優勝の石川、全日本の雪辱を果たし「久しぶりにスッキリ!」【卓球・ジャパントップ12】

石川佳純(全農)Photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

 わずか1日で優勝者(優勝賞金100万円)が決まる「LIONカップ第21回ジャパントップ12卓球大会」が3月4日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開かれ、男子は予選リーグで優勝候補の水谷隼(木下グループ)を倒した上田仁(協和発酵キリン)、女子は決勝で伊藤美誠(スターツSC)を破った石川佳純(全農)が優勝した。石川の同大会優勝は3度目、上田は初優勝でシニアの大会でも嬉しい初タイトルとなった。

上田仁(協和発酵キリン)Photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

全日本女王陥落から自信を取り戻した石川

 日本のエース・石川が意地を見せた。闘志に火をつけたのは、国内では絶対に負けられないというプライドと、4連覇のかかった今年の全日本選手権(1月22日決勝)で8歳年下の平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)に敗れ、女王の座を明け渡した屈辱。平野の猛然たる攻めに対し守りに甘んじた自身を悔い、大会後は自信を失ったという石川は、「今日はどの試合も出足から攻めるプレーを心がけた。最後まで打ち切るという気持ちで臨んだ」と精神面の立て直しを勝因の筆頭に挙げた。また、全日本選手権後はサーブ強化に取り組んできたことも明かし、「(日本代表の)馬場美香監督のアドバイスで練習時間を増やし、鋭いコースを狙うよう意識した」と話している。

石川佳純(全農)Photo by Sho Tamura/AFLO SPORT


 もっとも印象的だったのは石川の開放感あふれる笑顔だ。誰もが認めるキャリアと実力を持ちながら、日本のエースという立場上、必要以上にプレッシャーをかけ自身を追い詰めてしまったようで、「全日本の後、なぜ負けたのかをすごく考えた。そんな中、たくさんの方から励ましやアドバイスをもらって、改めて気付くこともあり、初心に帰れた部分もある」と苦しかった胸の内を明かしている。だが、そのおかげで「今日はすごく楽しくプレーができて、久しぶりにスッキリ! 3〜4年ぶりに本当にスッキリしました」と最後は佳純スマイルが弾けた。

(文=高樹ミナ)

石川佳純(全農)Photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

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