お馴染み谷口信輝選手です。

今シーズンもグッドスマイル初音ミクAMGでGT300クラスに参戦する谷口信輝
GTプラスではキング谷口の愛称でも知られる。

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中尾:谷口さんは86/BRZレースで2度のチャンピオンに輝いて
   そしてご自身でも86オーナーですからこの2台に関しては精通していると言っても
   良い。
谷口:そうですね。特にワンメイクレースはその車の隅々まで知っていないと勝てないので
   かなり詳しいですよ。

今回は昨年マイナーチェンジとなったトヨタ86とスバルBRZを徹底比較。

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中尾:発売から5年を迎える86とBRZですが、街でもよく見かけます。
   正直、違いがわからないんです。違いってあるんですか?

谷口:正直ありますよ。違いはありますが中々この2台を同じ時に同じ場所で乗り比べると
   いうことは一般の人はないと思います。
   今日は2台乗れるということで、違いはわかると思いますよ。
中尾:それではそこを深く追求して、僕が「もしも買うならどっちかな」という目線で見て
   いきたいと思います。

トヨタ86の最強モデルGTリミテッド
それに対抗するように発売されたのが、スバルBRZ GT。

プロの目線で比較すると、わからなかった2台の違いが浮き彫りに!
今夜 全てが明らかになる。

中尾:こちらにトヨタ86GTリミテッドとBRZ GTをご用意しました。
   素朴な疑問ですが。

【中尾の疑問 その①】
中尾:この2台ってそれぞれ別の工場で生産されてるですよね?
谷口:いえ、同じなんです。
   トヨタ86はスバル製です。

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そう、実はトヨタ86もスバルの群馬工場で生産されている。

中尾:じゃあ 違いが出ないですよね?
谷口:若干見た目も違いますけど、主には味付け(セッティング)が違う。

【中尾の疑問 その②】
中尾:味付けを変えるんだったら、最初から違う車を出せばいいですよね。
谷口:そうなんですけど、トヨタは以前までMR-Sとかスポーツカーがあった、
   またトヨタがスポーツカー出したいんですけれども、1から作るのには開発費用が
   かかる。
   スバルはスバルで、この手のスポーツカーは無かった。
   でも中尾君も知ってる水平対向エンジンというスポーツカーに向いているエンジンは
   持っていたんで、そこでトヨタとスバルが握手して共同開発するということで作った。

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低く広いワイド&ローの面構えとなった新生86。
ニュルブルクリンク24時間レース参戦から
フィードバックされた技術を投入して作り込まれた。
エンジンの最高出力は従来よりも7馬力アップの207馬力.、これはBRZも同じ。

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中尾:見た目は分からないですね。
谷口:ヘッドライトが全然違うじゃないですか。
中尾:言われたら分かるくらいですね。
谷口:おおまかな形は似ているけど、中身が全然違う。
   バンパーも違う。

谷口が所有する先代の86との違いは。

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谷口:古いモデルでいうと、元々BRZはヘッドライトの中にウィンカーがあったけど
   86はヘッドライトの下にウィンカーがあった。
   それが車高を下げる規制になっていたけど、ヘッドライトの中にウィンカーを
   取り込んだことで、車高下げ放題になった。

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サイドフィンにも2台の違いがある。BRZが2本なのに対し86は1本。

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86GTリミテッドにはリアスポイラーが標準装備されている。
また両車、リアピラー取り付けのスポット溶接がより細かなものとなった。
いわゆる「スポット増し」がなされた。

谷口:溶接ポイントを増やすのが「スポット増し」でボディ剛性が増す。

続いてインテリアを比較。

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谷口:大きく変わったのがメーターの横に液晶モニターがついたこと。
   これは前期モデルには無かった。

BRZと共通の新デザインのメーターパネルには
Gモニターやパワー・トルクカーブがデジタル表示される。
さらに谷口が悔しがるほどの進化が。

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谷口:ハンドルが前は楕円じゃ無かった。
   楕円になると握りやすい。
中尾:見ているところが細かいですね。
   マニアだ。

本革とアルカンターラで構成されたシートは適度なホールド性を確保している。

86の印象を忘れないうちにBRZへ移動。
シートは基本86と同じ。しかし、赤いステッチとロゴマークで差別化を図っている。

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中尾:ステアリングの素材は同じですか?
谷口:ステッチの色の使い方以外は一緒かな?
中尾:僕はこの赤いステッチのあるBRZのシートの雰囲気の方が好きですね。

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最強と言われる最新の86とBRZ。
フロントマスクにその違いはあったがリアビューからはその違いはほとんど見受けられない。
スバルBRZ GT、最大の特徴は足回りにモータースポーツでも活躍する 
ZF製のザックスダンパーとブレンボ製のブレーキシステムが標準装備されている点。
86は標準装備ではなく…。

中尾:86もオプションで装着可能で同じ様にできる。
   86は色々ついていなくて319万円。
   対してBRZは色々ついていて332万円。
   86をBRZと同じ装備にしたら339万円。
谷口:悩んでる人は7万円安いBRZになるかもしれないですね。
   中尾くんは今のところどっちがいいの?
中尾:今の所はBRZですね。
   これ乗ったら変わるかどうかは楽しみですね。

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まずは86から試乗。ドライバーは86を愛する谷口。

谷口:ファイナルギアが4.1から4.3に変わった。

ファイナルギヤとはカタログにも載っている最終減速比のこと。
数値が大きいとエンジン回転数が高い低中速重視で小さいと高速重視の設定となる。
つまり新生86は低中速重視。当然BRZも同じ。

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谷口:加速が前のモデルより力強くてトルク感がある。

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谷口:足も前よりよく感じる。
   すごく進化したポイントはこのトラックモード。
   制御が細かくなってちゃんとドライビングのアシストをしてくれるようになった。

続いてBRZへ乗り換え。はたして86と何が違うのか!?

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谷口:あれ?なんか。
   86とフィーリングが違う感じだなぁ。
中尾:今出だしが助手席でもわかるくらい感じが違ったのは何ですかね?
谷口:どう違ったの?
中尾:遅いと思った。
谷口:俺も思った。86の方が出だしが速いと思った。
   でもそこは違わないはずだから気のせいでしょう。
   若干エンジンの吸気音が大きい気がする。
   足回りの味付けが全然違う。
中尾:表現として正しいかどうか分からないですけど、86と比べてのそっとしている。
谷口:正しい。
   ロールスピードがBRZの方がゆっくり目にしてある。
中尾:違いを感じましたね。

ここで谷口の心境に意外な変化が!

中尾:谷口さん絶対86の方が好きですよね?
谷口:今日ここで乗っている分にはさっきの86の方が楽しかったかなぁと思う。
   このザックスダンパー(BRZ)の方がおしとやか。

ブレーキ性能に違いはあるのか?

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谷口:86のノーマルキャリパーだと温度をあげきっていないブレーキでも効くんですけど
   BRZみたいな大きいものの方が余力があるので間違いなく、最初からこのブレーキ
   セットを選んだ方がいいです。

ここから、確信へ“車の味付け”の違いは。

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谷口:運転が楽な方向、車が暴れにくい方向なのがBRZ。
   スポーツカーらしさを楽しんでキビキビ行く感じは86。
中尾:それが味付けの違い。
谷口:BRZはダンパーがしっかり効いているので足自体の性能はBRZの方が良さそう。

中尾:助手席でも違いは感じたんですが、今回は僕が買うならどっちですから、
   乗ってみたいと思います。
   助手席でも違いはわかった。

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中尾:楽しいじゃないですかこの車。
谷口:これ全然コーナーをせめているわけではないんだけど、これで楽しいと思える車は
   すばらしい。
中尾:まだBRZ乗っていないから比較は分からないけど、86は楽しい。
   軽快な感じがします。ハンドルをきりたくなる。
   前乗った感じと違うなぁ。

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中尾:BRZの方が音が派手。この音はすごくいい、
   コーナーを曲がっている感じも、こっちの方が曲がりやすい。
   普通に楽に曲がっている。
谷口:普通っていうのも大事な要素。

86・BRZ、買うならどっちだ!中尾の心に刺さったのは?

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中尾:谷口さんが86を選ばれたのはなんでなんですか?
谷口:元々スポーツカー乗り始めたのが、トヨタカローラレビンAE86だったので
   86に並々ならぬ思い入れがある。BRZと比較して買ったわけではない。
中尾:僕が買いたいのは、86ですね。
谷口:どういったところが?
中尾:ハラハラドキドキさせてくれたのが86だった。
   BRZは割と落ち着いていましたね。
   この手の車をいっぱい作って欲しいですよね。
   そしたら車に興味がなかった世代も興味持つと思う。

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3月1日、2日。スーパーGT開幕の舞台となる岡山国際サーキットで
レクサスがテストを敢行。

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ついにGT3車両としてデビューするRC F GT3も加わり、
入念な走り込みが繰り返された。
気になるのは、GT500レクサスのニューマシンLC500の実力。
このあと開発ドライバー立川祐路が、ついにマシンについて語った。

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立川:RC Fで3年間つちかってきたものをLC500につぎ込んでいるので
   最初から順調にいっている。

2日間でトップタイムをマークしたのはチャンピオン、デンソーサード。
さらにゼントセルモ、ワコーズもレコードタイムを上回る1分17秒台をマーク。
速さの理由の一つが新たに舗装されたた岡山サーキットの路面。
これが開幕戦のポイント。当然、この路面に関するレースデータはない。

立川:ダウンフォースが減っているので本当は遅くなるはずが路面のグリップでタイム的に
   は速くなっている。
   速くなるのはいいんですけど、グリップする分タイヤに対する攻撃性は高い。

テストには日産からヨコハマタイヤを履く近藤レーシングが参加。
先日のセパンテストではGT-R勢の中でトップタイムを叩き出し
好調ぶりをしめした。

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佐々木:GT-Rとしては仕上がりはまだまだなので、
    これからもっと開発していかなければならない。
    タイヤとしてはすごく良いものが出来てきているので楽しみですね。

昨年ヨコハマタイヤは近藤レーシングが2勝、
ウェッズスポーツが1勝と強さを見せた。今シーズンもタイヤの仕上がりは上々のようだ。

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さらに佐々木とJPオリベイラの新コンビは近藤真彦監督の評価も高い。

近藤:このカップリングは一番良い。

佐々木:僕とJPさん見た目は全然違うけど、ドライビングスタイルはすごく似ていて、
    ブレーキングを攻めるというよりはしっかり曲げて高いポテンシャルのまま
    コーナーを速く走るという走りの共通点があるのでセッティングも似ている。
    しっかりダウンフォースを支えて2人とも走れていると思います。
    2人で3勝するという目標を掲げているので3勝してしっかりポイントを取れれば
    チャンピオンは違いと思う。

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GT300では星野一樹と高星明誠のコンビ復活となった
BマックスGTRが速さを見せた。

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マークX MCはシェイクダウン後初の本格的なテストを実施。

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2台体制となるLMコルサRCF GT3は中山雄一と坪井翔の若手コンビがテストに参加。
マシンについて中山は…。

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中山:第一印象としては箱車というよりはフォーミュラに近い。
   エンジンはトルクが太くて低速から中速への加速がパワーがある。
   高速コーナーでの安定性がしっかりしているのでそこが武器になると思います。