Story
 
1671年4月10日。
コンデ大公のもとに、かの”太陽王“ルイ14世の臣下、ローザン侯爵から一通の手紙が届いた。手紙には、コンデ大公が懇願していた、彼の居城シャンティイ城に3日間、国王が訪問することが記されていた。
重職から外されてる、年老いた英雄コンデ大公は莫大な借金も厭わずヴェルサイユ宮殿の宴を上回る饗宴を主催し、国王の信頼を再び取り戻さなければならない。
そして、彼はその大饗宴の運命をひとりの料理人に託すのである。彼の名は、フランソワ・ヴァテール。
かつてフランスの政界を影で支配し、ルイ14世との対立により失脚をした
元財務長官フーケに仕えた、フランスきっての料理人であった。だが、その天才料理人にも準備期間が12日間しかない大饗宴は、そう容易いものではなかった・・・。

   物語は1671年4月22日、ルイ14世が隆盛を極めていく頃のフランス。コンデ大公は、国王ルイ14世の信頼を取り戻そうと腐心している。そのために、コンデは大公家の命運をヴァテールの手に委ねることにし、シャンティイにあるコンデ家の城にヴェルサイユ宮の500人を超える廷臣全員を招いて接待するという重責を担わせる。3日3晩を通しての饗宴、しかもそれは至高のきらびやかな宴でなくてはならないのだ。ヴァテールは国王を魅了し驚嘆・満足してもらおうと、3日間の祝宴にそれぞれテーマをつくった。
 
    初日は"太陽の栄光"、2日目は"水の饗宴"、3日目は"氷の饗宴"だ。ヴァテールはテーマ毎に祝祭をデザインし、念入りな究極メニューと国王が夢中になっているバレエ、オペラ、芝居といった大掛かりなショーを準備した。1日目の夜、ヴァテールを魅了するのが国王妃の女官、アンヌ・ド・モントージエ。アンヌもヴァテールに想いを寄せるが、それはこの華々しい饗宴を司る彼が、平民の出にもかかわらず、何よりも信念と真心の人だったからに他ならない。ところがその夜彼女は国王の夜伽きを命ぜられる。2日目の宴の素晴らしさに国王はヴァテールを天才だと絶賛し、コンデ公とのゲームでヴァテールを賭けさせ、思い通りにヴェルサイユの宮廷料理人として召し抱えることに成功する。しかし、ヴァテールは忠誠を誓うコンデ大公に我が身を売られたことに深く悲しむ。さらに、3日目の朝、晩餐の材料となる魚が届かず、完璧な料理を出せないことに絶望し、自らの運命を決意する。
 
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