すけっち

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2017

2月3日 #145 『藝大アーツ・
スペシャル2016
障がいとアーツ』 


2016年12月3日・4日の2日間、東亰・台東区上野の東京藝大学奏楽堂で開催された「藝大アーツ・スペシャル2016 障がいとアーツ」。2011年にスタートした東京藝術大学主催のイベントで、障がいの有無にかかわらず芸術の可能性を探求するプログラムには、国内外のアーティストが参加し、ワークショップ、コンサート、トーク、ダンス、展覧会などが行われる。
東京芸術大学COI拠点・新井鷗子特任教授は、「人間の多様性というか、いろいろな価値観、物差しがあるということに気づくきっかけになれば」と語る。

オーケストラの演奏に合わせて、ホールのスクリーンに登場し、ホールロビーに展示されたのは、“未確認かいじゅう ゆきパロ”。 “ゆきパロ”を彩るのは、画が描かれたいくつものプラスチックの板。横浜市と台東区内の特別支援学校・学級の生徒たちが描いた「プラ板」だ。

「プラ板」に思い思いの画を描いていく子どもたちの姿に、先生はこう話す。「表現することに躊躇がないのが凄い素敵。こんな絵を描いたら恥ずかしいんじゃないかとか考えてしまいがちなのだけれど」「何をやってもいいという場を与えると、集中の仕方が違う。凄い表現ができる。こういう子どもたちに居場所を作るのが芸術の仕事だと思う」。

ホールでは、ベートーベン作曲「交響曲第9番」の演奏も行われた。第4楽章の合唱をドイツ語で歌ったのは、八王子特別支援学校高等部の生徒22名。半年間、練習を重ねてきた。
吉田真理子校長は言う。「子どもたちが繰り返し歌うところの歌詞には凄く深いメッセージがある。あの子たちが一生懸命やった時に心が動く。あの子たちが持っている不思議な力、それは魔法だと思っている」。
子どもたちは高らかに歌う。“世の中の時流が激しく切り離しているものを、再びあなたの魔法で結びつける。そして皆が兄弟のように仲良くなる世界を創り上げる。それが喜びなのだ”。