すけっち

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2017

2月10日 #146 『食農保育
田植えから
おにぎりまで』


東京・東村山市にある八国山保育園で取り組む『食農保育』。食に関する様々な体験を通して、園児の豊かな人間性の育成を目指す。夏から秋にかけて作るのは“米”。田植えから精米まで、園児はいくつもの行程を体験し、できた米でおにぎりを作って頬張り、残った藁は、動物の寝床にする。

6月。10メートル四方の田圃に裸足で入る園児たち。紐に付けられた印に沿って苗を植えていく。金澤啓子園長は、「生きていく力は人生の土台だと思う。その土台作りを幼児の時期にしっかり蓄えて大きくなってもらいたい」と語る。

田植えから約4か月。10月上旬の「稲刈り」では、先生の介添を受けながら、鎌で稲を刈り、刈った稲は軒下で干す。
稲刈りから一ヶ月後は「脱穀」。干した稲穂から一粒づつ籾を外し、臼に入れて杵で「籾摺り」をする。籾が剥がれて現れるのは玄米。玄米は精米器に入れて白米にする。できた白米を手に、「この一粒の中に小さい88人の神様がいるの」と言う女子。「だから大事に食べなきゃいけないんだよね」と先生。

そして、待ちに待った「おにぎりの日」。米は薪を使って釜で炊く。「はじめチョロチョロ、なかパッパ、赤子泣いても蓋とるな」と声を揃える園児。白い泡が溢れてくると、カウントダウンが始まる。「さん、に、いち、ゼロ」、湯気を上げる炊きたてのご飯に歓声が上がる。
ご飯は少しづつ分けられ、小さな手が小さなおにぎりを作る。「お米残したらね、夢で怖いお米の神様が出てきたの。怒ってた。食べないといけないよって」と園児。指についた米も、釜にこびりついた米も綺麗に食べて「おにぎりの日」は終わり、子どもたちは「収穫祭」で、食べ物に感謝をする。