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#117   張り子作家
       澤藤範次郎(64歳)

今回の匠:写真

2008/6/27放送

澤藤範次郎 プロフィール
1944年 岩手生まれ
張り子を父竜輔氏から
彫刻を丸山震六郎氏から学ぶ


「 やりたいことやった 」

ずらりと並んだ猫。42体。この張り子の猫たちを作ったのが、今回の匠、澤藤範次郎さんです。岩手県を中心に各地の郷土芸能で使われる、張り子の面を制作しています。石膏型の裏側から紙を貼り重ねると、めりはりのついたお面が完成。この「裏ばり」の技を生み出したのは、先代、澤藤さんの父親でした。
「和紙って、うまく使うと人の肌に近い、優しさみたいなものに表現できますよね。親父は紙でつくっていながら、紙の質感というものを無視したからね。私は紙の質感を大事にしたいと、和紙の質感を大事にしたいと思ったから。」「そうそう、決定的にちがったから…だから、いつもケンカばかりしてた(笑)。」


澤藤さんの制作の原点は、父の張り子面を越えようという強い思いでした。
「新しいことに挑戦さえしようと思えば、あの、必ず壁にぶつかるでしょ。で、その壁を越えないと、新しいもの作れないでしょ。」
還暦を迎えて始めた空手も、新しい挑戦のひとつ。まだまだ旺盛な制作意欲を支える体力と精神力を養っています。


「いろんな出会いがあれば、刺激を受けて、そこで新しい発見があって、じゃあ、こういうのやってみようとか、こういうの頼まれたからってすると、できるだけ断らないように挑戦するようにしている。そうすると、前にできなかったことができるとかね。そういうことが、繰り返しだもんね。」
「夢かあ…夢は果たしたからなあ。色んなこと、やりたいと思うこと…やったよね。あとは、やっぱり、もっといいモノ作りたいっていうかな。今までにないものね。」


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