すけっち

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2017

3月10日 #150 『合同防災キャンプ2016
都立高校生
防災リーダーを目指して』


高校生が、東日本大震災の被災地で活動し、防災リーダーを目指す取り組み『合同防災キャンプ2016』。去年8月、東京の高校生が宮城県沿岸の被災地を訪れ、漁業、農業、林業、物販の現場で仕事を手伝うなど支援活動を行なった。
 東京都教育庁・児玉大祐主任指導主事はこう語る。「子供たちは、震災後に長い復興があることは知らない。復興に従事している人の切実な思いに触れて、その現実を直視することで日々の減災意識を高めてもらいたい」。

漁師の高橋直哉さんのところで手伝ったのは、養殖網を固定する重り作り。カキなどの養殖場は全滅し、道具もすべて失ったという。重りは、砂利を袋に詰めてロープで縛って作るという重労働。作業を終えて女子生徒はこう話す。「私一人だと難しいけれど、大勢でやれば私でも力になれる。また手伝いに来られたらいいと思う」。
 高校生の労をねぎらう高橋さんの母・けい子さんは「みなさんに手伝ってもらって、今やっと震災前に戻りつつあるんです。でも、まだまだ手伝いが必要なので、本当に助かります」と言う。

被災時の体験を聞く時間も設けられた。養殖業を営む阿部民子さんは、30人定員の民宿で地域住民100人と避難生活をしたという。津波から4日目、救助に来た自衛隊員を見て「生きられることにただ感謝した」と話す。
 花農家の小野政道さんは、被害が軽度だったこともあり、いち早く菊の産地直送販売を始め、職を失くした人のために働ける場を作ったという。

今年1月、都内で催された「防災士」の認定式。合同防災キャンプに参加した高校生全員が「防災士」の資格を取得した。彼らは言う。「もし災害があったとしても、人とのつながりがあれば、それを乗り越えて、また新しい道が拓けると改めてわかった」「思いやりが一番大事だと思った。他人の立場に立った防災をしていくのが大事だと思った」。