すけっち

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2017

3月3日 #149 『合同防災キャンプ2016
都立高校生 被災地へ』


2016年8月に行われた「合同防災キャンプ」。東日本大震災の被災地を訪れ、防災意識を高め、地域の防災リーダー育成を目指す取り組み。都立高校および中等教育学校(後期課程)34校から、生徒80人・教員22人が参加した。

東京都教育庁・児玉大祐主任指導主事は、「地域における防災リーダーを育成したい。防災意識を高めることはそう簡単ではなくて、被災地はまだ復興半ばという現実を直視して、大震災の恐ろしさを実感してもらうことが大切」とキャンプの狙いを語る。
そして高校生は、「自分も助けられる側から助ける年齢になったと思うので、ぜひ自分の力を使いたい」「テレビで見る限り復興は進んでいるように思うけど、まだ進んでないところもあるだろうとも思う。そこをしっかり見ていきたい」と、動機参加を話す。

キャンプは、被災地を巡って現状を知り、震災の被害の大きさを実感することから始まった。訪れたのは、旧石巻市立門脇小学校。津波と火災に見舞われながら、教員の的確な避難誘導によって犠牲者を出さなかった学校だ。
参加者は高台に向かう避難ルートを走って追体験し、当時の必死な行動に思いを馳せてこう話す。「私たちでもこんなにダッシュして辛いのに、小学生の小さな足で避難するというのは時間もかかったと思う。それを『がんばって!』って励ましながら全校生徒を避難させた先生たちはすごい」。

石巻西高校で行われた地元の高校生との交流会では、避難所生活を体験した女子生徒からこんな話を聞く。「避難所で隣のおばあさんが裸足で来ていて、冬だったし、すごい寒そうにしているんです。でも、毛布も数に限りがあってもらえなくて、私が自分の靴下を分けてあげたら、ありがとうって。何も無い状況でも、人と人が協力してやっていけば暖かくなるんです」。
東京の高校生は言う。「人を優先するというのは本当に立派だなと思いました。自分も災害が起きたら、そうできるようにがんばりたいです」。